プロモーショナルマーケティングと「RsEsPs(レップス)」
カテゴリ:Webマーケティング
購買行動プロセスは時代に合わせて変化しています。
これまでに、購買行動(消費行動)プロセスとして、メディアから生まれたフレームワーク
AIDMA、AISAS、AISCEASと紹介してきましたが、
今回は、今年の6月に出版した本の中で日本プロモーショナル・マーケティング協会(https://jpm-inc.jp/news/?paged=2)が提唱したRsEsPsモデルについて紹介します。
プロモーショナル・マーケティングとは?
正直、マーケティングとプロモーション(販売促進)が、同義だと思っている方も多いでしょうし、学生時代の私も、ごっちゃになっていました。
まず、マーケティングとは、
企業などの組織が行うあらゆる活動のうち、「顧客が真に求める商品やサービスを作り、その情報を届け、顧客がその価値を効果的に得られるようにする」ための概念
出典:マーケティング-Wikipedia
とウィキペディア先生は言っています。
つまり、簡単にいうと、
「商品が売れる仕組みを作る」という概念です。
そのマーケティングにおいて重要な要素を「製品」「価格」「流通」「販売促進(プロモーション)」の4つとし、それぞれの頭文字をとって4Pと呼ばれるようになりました。
そして、その中でも、販売促進の領域内で行う活動のことが、
プロモーショナル・マーケティングと定義されています。
「プロモーショナル・マーケティングとは、ブランドの顧客開拓と維持のために、特定化された市場における、生活者の購買行動を促進する活動である。また、その実現に向けた販売関与者への販売動機づけ活動である。」
引用:一般社団法人 日本プロモーショナル・マーケティング協会「プロモーショナル・マーケター認証資格試験 直前受験対策講座(東京地区)実施要項」より抜粋
(*販売関与者とは企業、小売業、卸売業およびそれらの担当者を指します。)
もともとは、「直接的購買動機づけを中心とするマーケティング活動」と定義されていましたが、メディアなどでモノを知る「認知」から、実際に見る・手に取る「体験・経験」の流れも含め、最終的に生活者の購買へと導く「購買促進のための総合的な機能」として新しく定義されたという経緯があるようです。
出典:一般社団法人 日本プロモーショナル・マーケティング協会「プロモーショナル・マーケティングとは?」
そして、その定義が以前と変更になったことに合わせて、
購買プロセスの新たなモデルも誕生しました。
購買行動プロセス「RsEsPsモデル」
RsEsPsモデルは、SNSが浸透した現代のプロモーショナル・マーケティングの基本となる購買行動の流れを表したものです。
認識→体験→購買
の流れの、それぞれの間に
検索・共有・拡散 という、
インターネットとSNSが登場したことによって生まれた
生活者の購買行動が存在しています。
ここが、先日のAISCEASと少し異なるところで、
購買行動は一方通行ではなく、
流れのどのタイミングでも、S(検索・共有・拡散)がされていきます。
まとめ
RsEsPsモデルでわかるように、S(検索・共有・拡散)
広告主が意図して直接的に行うのではなく、生活者の共感性が大きく関わり合って行なわれていくので、
Sの特に「共有」「拡散」がされやすい、メディアをターゲットや商品に合わせて最適なものを選択し、どのような話題(コンテンツ)を提供するかを検討することが、大事になってきます。
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