WEBマーケターも注目!?LINEにオープンチャット機能が追加

カテゴリ:SNSマーケティング

公開日:2019.08.21 最終更新日:2020.10.10
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先日LINEに新たに追加された機能、オープンチャット。

こういったSNSの新機能に敏感な方々は既に試してみたという方もいるのではないでしょうか?

出典:PR TIMES「「LINE」でトークルームごとにプロフィール設定を変更できる大型新機能『OpenChat』を提供開始」


リリース記事によると昨日8月19日15時に一般公開が完了し、

現在の月間アクティブユーザー8100万人が使用できるチャットツールとして、登場しました。

利用者の声など調べていると、オープンチャット機能は

Β版として6月末ごろに一部のユーザーに先行案内が来ていて、審査を通過した人だけが利用でき、

8月1日に先行リリースをされたそうで、実際にはアクセストラブルなどで利用開始が遅れたものの、8月6日の時点では

当初予定していた通りチャットに参加者を募集することも可能になったとのこと。

そこから約2週間で一般公開が完了したそうです。

「オープンチャット」は何ができるの?

LINE公式が出している使い方はこちらです。

出典:LINE公式 Open chat Blog

 

基本的には、 

LINEのアカウントを使って、匿名状態でグループに参加し、コミュニケーションがとれるチャットです。

通常のグループトークと違う点は下記です。

  • トークルームごとに、アカウント名やアイコン、プロフィールを変更できる
  • トークルーム自体を公開or非公開(パスワード有)で設定できる
  • グループに参加する前に会話も遡ってチェックできる
  • トークルームの参加上限は5人~5000人で設定可能
  • トークルームはURLもしくはQRコードを使って正体が可能
  • NGワードフィルターの実装
  • 365日24時間コンテンツをモニタリングし禁止事項を排除
  • BOTという、翻訳機能が実装されている
  • アルバム機能は未実装

 

既に出てきている懸念点

β版を使用していた方の感想を見ると、先行ユーザーはLINE利用者の一部にも関わらず、

グループ解説数分で、トーク画面が秒で流れていカオス状態になったそう。

参考:品田遊(ダ・ヴィンチ・恐山)「LINEオープンチャットの先行ユーザーになったら大変な目にあった」

 

実際に、一般公開されてから私も触ってみましたが、ネット上の反応通り。

公式がTOPで紹介をしているオススメのグループチャットは既に収集がつかず、

好き勝手に発言されたトークルームには、自身が立ち上げたオープンチャットの紹介のためQRコードやリンクを貼ったり、

推しの画像やスタンプが秒速で流れていったりと、もうカオス状態になっていました。

トークルームごとにアカウント名やプロフィールを変更できるのは、プライバシーを守ることも可能ですが、

反対に個人が特定されないことで、「何をやってもいい」という心理が働きやすくなり、

LINE荒らしや、出会い系などの不健全な目的で使用されてしまいます。

そういった判断をつけることができない利用者や、未成年が利用することについて

安全面での懸念が特に心配されています。

出典:J-CASTニュース「OpenChat「出会い批判」どう対応する? LINEに聞く監視体制と今後の施策」

 

LINE公式からも、下記のように、使用にあたって安全面に関する規約やルールを定め、リリースしています。

出典:LINE「安心安全なトークルームを作るために」

 

出典:LINE「OpenChatの禁止事項について」

 

出典:LINE「Openchat 安心安全ガイド」

 

しかし、自由な匿名性があるオープンチャットの場では、既に守られていないチャットグループも多く見受けられ、

おそらく365日24時間の禁止事項モニタリングも全く追いついていない様子です。運営側への改善要求の声も多く上がっています。

 

ビジネス面で使えるのか?活用できないか考えてみた

一般公開されて2日。まだまだ収集が付いていないので、

オープンチャットに実装されている機能やそもそもの目的からビジネス面(マーケティング)に活用できないかを考えてみました。

 

・最新&有効なマーケティング情報収集

マーケティングに関するオープンチャットも着々と増えてきて、このブログを書いた時点では

「マーケティング」と検索すると46グループヒットしました。

SNSマーケなど、日々移り変わり情報取得スピードが求めらる業界にとって、生きた情報を手に入れられる場ではあるなと

思います。

・企業&商品に関するマーケティング

ちなみに、営利目的での利用は禁止なので、オープンチャット上で売買をすることはNGですが、

例えば、商品のファンページを開設し、モニター制で消費者のフランクな意見交換の場を設けたり、

「投票」というトークコンテンツを使用してイメージ調査をするのには活用できそうです。

  • 商品ページを開設し、ファンを集めて、消費者のフランクな意見を聞ける
  • トークコンテンツの一つ、「投票」で簡単に市場調査ができる

問題点は

  • 発言をどこまでデータ処理できるのか
  • モニター全員からの意見が聞けるのか
  • モニター同士での揉め事が起きる恐れ

かなりしっかりと基準や規約を設けた上でモニター採用をする必要もありますが、可能性としてはあるのかなと思います。

 

まとめ

新たに追加された「オープンチャット」。

LINEの1機能ではなく、もはや新しいSNSなのではないかと思うような印象ですが、

現状では懸念点ばかりが目についています。

これからどのように浸透していき、有意義なコミュニケーションツールとして育っていくのか

見守っていきたいと思います。

***

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