コトラーが提唱したマーケティング1.0から4.0のまとめ
カテゴリ:Webマーケティング
時代によって、マーケティングの考え方や手法が変化してきています。
マーケティングの権威であるコトラーは時代に合わせて、マーケティング1.0から4.0までを提唱してきています。
今回はそれぞれの特徴についてまとめました。
マーケティング1.0
1900年から1960年代ごろまでのマーケティングの考え方です。
この時代は、まだまだ市場に「物」が少なく、良い物さえ作れば売れるという環境でした。大量生産・大量消費の時代です。
そのため、マーケティングも「製品」主体の考え方でした。
この頃には、マーケティングミックスが浸透し、その代表が4P分析です。
4P分析とはProduct(製品)、Price(価格)、Promotion(プロモーション)、Place(流通)の4つの要素の頭文字からとったマーケティングのフレームワークであり、主に製造業において重宝されました。
マーケティング2.0
70年代から80年代にかけて主流となったマーケティングの概念です。
この頃になってくると市場に安価で良い製品が出回ってきたため、ただ作れば売れる時代ではなくなってきました。
そのため、製品主体のマーケティングではなく、「ユーザーが求めているものは何か?」という顧客主体のマーケティングへと変化していきました。
この時代に生まれたのが、顧客と自社製品との関係を分析することで競合との差別化を図る「STP分析」です。
マーケティング3.0
90年代から00年代に主流となったマーケティングの概念です。
製品の価格や性能の差別化を図ったUSPの訴求のみでは、ものが売れなくなりました。
そのため、マーケティングにおいては、製品がユーザーの手にわたることで与えられる「価値」に重きを置くようになりました。
インターネットの普及によって情報が容易に発信・取得できるようになったこの時代は、ソーシャルメディアによるブランドイメージの訴求が必要不可欠になりました。
企業は製品の訴求のみではなく、社会的価値やビジョンといったブランドイメージをユーザーとのコミュニーケーションによって訴求することが求められました。
マーケティング4.0
2010年代から現在にかけて重要なマーケティングの考え方です。
現代に近くにつれ、人々は製品購入の目的は物資的な欲求よりも精神的な欲求を満たすことにシフトしてきています。
マーケティング3.0でもその傾向がありましたが、現在ではより顕著になってきています。
その製品が機能的に優れていることは前提の上で、さらに製品の所有・使用によって、また製品のファンであることによって、ユーザー自身が目指す人間像をどのように実現するかということを訴求する必要があります。
まとめ
時代の変化によって、マーケティングの手法が変化しつつあるとは言え、全ての産業・業界に一様に当てはまるものではありません。
基本的な概念を念頭に置きつつ、自社製品の業界やターゲットユーザーに合わせたマーケティングを考えていきたいですね。
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