季節はもうすぐ冬!風邪予防に関係するプロモーションを探索してみた

カテゴリ:Webマーケティング

公開日:2019.10.29 最終更新日:2020.10.12
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10月もあと3日です。だんだん冬に近づいているなと肌で感じていますが、

そんな時に気をつけたいのが健康管理です。

急な気温の変化で体調を崩してしまったり、風邪をひいてしまったりすると

大変なので、風邪の予防をしなければなりませんね。

ということで今日は風邪予防や体調管理に関するいろんなプロモーションを探してみました。

のど飴のTwitterプロモーション成功の鍵は「天気」

まずは、カバのキャラクターでおなじみのうがい薬のイソジンさん。

ツイッター広告を使った「イソジンのど飴」のプロモーションです。

カンバセーショナルカードを活用したプロモビデオ、ウェザーニュースとの「スポンサーシップパッケージ」を利用しました。

スポンサーシップパッケージのイメージ

 「スポンサーシップパッケージ」では、ウェザーニュースが独自に開発した「風邪引き指数」を伝える動画にインストリーム動画広告を配信しました。また、風邪引き指数が高い時、人は厚着をしたり、薬を用意したりするなど不安を解消する行動をしますよね。そこで、スポンサーシップという形で、イソジンのロゴを掲載し、コンテンツ内でのど飴を風邪のケアアイテムとして紹介したんです。

引用:「天気情報」を活用し、購買に結びつけたイソジンのど飴のTwitterプロモーションとは

天気=気温の変化や、お天気お姉さんがいう「冷え込む1日になりそうです。暖かい服装でお過ごしください。」など体調管理をしようとするきっかけが天気予報だと気づき、そのタイミングで広告を出すという、相性抜群な施策です。

のど飴やうがいくすりって昔からあるものだし、特別感も生まれにくい商品だと思うのですが、Twitterという他のSNSよりも”ネガティブ”な発言もする傾向が高い場所で、それを補うための有益情報として商品を紹介することで

広告感のない情報として伝わっていく(拡散されていく)のがミソです。

実際、この施策によって、購入者のUGCも生まれたそうで、そうなるとさらに購入が進むので素晴らしい施策だと思いました。

 

「変なフレーズ」で風邪予防の王道に並ぶヤクルトのCM

参考:ヤクルトTVCM/ヤクルトシリーズ「変なフレーズ篇」

このTVCMを見たことがある方いらっしゃると思いますが、

「手洗いうーがい、ヤクルト!」と家族が歌っているのを見たパパ役の大泉洋さんが、最初は「変なフレーズ」と思っているけれども、気付いたら自分も歌えるようになっていた、

という内容です。

まさにTVやラジオのCMの強いところは、このリズムに乗せたブランディング認知です。

少し調べてみると、2015年の埼玉北部ヤクルト販売店さんのブログ記事で、「手洗い・うがい・ヤクルト」のキーワードが入ったチラシが掲載されていました。

参考:埼玉北部ヤクルト販売店「3つの習慣「うがい・手洗い・ヤクルト」

 

また、ヤクルト愛用者は風邪予防に効くという内容の案内をヤクルトレディからも受けているはずなのですが、それまでは風邪予防に良いというフレーズとしての印象はそこまで強くなかったと思われます。

このCMのように、その企業内では一般化されている内容でも、リズムや映像をリピートさせることによって、認知が広まり、

風邪予防の王道である「手洗い・うがい」と同じポジションに「ヤクルト」を意識させることに成功しています。

 

可愛い泡で楽しく手洗いができる「きれいの魔法」

参考:花王「みんなの手にきれいの魔法をSNS投稿キャンペーン きれいの魔法体験写真」

 

某超有名テーマパークの協賛をしている花王さんが、某有名マウス形の泡が出るハンドソープをテーマパークに設置し、ただ手を洗う1つの何気ない動作を、ワクワクさせる体験に変えています。

その体験写真をSNSで投稿したキャンペーンが今年の夏に行われていたようで、集められた写真がWebサイトに紹介されています。

実は、パークに設置されている手洗い場以外でも日常的に体験ができるようにと、同テーマパーク内でした購入できない限定商品としても販売されています。

そして、花王さんは、一般のお店でも買えるお花の形の泡が出るハンドソープも商品化されています。

子供に「手洗いの習慣」をつけるのにはもってこいの商品で、商品企画がとても上手ですよね。

ご当地アイドルとのタイアップCMでローカライズに攻める

そんな花王さんは、手洗いソングも作っています。

参考:花王「ビオレU TVCM」

ちなみに、このCMですが、1年半前に全国のご当地のアイドルとタイアップし、

その地域の方言や名産品が出てくるバージョンもありました。

(現在は残念ながら、タイアップしたアイドルたちとの契約も終了しているらしく見ることができないみたいでした……)

このタイアップは、地域ごとでその地域色の強いCMを流すことで生活者への親和性を生む、ローカライズ戦略が使われていますね。

 

まとめ

今回は「風邪予防」という、この時期なら誰にでも関係のあるテーマでしたが、

各メーカーさんが少し工夫をして見せ方を変え、利用シーンや地域性に注目してプロモーションを行うことで、

他者よりも一歩先に出ることができるブランディングイメージを定着させ、「風邪予防というば〇〇」という意識づけができるという例でした。

マーケティングは、広告戦略を考えるだけではなく、物が売れる仕組みを考えることなので、各商品そのものの強みやポジションを理解し、消費者に求められていることは何かを汲み取って商品に生かして、商品の利用シーンを消費者に想像させることができるプロモーションをセットで検討していくことが大切です。


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一般的なWeb広告運用会社さんは広告運用に主軸をおきますが、当社はあくまでWebプロモーション全体を企画、実施し、運用改善していきます。

また、マーケティングオートメーション領域では、導入支援はもちろん、導入後の広告施策と合わせたキャンペーン設計まで、Webプロモーション×マーケティングオートメーションを一気通貫で行っています。

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