若者へはWEB動画広告が効く?デジタルシフトでの成功事例から見えたこと
カテゴリ:Webマーケティング
皆さんは昨年の4月にリニューアルをしたキリンレモンの動画広告をみたことがありますか?
今年に入ってこんな記事がリリースされていました。
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<span style="font-family: georgia, palatino, serif; font-size: 8pt;">出典:ニュースイッチ「テレビCM頼らず目標の7割増し、「キリンレモン」のデジタルシフト」より</span> |
今までバンバンTVCMを売っているイメージの大手企業さんが、それに頼らずに成果を出している。
しかも今年90周年の商品で目標の7割増し。
なぜ、そんなすごいこと起きるの・・・?
記事を読んでみると、商品的としての品質はそのままに風味を改良、パッケージデザインを初代のイメージに刷新、TVCMの代わりにWEBコンテンツとしてタイアップ動画を制作。
この中だと、その秘密は、「動画広告」にありそう・・・!
とりあえず実際にタイアップ動画を検索すると、第4弾まであるみたいです。
第1弾は“楽器を持たないパンクバンド”BiSH
出典:oricon youtubeアカウント「BiSH、キリンレモンCMソング「透明なままでゆけ。」フルMV公開」
第2弾はロックバンドのフレデリック
出典:maidigitv youtubeアカウント「フレデリック、“キリンレモンのうた”をアレンジ 躍動感あるスペシャルMVが公開」
第3弾は声優でありアーティストの水瀬いのり
出典:maidigitv youtubeアカウント「水瀬いのり、「キリンレモン」MVでおなじみのCMソング歌う 「まっすぐに、トウメイに。」」
第4弾はお笑い芸人の友近、椿鬼奴、山崎静代(南海キャンディーズ)の3人によるスペシャルユニット。
出典:maidigitv youtubeアカウント「友近、椿鬼奴&しずちゃんとが“結成27年目のアイドルグループ”に 「キリンレモン」MVでおなじみのCMソング歌う」
楽曲のテーマはすべて「透明なままでゆけ。」という商品のメインコピーなのですが、それぞれの持つファン層が異なり、違う世代、ジャンルをターゲットにキリンレモンを訴求しています。
思えば、最近フェスに行く機会が増え、勉強のために動画サイトを漁っているときに
BiSHとフレデリックの動画はみたことがあって、女性も男性も取り込める良い手だと驚いた覚えが!
しかもおなじみのフレーズの「キリン♪レモン♪」があるのは同じだが、
雰囲気も歌詞の内容も異なり、PVもそれぞれのファン層が好きそうなテイスト。
これは上手いと思いました。
恐らく、TVCMからWEB広告に移行しただけでは、ここまで伸びることはなかったはず。
アーティストとのタイアップ&動画広告という名の音楽コンテンツにしたことが、若年層のWEB広告嫌いをクリアし、売り上げにつながったのだと考えます。
スマホに触れているからこそ、スルーするところの見極めがついている若年層に対してのアプローチはそれが有益な情報、もしくは面白いコンテンツであることが必須になります。
かといって大手のようにアーティストとのコラボで曲まで作れないよ・・・という企業のほうが多いかと思います。
そんなときは、ジャンルは違えど、広告を「有益なコンテンツ」「面白いコンテンツ」にすることを目指してみましょう。
例えば…
*豆知識を連載していく
*商品・サービスに関係する○○診断
*1分でできそうなクイズやゲーム
最近だと、女性向けの化粧品やアパレルメーカーがやっている「パーソナルカラー診断」も同じ類のものです。
出典:MiMC公式WEBサイト「パーソナルカラー診断」
これも診断結果によって、具体的に商品を提案し、「きっかけづくり」と「選ぶ手間を省く」有益な情報コンテンツになっています。
メニューがたくさんあって決められない!っていう人は、よくわかると思いますが、多くの情報から必要な情報を取り入れる時に、ある程度カテゴライズされると人は動きやすくなります。
広告を考える時にはぜひ「有益なコンテンツ」と「ターゲティングを明確にする」を頭に置いてみてはいかがでしょうか。
ちなみに余談ですが、普段なかなか炭酸を買わない私も、動画をみたあと、まんまとキリンレモンを購入してますし、動画をSNSで拡散しています。まんまと、策略にはまってしまいましたね。
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