【2024年更新】初心者必見!動画広告をわかりやすく徹底解説

カテゴリ:動画広告

公開日:2021.10.12 最終更新日:2024.09.19
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本記事は、下記のような悩みを持たれた方に向けて書いております。

  • 動画広告は種類がいっぱいあるって聞いたけど、何種類くらいあるの?
  • 動画広告って制作に時間がかかるっていうけど、どのくらい大変なの?
  • 動画広告を自社で始めるべきかそうでないか知りたい

今回の記事を読むことで、代表的な動画広告の種類や動画広告の制作工程、また成果のでやすい制作方法についてわかりやすく解説しています。
是非最後までご覧ください。






*折込チラシからWeb広告に移行したい企業に最適!コスパ抜群の集客手法*

弊社inglowの代表である小里が、AIを活用した戦略やデジタルマーケティング支援の経験を踏まえ、折込チラシからWeb広告に移行したい企業に最適な動画広告について解説しています。お求めの方は下記リンクから動画をご覧頂ければと思います。






動画広告とは


動画広告とは、

文字や静止画ではない、動画を使用して作られた広告を意味します。

この記事では、テレビCMやタクシーなどの乗り物で流れている動画広告ではなく、インターネットで用いられる動画広告について解説します。

後ほど詳しく解説しますが、動画広告を使用できるプラットフォームはWebサイト・SNSで急増しており、それぞれプラットフォーム内やプラットフォーム以外の場所で動画広告を掲載することができます。




参考の動画は、江崎グリコのTikTok内で配信した動画広告です。

公式の動画広告を配信し、その動画を真似した一般ユーザーの投稿を促すことでブランディングを狙った動画広告です。

インターネットにおける動画広告は、企業の一方的な広告をユーザーに見せるだけでなく、広告色をほとんど無くした形で配信し、ユーザー体験を重視した方向性にシフトしている傾向があります。

このようなインターネット特有の配信手法もあり、動画広告は広告の種類の中でも特に注目されています。

さらに動画広告が注目される背景として、下記の理由が挙げられます。

  • インターネット通信環境の改善
  • 個人所有のデバイスが普及
  • イベント・娯楽がオンラインにシフトしてきている

インターネット通信環境の改善


テキストや画像と比較すると、動画はデータの容量が多いコンテンツであり、再生中の停止などが発生してしまうため、広告として使うことがほとんどできない状態でした。

しかし、Wi-Fiが普及したことで公共スペースで動画の視聴がスムーズになったことや、5Gが開始したことによって高画質・低遅延で見ることができるようになってきていることから、場所を問わずに動画視聴ができる環境が整ってきています。

そのため、動画広告を扱うプラットフォームが年々増えてきています。


個人所有のデバイスが普及


下の調査結果では、スマートフォンを所有するユーザーが9割もいることがわかっています。

出典:スマートフォン比率97%に:2010年は約4%:2015年に5割、2019年に8割、2021年に9割を超えて2024年は97%。

通信環境の改善に伴い、スマートフォンやタブレットを所有するユーザーも増え、どこでも動画が視聴できる環境になっています。

さらに、スマートフォンの普及による、もう一つの大きな影響として、テレビの代わりにスマートフォンで動画を視聴するユーザーが増えております。

これにより、動画は大衆受けするコンテンツより、個人のニーズそれぞれに合わせたコンテンツ制作がたくさん生み出されることになります。

したがって、動画の市場は一気に拡大し、動画サービスを提供する企業が増えることにつながっています。


イベント・娯楽がオンラインにシフトしてきている


2020年に発生した新型コロナウィルスの感染拡大をおさえるため、生活者は自宅にいる時間が増え、娯楽として動画サービスを利用するユーザーが増えています。

また、音楽のライブやイベント、お店のサービス紹介など、これまで現場で行っていたことを動画サービスを活用して行う企業や有名人が増えていることで、動画コンテンツが充実してきていることも注目される要因です。


動画広告の市場規模


実際に動画広告の市場規模を見てみましょう。

出典:サイバーエージェント、2023年国内動画広告の市場調査を発表

グラフをご覧の通り、国内の動画広告の市場規模は、年々拡大の傾向にあります。

中でも、スマートフォンの動画広告需要が全体を大きくけん引し、全体の89%を占めています。

また、国内のインターネット広告費を媒体別で見ても、動画広告の占める割合が唯一前年と比較して増加し、約19%→22%と増えています。

出典:「2023年 日本の広告費 インターネット広告媒体費 詳細分析」

このことから、今後も動画広告が広告の主流になる流れがくることが期待できます。


動画広告のメリット・デメリット


成長が著しい動画広告のメリットとデメリットについて解説します。


メリット


動画広告のメリットは次の3点です。

  • 情報量が多く、印象に残りやすい
  • 商品・サービスのイメージを伝えやすい
  • ストーリーが伝えやすい

情報量が多く、印象に残りやすい


動画1分間の視聴は、一般的なWebページの3,600ページ分の情報量と同じだと言われています。

動画の場合、テキストや画像のように「視覚」のみの情報ではなく、「視覚」「聴覚」を使って情報を得るため、印象に残りやすい特徴があります。


商品・サービスのイメージを伝えやすい


商品・サービスのイメージが伝わりやすい理由として、購入時の体験を動画で流すことによって伝わりやすくなります。




例えば商品の実際の使用シーンの紹介や住宅であれば内装の空間の広さを人物と一緒に映すことでイメージを伝えやすい特徴があります。

そのため、購入時の誤解を生む可能性が低減され、購入を促したい視聴者の不安を和らげることができます。


ストーリーを伝えやすい


動画コンテンツにストーリーを織り交ぜることで、視聴者の心を動かす訴求がしやすくなります。

ストーリーとして伝えることで、これまで興味のなかった視聴者の興味・関心を引き起こすこともできます。

また、ストーリーが伝わると、商品への愛着を育てることができ、継続した購入や差別化要因となり、競合より優位な立場をとることができます。


デメリット


動画広告のデメリットは次の3点になります。

  • コストや時間がかかる
  • 印象が動画の質に左右される
  • ユーザー一人あたりの表示回数が多すぎると逆効果の場合もある

コストや時間がかかる


動画広告の場合、他のテキストや静止画と比較すると、コンテンツの制作に時間とコストがかかりやすいです。

動画の場合、素材撮影から構成まで工数が多く、編集も必要となるため、場合によってはそれぞれの工程に人件費がかかったり、時間を要することになります。

また、効果測定をする場合も、軽微な修正がしづらく、それによるコストが都度発生する場合があります。


印象が動画の質に左右される


動画の質が低いと企業の信頼やサービスの品質に悪影響を与えてしまう可能性があります。

ユーザーに良い印象を残してもらうためには、視聴してもらうことが大前提です。

そのためには、最初の3秒でユーザーの興味を引くコンテンツを作成する必要があります。

理由は、SNS広告の場合、スクロールで簡単に離脱され、YouTube広告であれば、5秒後にスキップする広告を利用していれば、すぐにスキップされてしまうからです。

そのため、動画コンテンツは質を重視し、最初の3秒でいかに視聴者の興味を引きつけるか工夫する必要があります。


ユーザー一人あたりの表示回数が多すぎると逆効果の場合もある


こちらは印象に残りやすい動画広告の特徴の裏返しになります。

サービスに興味がないユーザーに何度も動画広告が表示されてしまうと、「スキップが面倒な広告」として企業イメージや商品・サービスのイメージを毀損させてしまう場合があります。

ブランド認知を高めることは重要である一方、ユーザー一人あたりの表示回数を調整するなどの工夫することをおすすめします。


動画広告の種類


動画広告の種類は大きく分けて2つになります。

  • インストリーム広告
  • アウトストリーム広告

インストリーム広告


インストリーム広告は、プラットフォーム内で配信される広告を指します。

出典:インストリーム広告って何?動画広告の種類を覚えよう

インストリーム広告の特徴は次のとおりです。

  • 再生される動画の挿入場所が選択可能
  • 動画の再生時間、スキップ可能か不可かなど細かい調整が可能
  • プラットフォーム内でコンテンツと同じサイズで表示可能
  • プラットフォーム毎に蓄積したデータでターゲティング可能

再生される動画の挿入場所が選択可能


インストリーム広告は3種類の動画を挿入する場所が選択可能です。

プレロール広告 動画の最初に挿入される動画
ミッドロール広告 再生中の真ん中に挿入される動画
ポストロール広告 動画の最後に挿入される動画

プレロール広告


動画が再生される前に広告を流すのがプレロール広告の特徴です。

プレロール広告は、主にブランド認知向上の目的で活用されます。

また、プレロール広告は動画広告の中でも主流となっており、動画広告の全体8割がこのプレロール広告を利用されています。

また、プレロール広告は他のミッドロール広告・ポストロール広告と比較し、「嫌悪なく広告を視聴」してもらうことにも向いているため、広告による商品・サービスのイメージ悪化などが発生しにくいのも魅力です。


ミッドロール広告


動画が再生中の途中に広告の動画を流す広告になります。

ミッドロール広告は、『平均視聴完了率』が高いことが特徴です。

平均視聴完了率とは、ユーザーが広告を最後まで視聴している平均値の高さを指します。

動画コンテンツが再生されている間に挟まれることで、視聴者が「最後までコンテンツを見たい」という意識が働くため、広告の視聴も最後まで行ってもらいやすいです。

そのため、比較的短めの動画で「最後まで視聴してもらいたい」といった理解促進の場合に活用すると効果的です。


ポストロール広告


動画の最後に広告の動画を流す広告になります。

ポストロール広告の特徴は、「ユーザーが行動喚起しやすい」点にあります。

広告内に商品詳細ボタンなどの設置ができるため、ボタンクリックでWebサイトへの呼び込みに活用できます。

ユーザーの態度は動画コンテンツを視聴した後であることから、「続きがみたい」といった意識が低下している可能性が高く、比較的スキップされにくいため、行動喚起を促しやすいです。

まとめると、次のようになります。

広告挿入場所 目的
プレロール広告
動画の冒頭

認知拡大
ミッドロール広告
動画の途中

理解促進
ポストロール広告
動画の最後

行動喚起

プラットフォーム内でコンテンツと同じサイズで表示可能


プラットフォーム内のコンテンツと同じサイズで広告が視聴されるため、訴求がしっかりでき、印象に残りやすいです。

海外メディアのアンケートでも、アウトストリーム広告よりインストリーム広告の「プレロール広告」「ミッドロール広告」の方が記憶に残りやすいという結果がでています。

そのため、インストリーム広告を活用することで、認知拡大とブランディングの目的で効果的と言えます。


プラットフォーム毎に蓄積したデータでターゲティング可能


インストリーム広告が「動画視聴の際に表示される広告」であることから、テレビCMと同じ役割をインターネット上で担っていると思われるかもしれません。

しかし、インストリーム広告の場合、しっかりとターゲットユーザーを指定して配信が可能です。

どのプラットフォームでも共通して、下記のユーザー属性の選択が可能です。

興味・関心 特定のトピック(「美容」「飲食」など)に関心のあるユーザーに層を指定
リマーケティング 一度対象の広告やチャンネルを視聴したことのあるユーザーに再度広告を表示
類似ユーザー 一度対象の広告を視聴したことのあるユーザーやチャンネル登録者/フォロワーに類似した特徴を持つ新規のユーザーにリーチ

他にも、プラットフォーム毎に用意されたターゲティング指定が可能です。


アウトストリーム広告


アウトストリーム広告とは、プラットフォーム外のWebサイトやアプリに配信される広告を意味します。

アウトストリーム広告は大きく3種類の広告があります。

それぞれの広告で「再生のタイミングが違う」という点を特におさえておきましょう。

  • インバナー広告
  • インリード/インフィード広告
  • インタースティシャル広告

詳しくは後述しますが、プラットフォーム毎に提携しているパートナーサイトにまで広告を掲載でき、インストリーム広告ではリーチできない層にまで広告を見てもらいたい場合に効果的です。

アウトストリーム広告の特徴は、記憶に残りやすいインストリーム広告に対し、視認性が高く、より認知拡大に特化した広告です。

また、視聴時間もインストリーム広告に比べ効果が高い結果がでています。

そのため、「長い時間広告を見てもらいやすい」という理由から、アウトストリーム広告も注目されています。

まずはアウトストリーム広告のそれぞれの種類を解説します。


インバナー広告


出典:インバナー広告とは?メリットや課金方式、具体的事例を紹介

インバナー広告とは、Webサイトやアプリのバナー枠に配信する広告になります。

インバナー広告の特徴は、広告がWebサイトに掲載されていると、画面に広告が表示されていない状態でも自動で動画が流れます。

したがって、再生途中の段階でも視認されます。

基本的にデフォルトでは音声は無く、クリックすることで音声を聞くことができます。


インリード/インフィード広告


こちらは主にFacebookやTwitterなどSNSのフィード上に差し込まれる動画広告を指します。

インリード広告の特徴は、画面に表示されてから再生が始まります。

したがって、冒頭から動画をしっかり視聴してもらいたい場合に活用すると効果的です。

Point

インリード広告のことを「インフィード広告」と呼ばれる場合があります。
インフィード広告は、「静止画・動画」どちらも含む広義の意味で使用される場合が多く、インリード広告は、動画のみ場合の広告を指します。


インタースティシャル広告


ユーザーがWebページやアプリの画面を切り替えるタイミングで、次のページを表示する前やロード中に再生される動画広告を指します。

インタースティシャル広告は、画面いっぱいに表示される広告です。
そのため、インパクトが強く、既にアプリをインストールし、休眠状態のユーザーを再起させる場合に効果的です。

Point

インタースティシャル広告はインパクトがある反面、ユーザーのストレスにつながりやすい特徴があります。
誤ったクリックや表示のタイミングを配慮し、ユーザービリティを損なわないような工夫が必要です。


動画広告の課金形態


動画広告の課金形式は主に次の3種類になります。

  • CPV / CPCV
  • CPM
  • CPC

CPV / CPCV


CPV(Cost Per View)は、動画広告が一定時間再生されたとき、課金される形式です。

課金が発生する秒数はプラットフォーム毎に異なります。

また、完全視聴されたときに発生する課金方式は、CPCV(Cost Per Completed View)と言われます。

CPV課金を選択するメリットは、視聴者にしっかり広告を見てもらい、理解促進をさせたい場合に効果的です。


CPM


CPM(Cost Per Mille)は動画が1,000回表示される毎に費用が発生する課金方式です。

CPM課金を選択するメリットは、表示単価を安くし、表示回数を増やして認知拡大させたい場合に効果的です。


CPC


CPC(Cost Per Clik)は動画広告を介して、視聴者がクリックを行った際に発生する課金方式です。

CPC課金を選択するメリットは、クリックをして、「Webサイトに誘導させたい」「商品を購入までつなげたい」といった場合に活用すると効果的です。


動画広告の効果


動画広告は次の3つの施策を目的とする場合に効果的です。

  • 認知拡大
  • 理解促進
  • 行動喚起

認知拡大


動画広告の最も高い価値を発揮しやすいのが、「認知拡大 / ブランディング」になります。

バナー広告より、情報量が多く印象に残りやすいことから、たくさん認知できれば、それだけブランディングの効果を発揮します。

▼効果の高い広告

効果の高い広告
インストリーム プレロール広告
アウトストリーム インバナー広告

▼効果の高い課金方式

効果の高い課金方式
CPM 1,000回あたりの表示単価
CPV 広告視聴1回あたりの単価

理解促進


配信方法によっては、しっかり広告の内容を訴求し、理解を深めることにも向いています。

この場合、より長く動画広告を視聴させることで、理解促進につながります。

▼効果の高い広告

効果の高い広告
インストリーム ミッドロール広告
アウトストリーム インリード / インフィード広告

▼効果の高い課金方式

効果の高い課金方式
CPV 広告視聴1回あたりの単価
CPCV 動画完全視聴完了数、もしくは上限秒数までの視聴完了数に応じて、発生する単価

行動喚起


動画広告を見たあとに、ユーザーに具体的な行動を行ってもらいたい場合は、配信するタイミングを調整することで、効果的に行動喚起を引き起こしやすくなります。

▼効果の高い広告

効果の高い広告
インストリーム ポストロール広告
アウトストリーム インターステイシャル広告

▼効果の高い課金方式

効果の高い課金方式
CPC 広告1クリックあたりの単価

動画広告が出稿できる主な媒体


動画広告が出稿できる主な媒体を紹介します。

  • YouTube
  • Facebook
  • Instagram
  • Twitter
  • LINE
  • TikTok
  • GDN / YDA

YouTube動画広告


YouTubeは動画配信サイトで最も利用者の多いプラットフォームです。

現在、YouTubeをテレビで視聴するユーザーも増え、テレビ視聴ユーザーがYouTubeに移行してきている傾向も見られ、ますます成長しております。

出典:月間 6,500 万ユーザーを超えた YouTube、2020 年の国内利用実態──テレビでの利用も 2 倍に

YouTube広告は、メニューも豊富にそろっており、目的に応じて様々な使い分けが可能です。

  • スキップ可能なインストリーム広告
  • スキップ不可のインストリーム広告
  • TrueView ディスカバリー広告
  • バンパー広告
  • アウトストリーム広告
  • マストヘッド広告

スキップ可能なインストリーム広告


出典:YouTubeヘルプ

こちらはスキップが可能な広告です。YouTubeでは、5秒になるとスキップが可能になります。

スキップ可能なインストリーム広告は、5秒以上の広告の視聴をユーザーに委ねるため、ストレスを考慮した上で「商品・サービスをしっかり訴求したい」といった場合に活用すると効果的です。

ユーザービリティを維持した上で広告を表示させられるため、商品・サービスイメージの悪化につながりにくいことが特徴です。

課金方式は、30秒視聴されたとき、あるいは30秒経過する前に広告内のボタンをクリックしてWebサイトに遷移をした場合などに料金が発生するCPVです。


スキップ不可のインストリーム広告


こちらは、スキップさせずに広告を最後まで視聴させる広告になります。

完全視聴型広告の場合、15秒までと決まっており、基本的には短い秒数で広告を作成することを推奨されます。

広告の内容を最後まで見せて、理解促進をさせたい場合に活用されます。

課金方式は、1,000回表示される毎に料金が発生するCPMになっています。


TrueView ディスカバリー広告


こちらは、YouTube内で関連動画や検索結果で表示されるサムネイルとテキストで構成された動画広告になります。

関連動画のトップに表示され、他の広告に比べユーザービリティを阻害しないため、ブランドイメージの悪化も起こりにくい点が魅力です。

課金方式は、サムネイルをクリックしてから広告を視聴されたときに料金が発生するCPCとなっています。

クリックしてから料金が発生するため、広告に興味や関心を持ったユーザーへのアプローチに効果的です。


バンパー広告


バンパー広告は、スキップ不可で6秒と予め定められた広告となっています。

6秒という時間は、広告の中でも非常に短いため、ユーザーから不快に思われることが少ないため、ブランディングや認知拡大に効果的です。

課金方式は、CPMであり、詳細な情報を伝えるのでなく、短い時間で印象に残る訴求をすることで、商品・サービスなどブランドの認知拡大を向上させることが期待できます。


アウトストリーム広告


出典:YouTubeヘルプ

既に「動画の広告の種類」で解説した通り、提携しているパートナーのWebサイトに動画広告を表示させ、認知拡大を目的とする場合に効果的です。

アウトストリーム広告は音声がクリックされるまではオフになっているため、映像で興味をひくコンテンツ作成が重要になります。

課金方式は、vCPM(viewable Cost Per Mille)*となっています。

Point

*vCPMとは、2秒以上広告が表示された場合のみ費用が発生する課金方式です。


マストヘッド広告


マストヘッド広告は、YouTubeの画面最上部の最も目立つ位置に表示される動画広告です。

ターゲティングはユーザー属性を選択することができず、国単位の選択になります。

マストヘッド広告は短期間で認知拡大を行ないたい場合に効果的です。
例えば、販売イベントや新商品の紹介などに利用されます。

課金方式は、CPMと予約制で1日単位の購入するCPD(Cost Per Day)*という課金方式が選択できます。

Point

*CPDは1日1社限定で広告枠を予約購入し、3週間前には予約購入を済ませる必要があります。


そのため、予め前もってクリエイティブの審査を通しておく必要があり、予約購入の3日前にはクリエイティブ提出を済ませる必要があります。

まとめると次のようになります。

再生時間 アスペクト比* 課金方式 ファイル形式*
解像度*
スキップ可能な
インストリーム広告

最長6分
(推奨12秒~3分)

16:9
もしくは9:16

CPV

MP4 / 720p
スキップ不可の
インストリーム広告

最長15秒

16:9
もしくは9:16

CPM

MP4 / 720p
TrueView
ディスカバリー
広告

任意

16:9
もしくは4:3

CPC

MP4 / 720p
バンパー広告
最長6秒

16:9
もしくは9:16

CPM

MP4 / 720p
アウト
ストリーム広告

最長15秒

16:9
もしくは9:16

vCPM

MP4 / 720p
マストヘッド
広告

最長30秒

ワイドスクリーン
もしくは16:9

CPD
あるいはCPM

MP4 / 720p

*推奨値

参考: ~【2023年更新】YouTube動画広告7つ全種類の配信方法完全解説~


Facebook動画広告


Facebookは、実名登録制のSNSなため、ターゲティング精度が高く、狙ったユーザーに配信が可能です。

Facebookの動画広告の種類は主に次の5種類になります。

出典:Facebook広告ガイド

  • Facebookフィード
  • インスタント記事
  • スト―リーズ
  • インストリーム動画
  • MarketPlace

Facebookフィード


Facebookのフィード上で表示される最も閲覧されやすい広告です。

また、一般ユーザーの投稿に馴染んで広告感があまりないため、嫌悪されにくいのが特徴です。


インスタント記事


インスタント記事とは、ニュースフィードで写真・動画・音声・地図などのニュース記事が表示される機能で、その中に広告が掲載できます。

インスタント記事は、コンテンツの読み込みが速く、通常のフィードより10倍の速さで記事が読まれると言われています。

そのため、ユーザーが流し読みをする際に、動画で素早くひきつけ、記事を読んでもらうことでブランディングすることに効果的です。


スト―リーズ


Facebookの中でも利用率が高く、フルスクリーンで表示されることでインパクトを与えられます。

ユーザーの印象に残りやすく、興味・関心を引きやすいことが特徴です。


インストリーム動画


YouTubeと同じで、動画コンテンツの再生前後または途中で表示が可能です。

インストリーム動画広告は、比較的長い時間の視聴がされる傾向があるため、多くの情報を伝える場合に効果的です。


MarketPlace


商品一覧が表示されるFacebookのMarketPlaceに動画広告を表示できます。

商品閲覧中に表示されるため、商品・サービスの販売促進をさせたい場合に効果的です。

再生時間 アスペクト比* ファイル形式* /
解像度*
Facebook
フィード

1秒~241分

4:5

MP4、MOV、GIF
1080 × 1080px以上
インスタント
記事

1秒~241分

16:9

MP4、MOV、GIF
1080 × 1080px以上
ストーリーズ
1秒~2分

9:16

MP4、MOV、GIF
1080 × 1080px以上
インストリーム
動画

5秒~10分

16:9

MP4、MOV、GIF
1080 × 1080px以上
MarketPlace
1秒~241分

4:5

MP4、MOV、GIF
1080 × 1080px以上

また、Facebook動画広告の課金方式は次の3つから選択できます。

  • CPC
  • CPM
  • ThruPlay*
Point

*ThruPlayとは、動画15秒毎の再生がされる度に課金されます。
あるいは、15秒未満の動画の場合、視聴完了で課金されます。


ただし、インスタントエクスペリエンスのみ選択ができないので、注意が必要です。
インスタントエクスペリエンスは、スマートフォンのみ表示可能なクリックすれば全画面表示される広告フォーマットになります。


詳しくは下記リンクをご参考ください。

参考: インスタントエクスペリエンス(旧:キャンバス広告)って何?テンプレを使った作り方もご紹介!

参考: ~Facebook動画広告の種類や規格、コツまで解説!~


Instagram動画広告


Instagramは利用ユーザー層が広く、アクティブなユーザーが多いことが特徴です。

Instagramでは、4種類の動画広告があります。

  • Instagramフィード
  • ストーリーズ
  • 発見タブ
  • リール

Instagramフィード


Instagramのタイムラインに流れる動画広告になります。

一般ユーザーの投稿と同じ形式で表示されるため、広告感が薄く投稿に馴染みやすいです。

また、フィードを利用するユーザーは新しい商品やブランドを探す際に利用されるため、商品の購入やウェブサイトへの誘導に活用すると効果的です。


ストーリーズ


ストーリーズは、縦型のフルスクリーンで表示されるため、視聴するユーザーにインパクトを与えられ、商品・サービスの興味を引き起こしやすいです。

印象にも残りやすく、ブランディングに効果的です。


発見タブ


発見タブは、「いいね!」をした投稿などの情報にもとづき、AIのアルゴリズムによって、ユーザーに表示される動画広告になります。

ユーザー行動は能動的に情報を探しているため、興味を引き起こす投稿をすることで、能動的に動画を視聴してもらえます。


リール


こちらもフルスクリーンで視聴してもらえるため、ユーザーの印象に残りやすい動画広告になります。

機能は30秒以内の短尺動画で、AIのアルゴリズムによってランダムにユーザーに表示されます。

多くのユーザーの印象に残したい場合に活用すると効果的です。

再生時間 アスペクト比* ファイル形式*
Instagram
フィード

1秒~60分

4:5

MP4、MOV、GIF
ストーリーズ
1秒~60分

9:16

MP4、MOV、GIF
発見タブ
1秒~60分

4:5

MP4、MOV、GIF
リール
0秒~30秒

9:16

MP4、MOV、GIF

*推奨値

Instagram動画広告の課金方式は次の4種類です。

  • CPM
  • CPC
  • CPV
  • CPI*
Point

*CPI(Cost Per Install)とは、広告を通じてApp StoreあるいはGoogle Playストアでアプリをインストールしたときに課金されます。

参考: ~【2024年更新】Instagram動画広告を紹介 追加機能まで解説!~


Twitter動画広告


Twitterは拡散性が高く、ユーザーによって広告の認知が高まる可能性が高く、多くのユーザーにリーチする特徴を持っています。

Twitter動画広告は次の6種類があります。

出典:Twitter広告のフォーマット

  • プロモビデオ広告
  • プレロール広告
  • スポンサーシップビデオ広告
  • ビデオカンバーセーショナル広告
  • ビデオアプリカード広告
  • プロモライブビデオ広告

プロモビデオ広告


プロモビデオ広告は、テキストと動画で構成された広告です。

タイムライン上に表示され、一般ユーザーの投稿となじみやすい特徴があります。


プレロール広告


Twitterと提携しているパートナーの動画(大手テレビ会社、スポーツリーグ、報道機関など200種類以上の動画パブリッシャー)で本編の前に再生される動画広告です。

ターゲットユーザーにマッチしたカテゴリーの選択をすることで、カテゴリーに該当するコンテンツで動画が再生されます。


スポンサーシップビデオ広告


こちらもプレロール広告同様、パートナーサイトの動画本編の前に再生される動画広告です。

プレロールとの違いは、カテゴリー単位でなく、指定したパートナーのコンテンツに対して再生されます。

出典:Twitter マーケティング


ビデオカンバーセーショナル広告


ビデオカンバセーショナル広告は、ハッシュタグを付けてリツイートを促すためのボタンを設置することができる動画広告です。

引用リツイートがされやすく、拡散に効果的です。


ビデオアプリカード広告


ビデオカンバセーショナル広告のハッシュタグ用ボタンの代わりに、アプリのダウンロードサイトに遷移させるボタンを設置することができる動画広告です。

アプリの認知拡大に効果的です。


プロモライブビデオ広告


ライブ映像を広告として、タイムラインに表示させる動画広告です。

大規模なイベントをリアルタイムでタイムラインに掲載し、視聴したユーザーとその場でやりとりができます。

再生時間 アスペクト比* ファイル形式*
プロモビデオ
~140秒

1:1

MP4、MOV
プレロール
~140秒

1:1

MP4、MOV
スポンサー
シップビデオ

~140秒

1:1

MP4、MOV
ビデオカンバ
セ―ショナル

~10秒

1:1

MP4、MOV
ビデオアプリ
カード

~140秒

1:1
または、16:9

MP4、MOV
プロモライブ
ビデオ


16:9

MP4、MOV

*推奨値

Twitter動画広告の課金方式は次の5種類です。

  • CPV
  • CPM
  • CPC
  • CPE*
  • CPAC**
Point

*CPE(Cost Per Engagement)とは、「リツイート」「返信」「いいね」「クリック」「フォロー」のアクションが発生した時に課金されます。


**CPAC(Cost Per Application Click)とは、アプリストアに遷移するボタンをクリックした際に課金されます。

参考: ~成功事例から学ぶ Twitter動画広告制作のポイント~


LINE動画広告


出典:【LINE広告】クリエイティブの基本│静止画と動画について

LINE広告の配信面は下記になります。

  • Smart Channel
  • タイムライン
  • LINE NEWS
  • ウォレット
  • LINEマンガ
  • LINE BLOG
  • LINEポイント
  • LINEショッピング
  • LINEネットワーク

Smart Channel


LINEのトークリストの最上部に表示される動画広告です。

静止画として掲載され、クリックすることで動画が再生されます。


タイムライン


他のSNSのフィードと同様、タイムライン上で一般ユーザーと同様の投稿ができる動画広告です。


LINE NEWS


LINE NEWSは国内でも最大級の規模を持つニュースサイトであり、利用ユーザーの偏りが少ないです。

そのため、LINE NEWS上に配信できる動画広告を利用うることで幅広い層にリーチできます。


ウォレット


LINEの「ウォレット」タブに表示される動画広告です。

「LINE Pay」を中心とした、「LINEほけん」「LINE家計簿」などの金融サービスを利用するユーザーにアプローチできます。


LINEマンガ


10代〜20代の利用が特に多いLINEマンガ上に配信できる動画広告です。

若い世代に対する商材の宣伝に効果的です。


LINE Blog


アーティストやタレントなどの著名人が情報発信として活用しているLINE Blogで配信できる動画広告です。

女性の利用ユーザーが多く、20~40代が中心です。


LINEポイント


LINEポイントは、「友だち追加」「動画視聴」「ミッション」といった条件を満たすことで、ポイントが付与されるサービスで、動画広告もLINEポイント上に配信されます。


LINEショッピング


LINE上の「ファッション」「雑貨」「スポーツ」「家電」など1億点を超える商品をLINEアプリで購入できるサービスで、動画広告も配信できます。


LINE広告ネットワーク


LINEと提携しているパートナーサイトに配信できる動画広告です。

女性向けトレンド雑誌「MERY」や料理レシピアプリの「DELISH KITCHEN」、電子マンガアプリの「Park」などのアプリに掲載できます。

再生時間 アスペクト比* ファイル形式*
Smart
Channel

5~120秒

16:9

MP4
タイムライン
5~120秒

16:9、1:1、9:16

MP4
LINE
NEWS

5~120秒

16:9、1:1、
9:16

MP4
ウォレット
5~120秒

16:9
または1:1

MP4
LINEマンガ
5~120秒

16:9
または1:1

MP4
LINE
Blog

5~120秒

16:9
または1:1

MP4
LINEポイント
5~120秒

16:9
または1:1

MP4
LINE
ショッピング

5~120秒

16:9
または1:1

MP4
LINE広告
ネットワーク

5~120秒

16:9
または1:1

MP4

*推奨値

LINE動画広告の課金方式は次の3種類です。

  • CPM
  • CPC
  • CPF*
Point

*CPF(Cost Per Friend)とは、友だち追加が発生した際に課金されます。

参考: ~【LINE動画広告】基礎からコストをかけずに成果UPする最新のコツまでご紹介!~


TikTok動画広告


TikTokの動画広告の種類は次のようになります。

  • アプリ起動画面広告
  • インフィード広告
  • #(ハッシュタグ)チャレンジ

アプリ起動画面広告


アプリの起動時に配信される動画広告です。

1日1社のみ広告枠を勝ち取った企業の動画が配信されます。


インフィード広告


TikTokのおすすめに配信される動画広告です。

一般ユーザー投稿に溶け込みやすいユーザーライクな広告が望まれます。


#(ハッシュタグ)チャレンジ


ユーザーに真似される目的で配信する動画広告です。ユーザーによって真似された動画が拡散し、参加ユーザーを増やしながら認知拡大ができます。

再生時間 アスペクト比* ファイル形式*
アプリ
起動画面

5~60秒

9:16、
1:1、16:9

MP4、MOV、MPEG、
3GP、AVI
インフィード
広告

5~60秒

9:16、
1:1、16:9

MP4、MOV、MPEG、
3GP、AVI
#チャレンジ
5~60秒

9:16、
1:1、16:9

MP4、MOV、MPEG、
3GP、AVI

*推奨値

TikTok動画広告の課金方式は次の3種類です。

  • CPM
  • CPC
  • CPV
  • 期間契約型*
Point

*期間契約型とは、一定期間中に競合の有無に関わらず必ず広告が配信されます。

そのため、料金は変動しないため、配信期間をしっかり調査してから配信を検討することをおすすめします。

参考: ~TikTok売れも夢じゃない!?TikTok動画広告を徹底解説!~


GDN / YDA


GDN(Google Display Network)はGoogleの提携サイト、YDA(Yahoo Display Ads)はYahooの提携サイトそれぞれに動画広告を配信できます。

どちらも抱えているパートナーサイトが豊富で、多くのユーザーにリーチ拡大ができます。


GDN


GDNの配信先は200万以上と言われており、世界最大級のネットワークと言えます。

その中でも代表的なサイトを紹介します。


パートナーサイト


  • 楽天
  • YouTube
  • Ameba
  • ニコニコ動画
  • pixiv

特徴


  • 配信先が世界規模で法人・個人のサイトに動画広告を掲載できる
  • コンテンツの除外設定が可能
  • 地名・住所・座標による地域ターゲティングが可能

YDA


Yahooのパートナーサイトは、Yahooサービス・国内メディアを日常で利用する中高年層〜高年齢層への配信に特に優れています。

その中でも、代表的なサイトを紹介します。


パートナーサイト


  • Yahoo関連サービス
  • クックパッド
  • 読売新聞
  • 朝日新聞
  • All About

特徴


  • GDNより細かい年齢設定が可能
  • 「過去○回以上」「○日間以内」などの検索をしているユーザーにターゲティング可能
  • 法人サイト・アプリのみに配信するため、意図していないコンテンツへの配信が少ない(刺激的な内容のサイト・デリケートな社会問題のサイトへの掲載が回避される)
再生時間 アスペクト比* ファイル形式*
GDN
1秒~15秒

16:9、
または4:3

MP4、MOV、
AVI
YDA
5~60秒

16:9
または1:1
1:1、16:9

MP4

*推奨値

課金方式は「動画広告の課金形態」をご参照ください。


成果の出る動画広告の制作方法


まずは、自社・制作会社に依頼する際の目安をおさえておきましょう。


自社で制作する場合


  • 製作期間
    • 1本30時間くらい
  • 最低限必要費
    • 人件費
    • カメラ・動画編集ソフトなどの機材
  • 予算感
    • 40~80万円
  • メリット
    • 必要機材があればすぐに着手できる
    • 外注よりコストを安く抑えられる
    • 社内スケジュールに合わせて柔軟な対応が可能

制作会社に依頼する場合


  • 製作期間
    • ヒアリング込で1.5~3ヶ月くらい
  • 最低限必要費
    • 企画関連(台本やディレクションなど)
    • 撮影関連(スタジオや撮影機材など)
    • 編集関連(映像編集やナレーションなど)
  • 予算感
    • PR動画:50~100万円
    • YouTube向け動画:10~100万円
    • アニメーション動画:20~50万円
  • メリット
    • 高品質が担保されやすい
    • 動画広告のノウハウを持っている

成果の出やすい動画広告を制作するためのポイント


動画広告の制作で視聴者の目線が最も重要となります。

まずは、視聴者が離脱してしまうケースから考えてみましょう。


視聴者が離脱してしまう理由


次の点が考えられます。

  • インパクトが足りない
  • 動画のテンポが悪い
  • サムネイルとコンテンツが合っていない

インパクトが足りない


ユーザーが集中して動画を見る時間は約8秒と言われています。

そのため、動画に興味が沸かなければすぐに飛ばされてしまいます。


動画のテンポが悪い


次の項目に当てはまっていると、テンポが悪く、ユーザーによっては不快に感じる可能性があります。

  • 冒頭の挨拶が長い
  • 伝える内容が終わっても脱線した話をしている
  • 結論を伝えていないため、何について話しているか分かりづらい

サムネイルとコンテンツが合っていない


サムネイルを誇張表現しすぎてしまい、内容と一致してしない場合、ユーザーは視聴を開始してからすぐに離脱してしまい、逆にネガティブな印象を与えてしまいます。


成果を上げるための動画の制作のコツ


では、成果を上げるためにはどうすれば良いか。

次の点を意識しましょう。

  • 開始3秒で引き付ける
  • ストーリー性をもたせる
  • 独自性を伝える
  • サービス内容・メリットを簡潔に伝える

開始3秒で引き付ける


3秒でインパクトのある内容を流すことでユーザーの興味を引きます。

または、冒頭にダイジェストを流すことで、ユーザーが内容をざっと把握できるため、効果的です。





ストーリー性をもたせる


ストーリー性をもたせることは、印象に残りやすく、ブランディングをする上でも効果的です。

また、ストーリーを伝える際は、「モノ」で伝えるより、体験などの「コト」で伝えるとよりユーザーに刺さるコンテンツが作れます。

上の事例は、ユーザーの悩みを明示し、使用した体験を語ってもらうことで、商品の魅力も伝えています。

このように「コト」から「モノ」という流れで展開することで、ただの商品紹介ではなく、悩み解決という方向性で興味を引きやすくなります。


独自性を伝える


独自性があることで、ユーザーの印象に残りやすくなります。

独自性を発見するためには、競合の動画広告を分析し、自社の強みをアピールできるところがどこかを明確にすることが重要です。

注意点として、独自性を求めすぎてユーザーに刺さらないコンテンツになってしまわないように、視聴者の視点を持った上で取り入れましょう。


サービス内容・メリットを簡潔に伝える


サービスの内容を可能な限り入れ込み、結果として何が伝えたかったのかわからなくなってしまっている動画を良く目にします。

本当に伝えたいことを絞り、短い時間で印象に残るような動画制作が大切になります。


制作後の効果測定


動画広告用クリエイティブの作成は4段階で行ないます。

出典:効果的な動画広告の作成方法とは? “勝ちパターン”を見つける最短4ステップ


訴求テスト


ターゲットユーザーに対し、どのような訴求が刺さるのかをテストします。

ここで特に効果の高い訴求を明確にします。


ブラッシュアップ


ターゲットユーザーに特に刺さる訴求が発見できた後は、3パターンの訴求を用意し、効果測定を行ないます。

ここで、どの訴求文が最も刺さるかを明確にします。

ここで見るべき指標として、CTR(クリック率)の高さを確認しましょう。


見せ方テスト


次はデザインを効果測定します。ここで最も効果の高いデザインを明確にします。


サイズの展開


複数サイズを設け、媒体毎に配信などを行ってさらに媒体毎の効果測定を行ないます。

CPAを指標に判断すると良いでしょう。


効果的な動画広告の配信手法


動画広告を活用する上で次の点をおさえましょう。

  • 目標設定
  • ターゲットユーザーを明確にする
  • 媒体を選定する
  • 効果測定を行う

目標設定


動画広告を扱う上で、まず「なぜ動画広告を使うのか」「動画広告を活用して、どうしたいのか」を設定しましょう。

動画広告は、通常のWeb広告より予算が高くなりやすく、制作期間も長くなりやすいため、明確な目標設定が重要になります。

目標設定の考え方として、次の3つの用語を解説します。

  • KGI
  • KPI
  • CV

KGI(Key Goal Indicator)


KGIとは、「最終目標」を指し、具体的な目標設定になります。

例えば、「自社に興味を持ってもらい、1年後に新しい顧客を1000人獲得する」「既存顧客に対してアップセル・クロスセルを行って、1年後に売上1億達成する」などが挙げられます。


KPI(Key Performance Indicator)


KPIとは、KGIを達成するまでの過程に目標を決める考え方です。

例えば、下記の件数を評価軸として設定します。

  • WEB等からの具体的な問合せ数
  • アプリ利用者数
  • 営業担当との具体的な商談数

CV(Conversion)


コンバージョンとは、KPIの評価指標としてなり得る具体的な目標設定のことです。

広告配信をする際、数値上の目標として、指標設定する際に考えるのがこのCVになります。

例えば、下記の設定を設けます。

  • アプリインストール数
  • 資料請求問い合わせ数
  • サイトへのユーザー流入数

CVを設定するコツは、数値上の確認ができる指標を設けることです。

数値の見えない・計測ができない指標をCV設定した場合、「先月より成果が良くなっているのか」「悪くなっているのか」が見えないため、効果測定が難しくなります。

しっかりと計測ができている環境でCV設定を行ないましょう。


ターゲットユーザーを明確にする


ターゲットユーザーを明確にするためには、具体的な一人の人物像を想定することです。

ターゲットユーザーの設定の方法として、「ペルソナ」という考え方があります。

ペルソナは、項目を設けて、それぞれターゲットユーザーのイメージを当てはめていくことで1人の具体的な人物像を洗い出します。

例で住宅会社がターゲットユーザーを想定した場合を考えてみましょう。

指名 間島 さとみ
年齢 35歳
性別 女性
家族構成 夫、子ども2人
趣味 料理、ピアノ、TVのスポーツ番組
性格 おしゃれ好き、友だちが多い
利用メディア TV、Instagram、YouTube

このように1人の人物像を明確にしたら、そこからニーズの抽出を行ないます。

▼家族構成

家族構成
夫、子ども2人 →子育てのしやすさ

▼性格

性格
オシャレ好き、友だちが多い →友だちを招待

▼趣味

趣味
料理、ピアノ、
TVのスポーツ番組
→料理やおもてなしも楽しめるキッチン

このようにニーズを洗い出すことで、それに合わせたコンテンツ制作ができます。

ペルソナについて、動画でもわかりやすくか施設しているため、是非ご視聴ください。





媒体を選定する


媒体を選定するためには、「マーケティングファネル」を使うと選定が楽になります。

次の図をご覧ください。

マーケティングファネル

マス層(潜在層)


まずは幅広く認知を獲得したい場合は、「マス層」への配信を検討されるのが良いでしょう。

主にブランド認知、商品・サービスの認知拡大が目的の場合に効果的です。

ただし、ユーザーが商品・サービスに興味がない場合が多く、費用対効果は高くないです。


向いている媒体


  • バンパー広告
  • TrueView
  • インストリーム広告
  • アウトストリーム
  • マストヘッド
  • スキップ不可の動画広告

滞在層


「滞在層」とは、自社の商品・サービスのジャンルに対して、少し興味・関心をもっているユーザー層を指します。

この場合、ある程度ターゲットを決めて、自社の商品・サービスを知ってもらう広告媒体を使用すると効果的です。


向いている媒体


  • インフィード広告
  • TrueView
  • ディスカバリー広告
  • スキップ可能な動画広告
  • ストーリーズ

顕在層


最も売上につながりやすい層が「顕在層」です。

顕在層とは、商品のジャンルに興味・関心が高く、知識を持っている層です。商品・サービスの比較検討をしている状態の層のことを指します。

この場合、自社サイトに足を運んだ顕在層のユーザーに、何度か自社の商品・サービスを広告で表示させて、購入まで促す施策が効果的です。


向いている媒体


  • カンバセーショナルショナルボタン広告
  • TrueViewアクション広告
  • ショッピング広告
  • ビデオアプリカード広告

効果測定を行う


媒体毎に管理画面で数値の確認ができます。

その際、先月と比較して、「流入しているユーザー層に変化がないか」「CVの獲得数に変化がないか」などの指標を確認し、施策を行う必要があります。

効果測定は「PDCAサイクル」を意識して行ないましょう。

PDCAとは、次の4つの英語頭文字を組み合わせた言葉です。

  • Plan(計画)
  • Do(実行)
  • Check(評価)
  • Action(改善)

これらの項目を繰り返し行うことで、効果測定します。

具体例を交え、それぞれの項目について解説します。


仮説(計画)


バンパー広告とインストリーム広告で配信を始め、軌道に乗りECサイトへのユーザー流入数が増えているが、ほとんどのユーザーが商品の購入を行っていない状況です。

ユーザー情報をもとに、マーケティングファネルに落とし込んで考えます。

認知→興味・関心→比較・検討→購入

PDCAサイクル

課題が「サイトに訪れてから、購入まで至っていない」ことであるため、マーケティングファネルで『比較・検討』段階でユーザーが減少していることが考えられます。

したがって、比較・検討するための情報が足りていないことが仮説として立てられました。


実行


ここで、立てた仮説をもとに、比較・検討するための「他社商品との比較」をコンテンツ内に設けます。


評価


実行結果を確認します。

今回の場合は、施策する前と施策をしてから数週間で「商品購入ボタンのCV数」あるいは「商品の売上」で比較を行ないます。


改善


この段階で、評価した結果をもとにさらなる改善点を見つけます。

購入完了に至るユーザーが増えたが、未だ大半のユーザーは商品ページで離脱している。

→ユーザーのターゲット設定を見直す

上記の流れが一連のPDCAサイクルになります。改善で再び「ユーザーのターゲット設定を見直す」と仮説を立てて、繰り返し実証します。


まとめ


今回は下記の内容で解説しました。

  • 動画広告とは
  • 動画広告の市場規模
  • 動画広告のメリット・デメリット
  • 動画広告の種類
  • 動画広告の課金形態
  • 動画広告の効果
  • 動画広告が出稿できる主な媒体
  • 成果の出る動画広告の制作方法
  • 効果的な動画広告の配信手法

今後ますます需要が高まることが予想される動画広告、本記事で紹介した内容を踏まえ、動画広告配信の参考になりますと幸いです。






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    寺澤 大河

    inglow エンジニア兼マーケティングチーム所属。寺院での修行を経て、エンジニアとしてinglowに入社。SNS広告の自動化システムの開発やタスク管理ツールなどの実装を経験後、マーケティングチームにてSEO・マーケティングオートメーションを活用したコンテンツマーケティングに携わる。またWeb広告運用を習得し、マーケティングとシステムエンジニアの知見を活かし、サイト構造とWeb広告の両方の側面で最適化した運用を実現している。


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