【2024年更新】企業がSNS集客で知っておくべき5つのこと
カテゴリ:集客
本記事は、下記のような悩みを持たれた方に向けて書いております。
- 自社でSNSを活用して集客を始めてみたい
- SNSで集客ができるのは個人だけ?
- どんなSNSが自社に合っているか知りたい
今回の記事を読むことで、企業でSNSの集客が可能かどうか、また可能であればどのSNSが会社に合っているのか、それぞれのSNSの特徴と集客方法まで一挙に理解できます。
是非最後までご覧ください。
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企業がこれからSNSを始めて
集客ができるか
結論、企業様でも今からSNSで集客することは全然できます。
まず、SNSの特徴についてざっくり見てみましょう。
- 共有体験:面白い写真・動画などを多くの人に共有する
- つながり感:共通の趣味をもった知人同士でつながる
- コミュニケーション:家族・友人・知り合い同士で連絡を取り合う
上記の特徴から、集客ができることに対して次のような反論があるかもしれません。
- SNSはただの若者のコミュニケーションツールでしかないのでは?
- 「炎上」といった問題が起こりやすく、企業が集客に活用するのはリスキーなのでは?
- 仮にできたとしても、今更参入したところで情報が届かないのでは?
まずはSNSで集客ができる理由を、メリット・デメリットの観点から解説します。
SNSで集客するメリットとデメリット
SNSで集客するメリットとデメリットを抑えて、自社の集客に活用できそうか判断材料にしましょう。
メリット
SNSを活用して集客をするメリットは次のとおりです。
- 情報発信がしやすい
- ブランディングができる
- ユーザーデータが見れる
- コミュニケーションでユーザーと信頼関係が構築できる
情報発信がしやすい
SNSの魅力の一つとして、個人でも企業様でも情報発信のしやすさがあります。
SNSを活用しなかった場合、Web上で情報発信する手段として、Web広告を利用するか、検索したユーザーにホームページでサービスの紹介をするのが基本的でした。
Web広告も集客の手段として非常に効果的ですが、種類が多く、選択が難しいと感じる場合、まずは手始めに無料ですぐに始めることができるSNSがおすすめです。
ブランディングができる
発信する情報に興味を持ったユーザーが増えることで、徐々に影響力が増し、認知度と信頼度が得られるようになることで企業のブランディングにつながります。
また、発信した情報に対し、どういった傾向のユーザーから反応があったかを専用のツールなどから分析できます。
届けたいユーザーにとって、どういった情報が反応がいいか分析ができるため、効果測定を行いながら運用が可能です。
コミュニケーションでユーザーと信頼関係が構築できる
発信した情報に対し、ターゲットユーザーからコメントがあった場合に、こちらからもコメントを返してユーザーとコミュニケーションが可能です。
このように、こちらからターゲットユーザーへのアプローチもできるため、やりとりを行いながら信頼関係の構築ができます。
上記のように「情報発信」と「コミュニケーション」を活用することで、ユーザーに対しダイレクトにアプローチを行えることがSNSの魅力です。
広告のように一方的な情報を与えるだけでなく、コミュニケーションをすることで信頼関係を構築できるため、集客に非常に効果的です。
次に、デメリットを解説します。
デメリット
デメリットは次のとおりです。
- 炎上のリスクがある
- 成果が出るまで時間がかかる
- 情報の信頼性の判断が難しい
炎上のリスクがある
情報発信をしていく中で、投稿した内容に一部のユーザーからネガティブなコメントが集まってしまうことがあります。
こういったネガティブなコメントが集まり、コンテンツの内容をもとに過激な内容の議論に及ぶことを炎上と言います。
ブランドイメージの悪化につながる恐れもあるため、正解があるわけではありませんが、発信する情報には最低でも次の3点を注意することをおすすめします。
- 情報にある程度の根拠があること
- 賛否両論が考えうる表現になっていないか
- 一部のユーザーにネガティブな印象を与える内容になっていないか
成果が出るまで時間がかかる
SNSで広告を使わない場合、多くのユーザーに発信した情報を認知してもらうには、ある程度時間が必要になります。
SNSで認知を高める方法として、基本的には、「フォロワー」や「いいね」などのユーザーからアクションを得ることで、他のユーザーにも認知されるようになります。
そのため初期の運用では、フォロワーを集めるための地道なコメントや頻繁な情報発信が必要です。
情報の信頼性の判断が難しい
特にTwitterなどの匿名が可能なSNSは、「誰」が発信しているかわからず、情報の信憑性の判断が難しいです。
ユーザーは有益だと思った内容を他のユーザーに共有することがあり、元の情報が誤っていた場合、共有した自身の信頼性にも悪影響を与えてしまいます。
情報の判断はなるべく「誰」による投稿なのかをプロフィールなどで確認することをおすすめします。
代表的なSNSの特徴
SNS集客をする上で、まずは目的に合ったSNSを選定することが大切になります。
ここでは、集客に活用できる代表的な6つのSNSの特徴を紹介します。
まずは国内の利用者数別で見てみましょう。
LINE | 9,400万人 | 2022/12 |
---|---|---|
YouTube | 7,000万人 | 2022/10 |
4,900万人 | 2020/09 | |
3,300万人 | 2019/06 | |
2,600万人 | 2019/07 | |
TikTok | 1,700万人 | 2021/8 |
870万人 | 2021/4 |
国内では、LINEが最も普及しており、プライベートの連絡ツールとして日常的に利用されています。
2番目に利用ユーザーが多いYouTubeは、テレビ番組の変わりに閲覧するユーザーが増え、どの年齢層にも視聴されるようになっております。
上位2位はいずれも国内で生活ルーティーンの一部として定着しつつあるSNSであり、圧倒的なユーザー数を誇っています。
また、その他のSNSは、主に個人の情報発信や収集に活用され、いずれも常にトップのSNSとして利用されています。
次にそれぞれのSNSの特徴について見ていきましょう。
LINE
LINEの特徴は次のとおりです。
- ビジュアル重視のコンテンツ
- 女性中心の利用者が多い
- 検索エンジンとしての活用
- 消費行動につながりやすい
リピーター獲得に効果的
LINEには、企業アカウントでユーザーと「友だち」関係になると、商品やサービスを定期的に紹介できるステップ配信の機能があります。
LINEのトークルーム上に内容が表示され、メルマガより開封率が高く、ユーザーから興味・関心を得やすいのが特徴です。
また、細かいターゲティング設定ができるため、ユーザーによって内容をかえたステップ配信ができ、ユーザーからファンへの育成に効果的です。
利用者層が広く多い
国内で1番の利用ユーザーを持っているLINEは、年齢層も幅広く、商品・サービスにあったユーザーへのアプローチが可能です。
コミュニケーションツールとしての機能が充実
LINEが幅広いユーザーに利用される理由として、無料で使える様々なコミュニケーション機能が充実していることが挙げられます。
すでにLINEは「友だち」同士のチャットや無料でできる通話・ビデオチャットの利用により、プライベートなコミュニケーション手段として、生活に深く根付いています。
こういった広いユーザーとやりとりをするより、個人間のやりとりに活用されることの方が比較的多いですが、「リアルタイム」機能を活用することで、出会ったことのない多くのユーザーと情報の共有をすることも可能です。
拡散力がそこまで高くない
LINEには、「タイムライン」機能があり、多くのユーザーと情報共有が行えますが、基本的に自分の投稿は「友だち」関係のユーザーのみであり、認知拡大を得る場合には工夫が必要になります。
一般的な使われ方としては、他のSNSから誘導し、LINEで顧客育成に活用する企業様の事例が多いです。
LINEで集客をする際の具体的な方法を下記のリンクで紹介しています。
YouTube
YouTubeの特徴は次のとおりです。
- 文字より多くの情報をユーザーに与えられる
- 利用者層が広い
- ブランディングに効果的
- SEO対策に強い
文字より多くの情報をユーザーに与えられる
YouTubeは動画投稿・共有サービスのSNSです。
動画は画像に比べ多くの情報を伝えることができ、1分間の動画では、一般的なWebページの3,600ページ分の情報量をユーザーに与えられると言われています。
そのため、訴求したい商品・サービスの内容をコアなファンに向けて、より詳しく知ってもらう場合に効果的です。
利用者層が広い
YouTubeは10~40代と幅広いユーザーに利用されています。
そのため、様々なジャンルの動画が存在し、ニッチな情報でも届けたいユーザーに届けることが可能です。
ブランディングに効果的
「情報量の多さ」と「利用ユーザーの多さ」の掛け合わせでYouTubeに質の高い動画と評価されれば、より多くのユーザーに訴求し、ファンの獲得が可能になります。
顔出しをしたりすると、さらにユーザーから信頼を得ることができ、商品やサービスに興味を持ってもらいやすくなります。
また、一度投稿した動画は資産として残り、ユーザーの検索によって過去の動画が視聴されることで、ユーザーから能動的にファンへと育成されます。
SEO対策に強い
YouTubeはGoogleの子会社であることから、検索エンジンで表示されやすい傾向があります。
中でもノウハウ系に関する内容は、検索によって表示されやすく、キーワードのボリュームや関連性を適切に設けることで、検索によるYouTubeチャンネルへの誘導が可能です。
YouTubeで集客をする際の具体的な方法を下記のリンクで紹介しています。
Twitterの特徴は次のとおりです。
- テキストが中心のタイムリーな投稿
- 利用ユーザー層が広い
- 拡散力に優れている
- 匿名で複数のアカウントが作成できる
テキストが中心のタイムリーな投稿
Twitterは、140文字のテキストによる投稿が中心で、短文のテキストとタイムリーな情報が多いため、情報収集にも最適なSNSです。
2023年3月からはTwitterのサブスクリプションである「Twitter Blue」の機能として、4000字の長文ツイートも可能になりました。
また、Twitterをする企業様はとても多く、商品やサービスのキャンペーン情報などの発信に広く活用されています。
利用ユーザー層が広い
利用ユーザー層は、10~40代と広く利用され、若年層からビジネスに活発なユーザーへの情報発信が可能です。
拡散力に優れている
Twitterの特徴である「リツイート」機能により、ツイートをみたユーザーが内容を他人に共有すると、一気にたくさんのユーザーに認知されやすくなります。
このような性質を利用して、企業で発信する際、キャンペーン時にリツイートすることをキャンペーンの応募条件にすることで、一気に認知を集めることができます。
下記は「明方ハム」の事例です。
匿名で複数のアカウントが作成できる
Twitterの特徴として、匿名で複数のアカウントが作成できるため、比較的他のSNSより始めやすいという点があります。
一方、これを利用して、悪意のあるユーザーからネガティブなコメントをされ、コメント欄が荒れてしまったり、誤解を生んでそれが拡散されたりといったことが起こりやすいです。
こういったネガティブな拡散を炎上と言い、一度でも起こってしまうと企業の信用度が下がってしまいますので注意が必要です。
企業様が情報提供する場合は、根拠を持った情報発信が特に大切になります。
Twitterで集客をする際の具体的な方法を下記のリンクで紹介しています。
- リピーター獲得に効果的
- 利用者層が広く多い
- コミュニケーションツールとしての機能が充実
- 拡散力がそこまで高くない
Instagramの特徴は次のとおりです。
ビジュアル重視のコンテンツ
「インスタ映え」という言葉があるように、Instagramでは文章よりも画像や動画によるビジュアルを重視したSNSです。
日常の心が動くようなシーンを画像・あるいは動画で投稿し、ユーザー同士のポジティブな共有が生まれ、炎上といった悪影響が起きにくいのも魅力です。
女性ユーザーの利用が多い
男性ビジネスユーザー向けのFacebookと対象的にInstagramでは、10代~20代の女性利用ユーザーが多いです。
ビジュアル重視ということから、ファッション・ヘアスタイルやメイクといった投稿が多く、個人のブランディングに多く活用されています。
一方、企業の発信には向いていないのか、と言うとそんなことはありません。
例えば、美容室であれば、スタッフが個人で発信し、お店に誘導するといったように、スタッフ個人の発信により、会社の集客チャネルへ誘導する事例も多くあります。
検索エンジンとしての活用
「タグる」という言葉があるように、Instagram上で「#(ハッシュタグ)」をつけた検索をすることで、近くの喫茶店や美容室、旅行先に関する情報検索ができます。
画像による表示結果がでることで、直感的にイメージしやすく、ローカルな検索においてGoogleよりもInstagramでタグるユーザーの方が増えている傾向にあります。
こういった理由からInstagramは、イメージで表現できる飲食店や美容室などの業種と非常に相性が良いSNSと言えます。
消費行動につながりやすい
ある調査*によると、Instagramを利用する女性の約7割が、Instagramのコンテンツがきっかけで消費行動を起こすと言われています。
中でも興味深いのは、約35%のユーザーは「企業の公式アカウントの投稿」を見て行動を起こしていることです。
また、Instagram内で簡潔するショッピング機能が備わっていることで、カンタンな手続きで購入が行えることも魅力です。
*参考:Instagramの投稿で購買意欲をかき立てられた女性は約7割
Instagramで集客をする際の具体的な方法は下記のリンクで紹介しています。
また、Instagramの運用で最も重要となるハッシュタグを活用してフォロワーを増やす方法を限定資料でご紹介しています。
1分でダウンロード可能ですので、ぜひご活用ください。
Facebookの特徴は次のとおりです。
- リアルな関係の延長線上のつながり
- ビジネスユーザー同士のつながり
- ターゲティングの精度が高い
- 拡散が難しい
リアルな関係の延長線上のつながり
Facebookはアカウント作成時に実名で登録をする必要があります。
登録情報も現実の正確な情報が必要なことから、リアルで関わりを持ったユーザー同士の情報交換の場として利用されることが多いです。
ビジネスユーザー同士のつながり
Facebookの利用年齢層が30~50代と比較的他のSNSより高いため、ビジネスに活発なユーザーに対するアプローチをする際に効果的です。
また、企業用のアカウントが無料で作成でき、ユーザーへの「いいね」や「コメント」によるアプローチが企業アカウントから可能です。
他にも企業アカウントからプライベートメッセージの送信ができ、関係の深いユーザーに商品やサービスの訴求に効果的に活用できます。
ターゲティングの精度が高い
Facebookは実名にて登録をするため、ユーザーの正確な情報を保持しており、
精度の高いターゲティング広告を行うことができます。
また、Facebookでは、企業アカウントから広告を配信することが可能です。
拡散が難しい
Facebookはアルゴリズムのアップデートをしてから、友だち同士のみの情報共有にし、新規ユーザーへの配信がほとんどされない仕様になりました。
これは、ユーザー同士の関わりの深さを特に重要視し、ビジネスをする上で炎上などが起こらないようにするためです。
そのため、最近では他のSNSと併用し、Facebookへ誘導してから関係構築をする方向になっています。
Facebookを使った集客をご検討されている方は、下記のリンクで詳しく解説しております。
TikTok
TikTokの特徴は次のとおりです。
- YouTubeより動画の投稿が気軽に行える
- 若年の年齢層が多い
- 他のSNSに誘導する最初のタッチポイントになりやすい
- AIによるパーソナライズがつよい
YouTubeより動画の投稿が気軽に行える
基本的にTikTokの利用は1分以内の短い映像の撮影から編集・投稿まで一気通貫して行うことができ、動画の編集サービスとして優秀です。
TikTokの動画は最大10分までの動画の投稿が可能ですが、投稿されている動画は1分程度のものが多く、YouTubeのような長時間の視聴を目的とするようなコンテンツの意識をする必要がないため、気軽に投稿できます。
若年の年齢層が多い
TikTokは気軽な動画投稿が多いことから、10~20代くらいの年齢層に多く利用されています。
そのため、企業のPRも若年層向けの低単価な商材が多いです。
しかし最近では、3分の動画視聴が可能になったことで、長めの尺が必要になりがちな「教育系」「ノウハウ系」などのコンテンツが増えはじめ、利用する年齢層が高くなっている傾向があります。
したがって、扱う商材の幅も広くなり、企業の参入も増えてきています。
他のSNSに誘導する最初のタッチポイントになりやすい
TikTokは、スマートフォンの画面いっぱいで動画が再生されることで、ユーザーに最初のつかみを与える際に効果的です。
短編動画が特徴であることから、伝える情報をあえて制限し、詳細を他のSNSで紹介するといった誘導の仕方も効果的です。
中でもYouTubeと相性が良く、TikTokであらすじだけ紹介し、詳細をYouTubeで紹介することで、YouTube上でユーザーからファンへの育成に活用できます。
AIによるパーソナライズが強い
TikTokは、視聴するユーザーの行動をAIが分析し、ユーザーにあった動画を最適化して自動再生されるため、ユーザーが離脱するまでの時間が他のSNSより長く、依存性が高いことが特徴です。
また、訴求したい内容をターゲットユーザーに届けやすいため、動画が最後まで視聴される可能性が高く、ユーザーに印象として残りやすいです。
このような理由からブランディング効果も期待できます。
一方で、TikTokにはコメントやシェア率などのエンゲージメントを重視する傾向にあるため、批判的なコメントが増えることで話題になると一気に炎上する可能性もあります。
マイナスなブランディングに繋がらないよう、企業様が投稿する際には細心の注意を払って発信することが重要です。
TikTokで集客をする際の具体的な方法を下記のリンクで紹介しています。
Pinterestの特徴は次のとおりです。
- 新しい集客の窓口にできる
- アイデアを集めることに活用できる
- 運用に時間がかからない
新しい集客の窓口にできる
ピンタレストは投稿したピンに対してリンクを設置することができます。
しかもそれだけではなく、一つのURLから複数のピンが作成できます。
同じURLでもPinterest内の検索であれば、違う検索の仕方によって、それに応じたピンでURLを表示させることができます。
したがって、広い範囲でリーチが可能です。
アイデアを集めることに活用できる
Pinterestは「画像をブックマーク」するツールであることから、アイデアの収集に役立ちます。
他のSNSとの違いは、「過去」や「現在」の出来事に対する投稿ではなく、未来の自分の行動のために活用されます。
このような理由から、Pinterestの利用ユーザーは 思考がポジティブになりやすく、ユーザー間の争いなどが少ないです。
運用に時間がかからない
Pinterestは他人の投稿したコンテンツを保存(ピン)することで、自分のコンテンツとして利用できます。
集めたピンに共感を持ってもらい、ウェブサイトへの誘導などに活用できます。
他にもPinterestで集客する詳しい内容は下記のリンクをご参考ください。
ここまで各SNSの特徴についてざっと紹介しました。
次にこれらのSNSを集客に活用する上で最低限知っておくべき内容を解説します。
SNSで集客するための運用方針
SNSで集客をする上で運用方針を明確にしましょう。
どのSNSでも共通して次の点を意識することが大切です。
- 目標設定
- ペルソナ
- コンセプト
- コンテンツ
目標設定
集客する上でどのSNSを活用すればいいか判断するために、まずは具体的な目標を設定します。
目標を考える際、カスタマージャーニーに当てはめることで、明確な目標の設定ができます。
購入を例にしたカスタマージャーニーの場合、次のように考えられます。
自社のサービス内容や課題にもとづき、どのプロセスでSNSを活用するか明確にします。
認知
例えば、即効性のある認知拡大を目指す場合は、拡散力がある「Twitter」「TikTok」が効果的です。
中でも、若年層への認知拡大を目指す場合は、「TikTok」が効果的です。
あるいは、幅広いユーザー層に対して情報発信をする場合は「Twitter」がおすすめです。
興味・関心 / 比較・検討 / 購入
ブランディングを行うことで、競合と差別化を図ります。
ブランディングには、広いユーザー層に多くの情報を発信できる「YouTube」が効果的です。
あるいは、ターゲット層がビジネスに活発なユーザーであれば「Facebook」、若い年齢層であれば「Instagram」で定期的な情報発信とコミュニケーションを行い、コアなファンへと育成するのがおすすめです。
コアなファンにすることで、スペック競争や価格競争から脱却した購入をユーザーから得ることができます。
リピート / 推奨行動
例えば、「LINE」を活用することで、顧客に対し継続した情報提供・レビュー・カスタマーサポート機能の充実でLTV(サービスを通した継続的な価値提供)やNPS(サービス・商品に対する愛着度)の向上を目指します。
LTV・NPSを向上させることでリピーターとして、かつSNS投稿などを行ってくれる援者として継続した関係作りができます。
ここまでの内容は、それぞれのSNSの特徴を踏まえた上でカスタマージャーニーに当てはめて考えましたが、必ずしも、各フェーズで使うSNSが決まっているわけではありません。
発信する情報や、ターゲット層によっても変わるため、サービスにあった最適なSNSを活用しましょう。
ペルソナ
コンテンツの方向性・利用するSNSをより明確にするため、具体的にどういったユーザーに対して訴求を行いたいかを明確にします。
このとき、ターゲットの解像度を可能な限りはっきりさせることがポイントです。
ターゲットを明確にするために、「ペルソナ」という考え方があります。
ペルソナについては、下記のリンクで詳しく解説しています。
コンセプト
SNSを活用して集客する限り、「情報発信」と「ユーザーとのコミュニケーション」は欠かせません。
発信を行うにあたり、トーン&マナーを意識し、方向性がブレないようにする必要があります。
例として、次の項目を意識することで、トーン&マナーのギャップが起こりにくくなります。
- 一人称表現:「私」「僕」「我々」「弊社」
- 言葉遣い:「です/ます」調か、友達らしくカジュアルか
- 温度感:少し固めの表現にするのか、フランクにするのか
コンテンツ
SNSによって内容は変わりますが、どういった情報を発信するか最低限定めておくことは大切です。
下記の点のいずれかが含まれているか意識しましょう。
- トレンド
- ビジュアルや面白さ
- 有益かどうか
- データがあるか
- バックグラウンドがあるか
トレンド
SNSに共通して「#(ハッシュタグ)」があり、ハッシュタグにはトレンド情報なども含まれます。
トレンドのハッシュタグを活用して情報発信することで、拡散されやすく、一気に認知を拡大することができます。
ビジュアルや面白さ
特に画像や動画をシェアする「Instagram」や「YouTube」、「TikTok」などのSNSは直感的な訴求が多く、一瞬で目を惹くコンテンツにする必要があります。
そのため、ビジュアルを良くすることと、ユーザー視点から面白いと思ってもらえるコンテンツ制作が大切です。
有益かどうか
企業がSNSで情報発信をする強みは「個人にはない信頼性」です。
そのため、SNSにて企業の有益な情報を発信することで、ユーザーに安心して情報を受け入れてもらいやすいです。
そして有益な情報と感じてもらえることでフォロワーが増え、企業の影響力はSNSを通して強くなります。
一般的に企業様が情報発信をする場合、告知や宣伝色が強くなってしまいがちです。
例えば、毎日キャンペーンを打ち出して商品のセールスをしていくような運用方法はあまりおすすめできません。
データがあるか
ここで言うデータとは、発信する情報に対して根拠があるかということです。
特にTwitterを活用する場合、情報の信頼性が重要になります。
誤った情報を提供してしまった場合、その情報もすぐに拡散されてしまい、信頼性が一気に下がってしまう場合があるからです。
例えば、「何割の人が使っているか」「ここ数年で何%売上がのびているか」など、数値化できるコンテンツの投稿ができると説得力があります。
バックグラウンドがあるか
発信する情報のバックグラウンドにストーリー性があるとコアなファンが得やすくなります。
企業の一貫した理念・主張や続編による投稿がこれにあたります。
留意点として、続編などの投稿は運用初期の段階で行ってしまうと、新規で見たユーザーが何についての情報かわからないため、ある程度フォロワーを得てから活用することをおすすめします。
SNSで集客する3つのコツ
最後にSNSで集客するためのコツを解説します。
次の点をこころがけましょう。
- 質の高いフォロワーを増やす
- UGCを増やす
- 利用者を飽きさせない
質の高いフォロワーを増やす
SNSで集客する際、フォロワーは必須になります。
理由は、どのSNSにおいても、自分の発信した内容を新規のユーザーに見てもらうには、フォロワーから反応を得る必要があるからです。
イメージとしては下の図のようになります。
画像をご覧のとおり、
基本的に、発信した情報はフォロワーに表示され、フォロワーが「いいね」や「コメント」などのアクションを行うことで他のユーザーにも表示されます。
そのため、フォロワーの獲得には、何かしらアクションをしてくれる質の高いフォロワーが求められます。
質の高いフォロワーを得るには、次の点を意識しましょう。
- フォロワーを理解する
- 質の高いフォロワーを維持する
フォロワーを理解する
フォロワーになるユーザーの心理を考えましょう。
おおよそ次の3つに集約されます。
- 自分はみんなと一緒にその人に協力している
- 自分も相手から「フォロー」をしてもらいたい
- 心からその人の考えに共感している
上記の理由から、「有益な情報」や「感情に訴えかける」コンテンツは共感を生みやすく、フォロワーにつながりやすいです。
質の高いフォロワーを維持する
フォロワーの増やし方の悪い例として、とにかく色々な人にフォローして、フォロバ*を得る方法です。
こういったフォロワーの増やし方は、フォローは得られてもユーザーから反応を得にくく、質があまり高くないユーザーがフォロワーに多くなってしまいます。
したがって、次のような形でフォロワーを増やすことが理想です
× フォロワーが1,000人で、ほとんどが情報を見るだけでアクションしない
↓
○ フォロワーが500人で、そのうち200人くらいが「いいね」をしてくれる
*フォロバとは、返報性の心理を活用して相手に積極的にフォローし、フォローを相手から得る方法のことです。
UGCを増やす
UGCとは、
ユーザーによって生成されるコンテンツのことです。
UGCは主に下記が挙げられます。
- SNSの投稿
- レビュー
- 商品紹介サイトでコメント・感想
これらがなぜ重要になるかというと、
情報の信頼性が担保されるからです。
例えば、
午後の昼食に近い時間、Instagramを利用し、パスタの投稿を目にする(認知)
↓
他にもおいしそうなお店がいくつかあったが、口コミを見て評価が高かったので、そのお店に決定(推奨)
↓
パスタを食べに行く(購買)
ありがちなケースだと思われますが、数あるお店の中から一つのお店に決定した理由は口コミの評価によるものです。
実際、商品・サービスの購入に重視する情報源としてテレビ(有名人など)の次に重視するのが「口コミサイトの情報」だと言われています*。
*参考:口コミサイト・インフルエンサーマーケティングに関するアンケート結果
このように商品を購入する際、その商品が本当に良いものかどうかを判断する場合に、一方的な企業の宣伝による情報ではなく、ほぼ必ずユーザーのリアルな意見を求めます。
UGCを増やすには、次の3点を意識しましょう。
UGCの増やし方 | ||
---|---|---|
店舗名のハッシュタグ投稿を促す | UGCを増やす場合、ハッシュタグによる投稿をユーザーに促すことで得られます。 例:「#店舗名」で投稿してもらい、次回の来店時に何割引などといったクーポンを設ける ↓ 見込みユーザーが「#店舗名」で検索した際に、レビューの情報を見て購買行動へと促される |
|
ユーザーとの関係性を深める | ユーザーと関係性を深めることで、レビューなどの反応を得やすくなります。 例:継続したキャンペーンなどの最新情報を提供 ↓ コアなファンからいち早く商品が購入され、SNS投稿されることでUGCの獲得 |
|
話題にされた情報を引用し、話題化を促す | UGCに対し、引用を活用することで、さらなるUGCの増加をさせます。 例:Twitterで商品の投稿(UGC)があった場合 ↓ その情報を引用リツイートし、さらに多くのユーザーに拡散 |
利用者を飽きさせない
企業アカウントで陥りがちなのは、定期的に同じキャンペーンの内容を投稿し続けるものです。
こういった場合、フォロワーだったユーザーは、フォローを解除し、どんどんフォロワーが減ります。
したがって、ユーザーを飽きさせない工夫が必要です。
次の点を意識しましょう。
- 新商品・サービスの情報
- ユーザーに宣伝してもらえる参加型のコンテンツ
新商品・サービスの情報
定期的に新しいサービスの情報があることで、企業に対する期待が高まり、リピーターにもなりやすいです。
ユーザーに宣伝してもらえる参加型のコンテンツ
TikTokでいえば、「ハッシュタグチャレンジ」やTwitterでは「リツイート」の投稿で参加するキャンペーンが挙げられます。
ユーザーによって盛り上げられるため、広告っぽさがなく拡散力もあるため、会社の認知度が一気に高まります。
まとめ
今回は次の内容で解説しました。
- 企業がこれからSNSで集客することが可能かどうか
- SNSで集客するメリットとデメリット
- 代表的なSNSの特徴
- SNSで集客するための運用方針
- SNSで集客する3つのコツ
SNSの集客は、ユーザーとの関係構築が必須です。一方的な伝えたい情報の宣伝だけでは、フォロワーにつなげることが難しくなってしまいます。
今回の内容を踏まえ、UGCを促す効果測定を常に行い、ユーザーにとって応援したいと思ってもらえる深い信頼関係が作れる運用を心がけましょう。
弊社inglowでは、これから広告の運用を考えられている方、あるいはこれから広告代理店に運用をお願いされる方向けに、「業界別Web広告の成功事例」をまとめた資料を無料配布しております。
下記のフォームに入力いただくだけで、無料で資料をダウンロードしていただけます。ぜひご利用下さい。
寺澤 大河
inglow エンジニア兼マーケティングチーム所属。寺院での修行を経て、エンジニアとしてinglowに入社。SNS広告の自動化システムの開発やタスク管理ツールなどの実装を経験後、マーケティングチームにてSEO・マーケティングオートメーションを活用したコンテンツマーケティングに携わる。またWeb広告運用を習得し、マーケティングとシステムエンジニアの知見を活かし、サイト構造とWeb広告の両方の側面で最適化した運用を実現している。