類似ユーザー機能でGDN・YDNのCPC・CPAを最適化する手法を紹介
カテゴリ:ディスプレイ広告
本記事は、以下のような悩みを持たれている方に向けて書いております。
- 類似ユーザーって何?
- GDN、 YDNで類似ユーザーの設定方法が知りたい
- 類似ユーザー機能はどういった配信の時に効果的?
今回の記事を読むことで、類似ユーザーの設定の仕方・どういった場合に効果的か、メリットとデメリットも含めてご紹介します。
是非最後までご覧ください。
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類似ユーザーとは
類似ユーザー
結論、類似ユーザーとは、
ウェブサイトを一度でも訪問、あるいはコンバージョンに近いところまで訪れたユーザーなどのデータをもとに、
近い興味・関心を持っている行動や属性の新規ユーザーに向けた配信設定
のことです。
広告の運用をしていて、以下のお悩みを持たれた方はいないでしょうか?
- 新規ユーザーの獲得がしたいけど、予算が限られているのでなるべくターゲットを定めて配信したい
- オーディエンスを決めたけど、ターゲット層が狭すぎてほとんど配信されない
- 設定したオーディエンス以外にも、コンバージョンにつながるターゲット層が漏れていないか不安
- リターゲティング広告をしたいが、ページ訪問者数が少ない
上記の悩みを解消する方法が「*類似ユーザー」です。
よく似た言葉で「類似オーディエンス」と言われることがあります。
これは他のSNS広告(facebook、LINEなど)で使われるターゲットの設定を意味します。
GDN,YDNの場合は「類似ユーザー」と呼ばれることが一般的です。
メリット
成果につながりやすい新規ユーザーの獲得
一度ウェブサイトを訪問したユーザーにのみ配信するリマーケティング広告と違い、訪問したユーザーと共通点が多い「新規のユーザー」に向けて配信されるのが特徴です。
配信設定が簡単
GDNは類似のユーザーリストを自動生成し、リストの選択をするだけで設定ができます。
YDNはユーザーリストの作成が必要ですが、比較的簡単に設定が可能です。
デメリット
対象ユーザーが少ない場合、利用できない
類似のもとになるリターゲティングユーザーが少なすぎる場合は利用できません。
運用の成果はユーザーリストの質に依存してしまう
ユーザーリストのデータが本来意図したユーザーの情報でなかった場合、ターゲティングの精度が悪くなる可能性があります。
それでは、実際に類似ユーザーの設定をしてみましょう。
類似ユーザーの設定方法
GDNの類似ユーザーの設定方法
GDNの場合、まずは類似ユーザーリストが作成されているか確認します。
①対象アカウントのキャンペーン画面から、「ツールと設定」をクリック
②[共有ライブラリ]内の「オーディエンスマネージャー」を選択
③ユーザーリストの中で「〇〇〇の類似」と名のついたものを選択(ここではコンバージョンに至ったユーザーの類似ユーザーを選択しています)
④「次に追加」をクリックし、通常のリマーケティング同様、キャンペーンか広告グループ単位で選択
⑤既存の設定に合わせる(推奨)を選択
⑥「オーディエンスを追加」クリック
次に作成したユーザーリストを広告グループで設定します。
⑦広告グループの画面に移り、通常のオーディエンス設定から[閲覧]で「ユーザーがお客様のビジネスを利用した方法」を選択
⑧「類似ユーザー」の項目が表示されるので、プルダウンから作成したユーザーリストを選択し、「保存」をクリック
以上でGDNの類似ユーザーの設定は完了です。
YDNの類似ユーザーの設定方法
YDNの場合、まずは類似ユーザーリストの作成が必要になります。
①対象アカウントのキャンペーン画面から、「ツール」をクリック
②[共有ライブラリー]内の「ターゲットリスト」を選択
③[ターゲットリストを作成]をクリック
④プルダウンで表示された「類似リスト」を選択
⑤ターゲットリスト作成画面が表示されたら、[基にするターゲットリスト]で類似のもととなるターゲットリストを選択
⑥[ターゲットリスト名]を入力
⑦[類似ユーザーの拡張範囲]を選択。この時は、ターゲット範囲を初回は低めで設定することをおすすめします。
⑧「作成」をクリック
ここまで、類似ユーザーリストの作成を行いました。
YDNでは、この類似ユーザーリストをそのまま使いません。
理由は、YDNはGDNと違い、サイト訪問者のデータが含まれて測定される仕様となっています。
その為、新規の類似ユーザーに配信する為には、サイト訪問者のデータを除外する設定が必要になります。
以下、その設定をします。
⑨今度は「組み合わせリスト」を選択
⑩ターゲットリスト名の入力
⑪「いずれかのターゲットリストに一致(OR)」を選択
⑫作成した類似ユーザーリストを選択
⑬それぞれのターゲットリストに一致(AND)を選択
⑭類似ユーザーリストのもとになるリストを選択し、「作成」をクリック
これで、サイト訪問者を除いた類似ユーザーリストが作成されました。
続いて、作成した類似ユーザーリストを広告グループで設定します。
通常のリマーケティングリスト同様、広告グループの画面で「サイトリターゲティング」を選択し、「編集」から対象の広告グループを選択します。
⑮「ターゲットリストを指定して配信」を選択
⑯作成した類似ユーザーリストを選択
⑰「設定」をクリック
以上でYDNの類似ユーザーの設定は完了です。
類似ユーザーの仕組み
ここまで設定できた方は仕組みを覚えていただくと、今後の運用でより成果を出しやすくなります。
まず類似ユーザーリストの仕組みはGDN、YDNと違います。それぞれの特徴を解説します。
GDNの類似ユーザーの仕組み
リマーケティングリストとの関係性
GDNの類似ユーザーリストはリマーケティングリストとデータの棲み分けがされています。
類似ユーザーリストのユーザーがサイトに訪れると、類似ユーザーリストのデータから削除され、リマーケティングリストにデータが追加されます。
類似ユーザーはこのように常に新規の類似ユーザーに配信されます。
発動条件
リマーケティングリストに追加されているユーザーの数が100以上になるまで類似ユーザーの機能は発動されません。
YDNの類似ユーザーの仕組み
リマーケティングリストとの関係性
YDNの場合、「類似のターゲットリスト」にサイトに訪問したユーザーのデータも含まれます。
これを阻止したい場合は、「ターゲットリスト(組み合わせリスト)」を使って、「類似ユーザー」から「訪問者」を除外したリストを作成して設定することで対策可能です。
発動条件
ターゲットリストの過去28日間のリーチ数が100件に満たないと活用できません。
まとめると以下のようになります。
GDN | YDN | |
リマーケティングリストとの関係性 | 類似ユーザーリストは、 リマーケティングリストとデータの棲み分けがされている | 類似ユーザーリストにサイトに訪問したユーザーのデータも含まれる |
発動条件 |
リマーケティングリストに追加されているユーザーの数が100以上になるまで、 類似ユーザーの機能は発動されない |
ターゲットリストの過去28日間のリーチ数が 100件に満たないと活用できない |
類似ユーザーを最大限活かす方法
最後に類似ユーザーを活用したおすすめの設定・運用方法について解説します。
GDNのおすすめ類似ユーザー設定
GDNの場合、「〇〇〇の類似」という名で色々な種類の類似ユーザーリストが自動生成されます。
その中で、まずは「コンバージョン」をもとに作成されたユーザーリストを選択することをおすすめします。
この種類のユーザーリストは、過去コンバージョンに至ったユーザーの興味関心・行動をもとにして作成されます。
これにより、以下のような形で配信が行われます。
- 類似ユーザーでコンバージョンにつながったユーザーに類似した新規のユーザーに配信
- 類似ユーザーの配信がされることで、リマーケティングの精度は向上し、それに伴い類似ユーザーのユーザーリストのデータも質が高くなる
この上記2点のサイクルを回すことでターゲティングの精度と成果の向上に大きく繋がります。
YDNのおすすめ類似ユーザー設定
YDNの場合も同様です。
ターゲットリストを作成する場合は、コンバージョンをもとにしたユーザーリストの作成をすることをおすすめします。
YDNの場合、配信幅の調整が手動で行える為、以下のような配信がおすすめです。
- 類似ユーザーによる配信をし、この時点であまり配信されていない場合でも、類似ユーザーの拡大・縮小の微調整ができる為、調整しながらユーザーデータをためていく
-
ためたユーザーデータをもとにし、リマーケティングが行われることで、リマーケティングの精度が向上。
さらにリマーケティングの精度向上に伴って、類似ユーザーの配信ターゲットも向上
あとはGDN同様、リマーケティングによるユーザーリストの精度向上のサイクルを回すことで、成果を加速させていきます。
このように類似ユーザーはカスタマイズや配信幅の微調整が可能ですので、使い慣れれば運用効率は大幅に改善していきます。
類似ユーザー機能は高機能なAIによって実現しており、こういった機能を最大限に活用していくことがCPAやCPCを改善するためには必要になります。
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参考:
~3分でわかるM.AI AI ADVERTISING~
まとめ
GDN・YDNの類似ユーザーについて解説しました。
まとめると以下になります。
- 類似ユーザーとは、ユーザーデータをもとに類似している新規ユーザーに配信すること
- 類似ユーザーの設定は、
GDNでは、自動生成されたリストを使用する。
YDNでは、手動作成したリストを使用する。 - 類似ユーザーを最大限活かす方法は、リマーケティングリストの質を上げることで、類似ユーザーの質も上げていき、両方を上手く活用して機械学習を最適化させること。
類似ユーザーの活用が上手くできているかどうかで、CPCやCPAなど、広告の運用効率は大きく変わります。
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