Z世代(ジェネレーションZ)から考えるこれからのマーケティング戦略

カテゴリ:SNSマーケティング

公開日:2019.07.26 最終更新日:2020.08.22
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皆さんは、Z世代(ジェネレーションZ)という言葉はご存知でしょうか。

自分がZ世代だ!という方は、このブログを見られている中にはおそらく少ないでしょう。

もちろん私もZ世代ではありません。(少しだけ悲しい………)

今日は近年注目されているZ世代の特徴と、そこから今後のマーケティング戦略において必要になるであろう考え方について考えたいと思います。

Z世代って何?

まずはZ世代がどの世代のことを言うのか。

もともとはアメリカでX世代と言う定義があり、そこからY世代、Z世代と言う流れで呼ばれるようになりました。

X世代 1965 – 1980 年生まれ  

日本だと「新人類」と呼ばれている世代。現在の40~55歳くらい。

Y世代 1981 – 1995年生まれ       

日本だと「ポスト団塊ジュニア」と「ゆとり・さとり世代」が合わさった世代。現在の 25~40歳くらい。

Z世代 1996 – 2000?年生まれ 

アメリカでは「スマホ世代」とも呼ばれる。現在の18歳~25歳くらい。    

  

私はY世代の中でも後半なので、ギリギリデジタルネイティブと言われ育った人間ですが、X世代の子たちは、生まれた時に、すでに携帯電話がある時代。

大げさに言ったら、「携帯やネットがない時代を知らない」というくらい、常にネット環境があることが前提にあり生活を送っています。

 

それを踏まえた上で、Z世代の特徴をあげるとするならこんな感じでしょうか。

  • 常にオンラインコミュニケーションが当たり前
  • 個人情報についてのリテラシーが高い
  • 可処分時間のほとんどでスマホを使用
  • 商品の価値判断基準が、金額ではなく質
  • 動画配信など自己表現をすることに抵抗がない
  • コミュニティによってキャラクターを使い分けることが得意

 

ここ30年の間に、ネットやデジタル機器が人々の生活も価値観も変えていきましたが、これからの時代を担っていくZ世代の価値観や、Z世代が他世代に対して感じている課題などを知っておかないと、全く見当違いなマーケティングをしてしまうことにもなりかねないと感じています。

 

Z世代へのマーケティング戦略はどうしたらいい?

そんな中で、まさにZ世代について興味深い記事を発見しましたので、紹介します。

出典:マーケジン「それ、Z世代に対する先入観じゃない?ファクトベースで構築する、10年後の顧客を育てる戦略」

こちらには、スマホアプリの利用時間が2年で50%増加していることや、ダウンロードされたアプリの7割は使われていないことなど、

近年のスマホアプリの課題が挙げられています。

その中でも、Z世代に対してのアプローチについては、「今までの広告配信では効果的ではない」とのこと。

これは、「スマホがあるのが当たり前」=「あらゆる情報がいつでもどこでも手に入り発信できることが当たり前」な環境で育ったゆえに身についた、情報判断力の高さや、自己表現欲求の高さが、その他の世代と異なっているからです。

 

このZ世代については、「モノよりコトを重要視する」「SNSで情報をしっかり収集してからリアルの場で購買をする」「クリエイティビティや生産的・効率的な判断をする傾向が強い」など、様々な情報があります。

引用:マーケジン「それ、Z世代に対する先入観じゃない?ファクトベースで構築する、10年後の顧客を育てる戦略」

ただ、日本では、クローズドな場面でのコミュニケーショも好むようです。

 

例えば、ひま部というチャットアプリ

参考:ひま部(https://himabu.com/)

これは学生限定のチャットアプリで、タイムライン上で投稿していくだけでなく、自分の趣味や嗜好によってサークルに加入したり、誰とでも通話ができたりと、限定された世代の中でコミュニケーションを楽しめるものです。

学生同士だからこそ生まれるコミュニケーションは、学生起業家、実業家を生み出すきっかけにもなっているのかもしれません。

企業は今後、そういったクローズドなコミュニティも意識してマーケティング戦略を検討しないと、Z世代に受け入れられにくくなってしまいます。

  

Z世代向け広告での成功事例

また、Z世代のブームになっているTikTokでは、学生向けの商品やサービスなどの広告をよく見かけるようになりましたが、

成功事例として紹介されているものもがありました。

出典:Insta Lab「Z世代(10代~20代)の心をつかんだ企業のTikTokキャンペーン成功事例5選」

TikTokは手軽に動画投稿と共有ができるアプリですので、

企業広告も動画広告が基本です。

TikTokを実際に使用してみるとわかりますが、投稿されている種類は、「ダンス」「料理」「おもしろネタ」「アフレコ」「ライフハック」などで、

企業広告もその傾向に合わせ、TikTok上で人気があるユーザー「TikToker」とコラボしたダンス動画が多い印象です。

今までの広告手法となると、媒体に商品の情報が載った広告を配信するのが基本だったかと思いますが、

それでは「ただの広告」となってしまい、特にZ世代に受け入れ難くなっています。

事例を見てみると、「動画の投稿を促し、投稿をするために商品を購入してもらう」というパターンが多いようです。

また、企業側の広告よりも、口コミを重視するので、「一般ユーザーに近いモデルを設置し、使用感がわかる動画で商品の良さを伝える」という手法も成功パターンの一つでしょう。

 

まとめ

今日はZ世代について色々とお届けしましたが、日々情報も技術もアップデートされているので、ぼーっとしているとすぐに置いてかれてしまうなと、Y世代の私は危機感を持ちました。

SNS然り、アプリ然り、時代に合わせ、事実に基づいた「ファクトベース」な戦略を実践するためにも、まずはその環境に身を置いてみることが大事ですね。

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