インスタのまとめ機能とは?効果的な使い方と活用事例を紹介
カテゴリ:SNSマーケティング
「インスタ投稿が多くなり過ぎたから、まとまりよく収めたい」
「投稿を整理して商品の魅力を発信するにはどうしたらいい?」
「まとめ機能を活用している企業の事例を知りたい」
このような悩みや質問をもつ企業経営者は少なくないでしょう。インスタの各機能を活用しつつ、さらに多くのユーザーに注目されるような企業アカウントをめざす方々です。
インスタには、効率的な集客や販売促進につながる「まとめ機能」があります。まとめ機能を活用すれば、おすすめ商品を集約してユーザーに見やすくしたり、イベントに関わる情報を提供したりできるのです。
そこで今回は、インスタグラムのまとめ機能の概略やメリットなど活用事例を交えて紹介します。ぜひ参考にしてみてください。
インスタグラムのまとめ機能とは?
インスタグラムのまとめ機能とは、フィード投稿をタイプ別に分け、ブログや雑誌カタログのようにコンテンツ化して公開する機能をさします。画像だけでなく動画投稿を公開できるのが特徴です。
ほかのユーザー投稿もまとめに入れることができ、商品やサービスの魅力を消費者目線で伝えられます。ストーリー性のあるまとめ機能は企業ブランディングにも役立つでしょう。
また、ユーザーに自社商品やサービスを広く周知できます。
企業がまとめ機能を使うメリット
ここでは、企業がまとめ機能を使う場合のメリット4つを紹介します。
- 企業のプロフィール情報を魅力的に伝えられる
- ユーザーが求める情報を効率的にまとめられる
- ユーザーの購買意欲を向上させアクションにつなげられる
- 過去の投稿や顧客の投稿をリポストできる
1つめのメリットは、ストーリー性のある企業情報を公開できるため、ユーザーの目にとまりやすくなる点です。まとめ機能はインスタのプロフィールから閲覧できるため、自社を知らないユーザーに魅力をアピールできます。また、フォロワーを増やすきっかけとなるでしょう。
2つめはユーザーに対して自社商品やサービスの情報を適宜伝えられる点です。フィード投稿のみの場合、ユーザーが過去の投稿を探すのに苦労しますが、まとめ機能ならば探しやすいため離脱を避けられるでしょう。
3つめは、ユーザーが商品やサービスを購入(利用)しやすくする点です。「ショップ」機能と合わせればインスタからECサイトに誘導しやすいため、まとめ機能の充実は効率的なマーケテイング戦略といえます。
4つめのメリットは消費者目線をキープできる点です。まとめ機能は過去の投稿だけでなく、自社商品を購入したユーザーの投稿をリポストできます。再投稿は率直な”声”ですから、目にしたユーザーがアクションしやすくなるでしょう。
インスタグラムのまとめ機能は3タイプ
インスタグラムのまとめ機能には3つのタイプがあります。商品、場所、投稿のまとめです。本章では各タイプの特徴や効果について解説します。
ちなみにまとめにいれられる投稿数は決まっています。下記の図を参考にしてください。
カテゴリ | 投稿数 | 合計 | |
商品 | 30件 | 5投稿/1カテゴリ | 150投稿 |
場所 | 30件 | 5投稿/1カテゴリ | 150投稿 |
投稿 | なし | 30投稿 | 30投稿 |
商品まとめ
商品のまとめでは、商品タグをつけて、カタログのように自社独自のコンテンツを作れます。30件のカテゴリ別に分けられるため、ブランドやアイテムごとに作成できるのも便利です。季節商品やおすすめ商品(〇〇選)などの紹介もできるでしょう。
ユーザーが商品まとめから気になる商品をクリックすれば、詳細ページやECサイトに移動できます。集客だけでなく、実際のアクションへとつなげやすい機能といえます。
場所まとめ
場所まとめとは、スポットタグを使って特定の位置情報に関する投稿をまとめる機能です。場所まとめを活用すれば、とくに店舗への動線を作れます。
ユーザーはGoogleビジネスプロフィールなどのマップ情報も活用しますが、インスタの場所まとめを駆使すれば、店舗近隣のおすすめスポット情報を一度に入手できるでしょう。
また、マップのアイコンをタップすれば地図が表示されるため、インスタ1つで行動範囲を広げられます。
投稿まとめ
投稿まとめでは、自社やほかのユーザーの投稿、商品タグや場所タグが付いていない投稿、フィード投稿など、あらゆるコンテンツを選べます。ブログや雑誌カタログのイメージで作成しましょう。
また、自社商品やサービスを購入(利用)したユーザーの口コミや感想をまとめる際に使えます。自社とユーザーが協働的にコンテンツ作成できるのは、双方にメリットがあるといえます。
タイプ別インスタまとめの作り方
ここでは、今まで紹介したまとめ機能の実際の使い方や作成方法について解説します。商品、場所、投稿まとめごとに紹介します。意外と簡単に作成できます。ご自身で確認しながらやってみましょう。
まずインスタグラムアプリを開いてプロフィール画面にします。右上の左⊞マークをタップすると下記の画面が表示されます。
赤い矢印の「まとめ」をタップすれば、次のように「まとめのタイプを選択」の画面が表示されます。
ここからは、各タイプ別に紹介します(3タイプとも「まとめのタイプを選択」から始めます)。
商品まとめの作り方
「まとめのタイプを選択」画面から「商品」を選ぶと、検索画面が表示されます。自社ブランドやショップ名を入力しましょう。「ウィッシュリスト=あらかじめお気に入り登録していたもの」をタップしても可能です。
画面から掲載する商品を選択します。(今回は1番上の「フェアリークリームウイッチ」を選択)↓
商品をタップすると、下記のように6つの投稿が表示されるため、この中から5つの画像を選択します(5投稿/1カテゴリのため)。↓
タップの順に番号がつきます。続いて画面右上の「次へ」をタップしてください。下記のような画面「新しいまとめ」が表示されます。
「タイトルを追加」「カバー写真を変更」「このまとめの内容」(任意)などお好みで編集しましょう。
なお「カバー写真を変更」をタップすると分かるのですが、写真は「投稿」「保存済み」「まとめより」の3種類から選べます。
商品追加はいつでも可能です。また、商品まとめには2件以上のアイテムが必要です。2件以上のアイテムが入ると右上の「次へ」が青色に変わります。↓
「次へ」をタップすると、シェア画面が表示されます。シェアを選択すると、商品まとめはプロフィールのまとめタブに表示されます。
場所まとめの作り方
続いて場所まとめの作成方法を解説します。「まとめのタイプの選択」から「場所」を選び、検索画面から”場所”を検索しましょう。
たとえば店舗(今回はサンマルクカフェへ案内することをイメージ)近くの公共施設のアカウントを検索します。
たとえば「静岡市美術館」と入力すると次の画面が表示されます。
お分かりのように上部にマップ、下部に投稿画面が表示されます。自社のコンセプトやどのような「まとめ」にするか考えたうえで、まとめに入れたい投稿を選択しましょう。ここではピーターラビット展に関する投稿を選びます。
商品まとめと同じく「新しいまとめ」画面が表示されます。先ほどと同じように、2件以上の画像選択が必要ですから、場所の追加として近隣の「静岡音楽館AOI」を追加します。↓
タイトルやカバー写真を次のように編集してみます。”静岡市美術館やAOIで芸術を堪能したのちは、お気に入りの1杯でゆったりと”をイメージして「サンマルクカフェ」の画像を入れました。
このように、場所まとめは店舗への動線を作るうえで有効です。
投稿まとめの作り方
商品と場所まとめと同じように「まとめのタイプの選択」から「投稿」を選びます。これまでのフィード投稿が表示されるため、投稿一覧からまとめに追加したい投稿を選びましょう。
画面下の「すべて保存済み」をタップすると、コレクション保存した投稿から選択できます。
たとえば、テイストごとに投稿をまとめるのも可能です。(※ハーゲンダッツジャパンの「完熟紅はるか」を例に挙げます)
下記のように、画面からテイストのみ選び(投稿まとめは30件まで可能)「次へ」をタップします。↓
追加投稿を選んだり、タイトルやカバー写真などを編集したりしましょう。
たとえばタイトルを「完熟紅はるか口コミ紹介」とすれば、ユーザーの目にとまりやすくなります。
また、投稿まとめでは”各項目ごとにタイトルと内容”を入れる必要があります。ユーザーの口コミ投稿を活用する際は、ユーザーに承諾を得るようにしましょう。
承諾を得られれば、ユーザーの口コミ内容をもとにタイトルを設定したり、企業側のコメントを載せたりできます。
投稿まとめは、既存顧客とつながるだけでなく、新たなユーザーの獲得にも活かせます。
インスタまとめ機能の活用事例
商品、場所、投稿の各まとめ機能の作成方法でも企業側の視点を紹介しましたが、いくつかの活用事例を紹介します。
自社の集客や販売促進に活かせる視点や方法を確かめましょう。
「ショップを見る」と連携(GU)
商品まとめの事例としてアパレル「GU」のアカウントを紹介します。↓赤丸のマークが「まとめ」になります。
女性スタイルまとめをタップしてみます。すると下記↓のような画面が表示されます(実際はスクロールしてお気に入りのアイテムを探せます)。
上部のLace Topsをタップしてみます。すると下↓のような画面が表れます。
「ショップを見る」(赤矢印)をすると下記のようにショップサイトに移行します。
このようにユーザーは、まとめ機能からお気に入りのアイテムを見つけたら、そのままサイトに移行できるのです。まとめ機能は、ユーザーにとっては商品を探しやすく、詳細情報や購入手段もすぐに分かるため便利だといえるでしょう。
おすすめスポット紹介(楽天トラベル)
スポット紹介として「楽天トラベル」は参考事例の1つです。下記のように地区別にカテゴリー化されています。↓
鮮やかなカバー写真が並んでいるため、見た目も美しいです。下記↓の説明は、北海道の斜里町に関するものです。赤いマークの箇所をご確認ください。
ご覧のとおり、素敵な風景や旅館をハッシュタグ(#)を付けて紹介してください、とユーザーに伝えています。美しいカラー写真とおすすめの案内を見つけたユーザーは「行ってみたい」と思います。
場所まとめを活用してマップとおすすめスポットと合わせれば、さらにユーザーにとって有益な情報源となるでしょう。
ユーザー投稿を活用(JINS)
JINSも自社の投稿を分かりやすく整理しています。しかも前述した「ショップを見る」と連携しているためサイトに誘導するまとめになっています。
さらに、ユーザー投稿を有効活用している点に、JINSアカウントの特徴があります。下記をご覧ください。↓
「人気の〇〇選」などテーマに添って整理されており、ユーザーのニーズに応えられる形式になっています。たとえば、秋冬コレクション19点(赤丸)をタップしてみます。
赤矢印の商品紹介はリズミカルでキャッチ―な言葉です。↓
また投稿19点の画像やテキストはすべてユーザーによるもの。しかもモデルのように仕上げた画像は、企業投稿と見間違えるほどです。そのなかの1つが次のユーザー投稿です。↓
いまやマーケティングは企業オンリーではなく、ユーザーとのコラボレーションが重要になっている事例といえるでしょう。
企業がまとめ機能活用で効果を出すには
企業がまとめ機能を使う際は、ここでお伝えする3点を念頭において始めましょう。集客や販売促進に効果を出すための方法です。
更新頻度を上げて上位表示に
まとめ機能は、フィード投稿と同じように更新日順に表示されます。多くのユーザーに見てほしいものは、更新頻度を上げましょう。更新したまとめが上位表示されるため、ユーザーの目にとまりやすくなります。
ハッシュタグやメンションで周知
紹介した事例の画像を見ておわかりのように、まとめの説明欄にハッシュタグ(#)やメンション(@)の追加が可能です。
自社ブランドのハッシュタグやブランドメンションを追加すれば、自社関連アカウントに長く滞在してもらえます。
ユーザーが最初に訪れた投稿に、自社に関連するハッシュタグやメンションが付いていれば、興味をもったユーザーを誘導できます。自社内で商品やサービスを選んでもらえるチャンスが広がるため、ハッシュタグやメンションを活用しましょう。
商品やサービスの魅力を伝えるテキストを
企業の活用事例で紹介したように、商品や場所の魅力を伝えるには画像だけでなくテキストも重要です。
色彩豊かで美しい画像を見せるだけでは、ユーザーは「わ~、きれい」で終わってしまうかもしれません。感動を呼ぶのは大切ですが、購買意欲を高めアクションへとつなげるには+αが必要です。
タイトルや商品・サービスの説明は、ユーザーの心を揺さぶるポイントになるため、よく吟味しましょう(ユーザー投稿を選ぶ際も、テキストに着目してみてください)。
まとめ
インスタグラムのまとめ機能は、企業にとって活用価値が高いものといえます。
商品、場所、投稿のいずれもユーザー目線で整理すれば、訪れたユーザーが「見やすい、分かりやすい、テンションが上がる!」と感じて拡散してくれるかもしれません。
今回紹介した作成方法や事例などをもとに、自社商品やサービスのまとめを作ってみましょう。そのほかインスタグラムの運用にあたって悩みや相談ごとがありましたら、ぜひお気軽にお問い合わせください。
*注意!Instagramでハッシュタグを10個以上つけると逆効果に!?*
実は、インスタでハッシュタグをたくさん付けすぎると、「人気投稿」や「発見タブ」に載らなくなる危険があることが分かっています。
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