Facebookコレクション広告とは?基礎知識から成果を上げるノウハウまで解説

カテゴリ:Facebook広告

公開日:2021.01.06 最終更新日:2021.03.31
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こんにちは、株式会社inglowマーケティングチームの梅田です。

弊社、株式会社inglowは、国内外の最新AI・自動化技術を用いることで、広告予算が月々15万円~数百万円の企業様に対しても、莫大な予算を使っている大企業にも匹敵するハイレベルなマーケティングを提供しているマーケティング会社です。

本ブログでは、弊社のメンバーが過去に1000社以上のマーケティング支援をさせて頂いた中で得た知見やノウハウを中心に発信しております。

本記事は、以下のような悩みを持たれた方に向けて書いております。

  • Facebookコレクション広告について詳しく知りたい。
  • Facebook広告の広告フォーマットの中でどれを使えば良いか迷っている。
  • Facebookコレクション広告で成果を上げるコツを知りたい。

本記事では、Facebookコレクション広告の概要や特徴などから成果を上げるコツまで、詳しく解説していきます。

Facebookコレクション広告を有効活用出来るようになると、Facebook広告による成果をさらに引き上げることが出来るようになりますので、ぜひ本記事の内容を身に付けて、今後の広告運用に活かして頂ければと思います。

また、Facebook広告について詳しく理解したい方、Facebook広告のカルーセル広告以外のノウハウなどが知りたい方に向けて、下記記事に弊社のFacebook広告に関する知見やノウハウをまとめましたので、そちらも合わせて参考にしてみて下さい。

参考
Facebook広告とは?1000社以上の広告支援実績の知見やノウハウを一挙公開!

それでは、いきましょう。

Facebookコレクション広告とは

Facebook広告は、テキストに加えて1枚以上の静止画や動画を様々に組み合わせて配信することができ、その組み合わせ方を広告フォーマットとも呼びます。

コレクションとは、Facebook広告で使用可能な5種類の広告フォーマットのうちの1つを指し、コレクションで配信するFacebook広告のことをFacebookコレクション広告と言います。

コレクションとは具体的に、下記のようにメインとなる商品に関する1枚の静止画もしくは動画、スライドショーを大きく表示させ、その下部に、メインに取り上げた商品に関連する商品の画像を、サブとして横並びに4枚表示させることが出来る広告フォーマットのことを言います。

メインビジュアルまたはサブの静止画をクリックすると、そのアプリ内でフルスクリーンに商品紹介ページが表示される仕組みになっており、そのページ内で各商品をタップすることで、自社のWebサイトへ遷移する仕組みになっています。

広告をクリックした際にフルスクリーンに表示される商品紹介ページをインスタントエクスペリエンスと言います。

Facebookコレクション広告が使用可能な掲載枠・媒体

Facebook広告は、掲載可能なプラットフォームがFacebook、Instagram、Messenger、Audience Networkと4つあり、さらにそれぞれのプラットフォームの中でも非常に多くの箇所に掲載が可能です。

しかし、これら全ての掲載場所でコレクション広告が使用出来る訳ではありません。

実際にコレクション広告が使用可能なFacebook広告の掲載場所は以下の3か所のみです。

  • Facebookフィード
  • Instagramストーリーズ
  • Instagramフィード

また、コレクションはモバイル版に特化した広告フォーマットであるため、パソコン版ではそもそもFacebookコレクション広告は表示されません。

Facebookコレクション広告の主な特徴

認知から購入まで幅広い段階のユーザーへアプローチが可能

人は商品やサービスを購入するまでに、それを認知し、競合他社の商品などと比較しながら検討し、ようやく購入するという過程を辿ります。

一般的にWeb広告では、商品やサービスを認知させるための広告であったり、比較・検討段階にいる人に購入を促す広告など、特定のレベルにいるユーザーに対してのみしかアプローチすることが出来ない広告ばかりです。

しかし、Facebookコレクション広告は、まだ商品やサービスを認知していない層、既に認知はしているがまだ興味をもっておらず、購買意欲を高めて比較・検討を促したい層、そして比較・検討段階にいるが購入には至っておらず、商品やサービスの購入を促したい層という全ての購買レベルにいるユーザーにアプローチすることが出来ます。

具体的には、コレクション広告がユーザーが何気なくFacebookやInstagramを利用している時に表示させる広告であり、かつ多種類の商品に関する詳細情報も掲載することが出来る広告であることがその理由です。

これが、他のWeb広告やFacebook広告の他の広告フォーマットにはない、コレクション広告の特徴です。この特徴があるためにコレクション広告は、他の広告よりも費用対効果が高まりやすい傾向にあります。

広告をタップしてページが表示されるまでの時間が非常に短い

これまで多くのサイトは、モバイルよりもパソコン版での表示されやすさや読み込み速度を重視して作られていましたが、スマートフォンの普及により、サイトがモバイル版でも使いやすいように改良される必要性が出てきました。

しかし、現状としてモバイル版サイトはパソコン版に比べても読み込み速度が遅いことが多いです。

それに比べてインスタントエクスペリエンスは、モバイル版に特化して作られたページであるため、読み込み速度が非常に速く、パソコン版サイトの15倍以上の速さでページが読み込まれ、表示されます。

広告をクリックしてもサイトの読み込み速度が遅いと、それだけで離脱してしまうユーザーが多いですが、インスタントエクスペリエンスの読み込み速度が非常に速いために、コレクション広告はそういった理由での離脱ユーザーが非常に少ないという特徴を持っています。

広告の遷移先ページをテンプレートを使用して作成できる

Facebookコレクション広告をクリックした先の遷移先ページは自由にカスタマイズすることも出来ますが、もとからある5種類のテンプレートを使用して作成することも出来ます。

これらのテンプレートが非常に見やすく使いやすくデザインされているため、自社のWebサイトが使いにくいものであったりデザインがあまり優れていない場合には、このテンプレートを使うことで自社の商品やサービスに興味を持ってもらいやすくなり、それによって当然コンバージョン数も増えやすくなります。

具体的にインスタントエクスペリエンスで使用出来る5種類のテンプレートは、それぞれ以下の通りです。

  • インスタントストアフロント
  • インスタントフォーム
  • インスタント顧客獲得
  • インスタントストーリーテリング
  • インスタントカタログ

それぞれ詳しく解説していきます。

インスタントストアフロント

インスタントストアフロントとは下記のように、販売したい複数の商品をグリッドレイアウトにて表示させることができるインスタントエクスペリエンスのことを言います。

これを使うことで、広告をクリックしたユーザーは、広告に表示されていた商品に関連する商品を一度にいくつも見ることが出来るため、実際に購入を促しやすいテンプレートだと言えます。

インスタントストアフロントを使用する場合には、最低でも12点以上の商品画像を掲載しないといけないという規定があることに注意しておきましょう。

インスタントフォーム

インスタントフォームとは、入力フォームを表示させることが出来るインスタントエクスペリエンスのことを言います。

入力フォームは例えば資料請求や問い合わせなどに使用されることが多いですが、実際にそれをしようと試みたユーザーの中でも、入力フォームへたどり着くまでの過程の中で面倒臭さを感じてしまうことで離脱してしまうユーザーも多くいます。

そこでインスタントフォームを使用することで、広告をクリックするだけで入力フォームを表示させることが出来るようになるため、そういった離脱ユーザーを一気に減らし、資料請求数や問い合わせ件数を一気に増やすことが出来るテンプレートとなっています。

インスタント顧客獲得

インスタント顧客獲得とは下記のように、簡易的なランディングページを表示させることが出来るインスタントエクスペリエンスのことを言います。

ここで使用する簡易的なランディングページは、例えばリスティング広告などを配信する際に作成するランディングページとは違ってFacebookコレクション広告の入稿作業の際にそこまで手間をかけることなく作成することが出来ることに加えて、ランディングページを通して商品やサービスに興味を持ってもらえたユーザーを直接購入ページへ誘導することが出来るため、コンバージョンを促したい場合に非常に有効なテンプレートです。

インスタントストーリーテリング

インスタントストーリーテリングとは下記のように、商品やサービスをストーリー形式で訴求することで、自社ブランドの認知を拡大させることが出来るインスタントエクスペリエンスのことを言います。

自社ブランドの世界観を表す画像や動画が用意出来る場合には、このテンプレートを使うことでユーザーの興味を引き付けることができ、それによって商品やサービスの比較・検討をユーザーに促すことが出来るようになります。

インスタントカタログ

インスタントカタログとは下記のように、実際に商品が使われている様子を訴求することが出来るインスタントエクスペリエンスのことを言います。

このテンプレートもインスタントストーリーテリングと同じように、商品の世界観を伝えることでユーザーの興味を引き付けるために有効なテンプレートです。

参考
Facebookインスタントエクスペリエンス(Facebook for Business)

宣伝効果を把握することが出来る

Facebookコレクション広告を使用すると、広告を閲覧したユーザーのうちタップしたユーザーが占める割合や、広告をクリックしてインスタントエクスペリエンスを閲覧したユーザーのうち、何かしらの商品をタップして自社のWebサイトへ遷移したユーザーの割合を知ることが出来るようになります。

これらは広告マネージャで確認することができ、前者が「リンクのクリック」、後者が「アウトバウンドクリック」という指標で表示されています。

複数のコレクション広告を使用して、それぞれから得られるデータを比較することで、例えばメインビジュアルには静止画と動画のどちらを使用したほうが効果が良いのか、サブにはどの商品画像をどういった順序で表示させると効果が良いのか、インスタントエクスペリエンスは5種類の中でどれを使用すると効果が良いのかなどを検証することが出来ます。

これによって、Facebookコレクション広告でのコンバージョン数を増やし続けることが出来るようになります。

カルーセル広告の設定方法

Facebookカルーセル広告を使用する際の設定方法については、Facebook公式ページにて分かりやすく解説されており、下記にURLを掲載しておきますので、ぜひそちらを参考にしてみて下さい。

また、カルーセル広告を使用するための設定方法として、カタログマネージャを使う方法とカタログマネージャを使わずに入稿画面から設定する方法との2種類があります。

長期的にコレクション広告を使おうと考えている場合はカタログマネージャを使い、コレクション広告を試しで使ってみたい場合にはカタログを使わず入稿画面から設定すると時間的に効率良く作業を進められます。

参考
広告マネージャからコレクション広告を作成する(Facebook for Business)
コレクション広告で紹介する商品を選択する(Facebook for Business)

コレクション広告で使用可能なクリエイティブ形式とそれぞれの仕様

本記事の1章で解説したように、Facebookコレクション広告のクリエイティブには静止画・動画・スライドショーという3種類の形式が使用可能です。そして、それぞれの形式に応じて推奨されるアスペクト比やファイルサイズなどの規定があります。それらを下記にまとめましたので、ぜひ参考にしてみて下さい。

参考
コレクション広告のデザイン仕様(Facebook for Business)

Facebookコレクション広告を使用する際の注意点

コレクション広告使用時に選択可能なキャンペーンの目的が限られる

Facebook広告にはキャンペーンの目的が11種類ありましたが、コレクション広告を使用するとなると、選択可能なキャンペーンの目的が「トラフィック」「コンバージョン」「カタログ販売」「来店数の増加」という4種類に限られてしまいます。

他のキャンペーンの目的を選択するとコレクション広告が使用出来なくなるので、注意しましょう。

Instagram内でメイン画像の下に表示される商品数がFacebookの場合より少ない

本記事の1章で、コレクション広告はメインビジュアルの下に4枚の商品画像を表示させることが出来ると解説しましたが、Instagramフィードではメインビジュアルの下には3枚しか商品画像が表示されません。

コレクション広告の作成及び設定は、Facebook広告の配信場所を決めた後に行いますが、もし広告の配信場所をFacebook、Instagramの両方とも選択した場合には、サブとなる商品画像を4枚設定することで、その中から3枚がランダムで選択されてInstagramフィードで表示されるようになります。

参考
Instagramでコレクション広告(Instagram Business)

Instagram内のコレクション広告が入稿出来る場面が限られている

Instagram内でコレクション広告を使用する際は、新たに作成したキャンペーン内に作成する時にしか配信設定をすることが出来ず、既に作成してしまっているキャンペーン内に新たにInstagram上でコレクション広告を作成することは出来ませんので、注意しましょう。

Facebookコレクション広告を使用して成果を上げるコツ

本章では、Facebookコレクション広告を使用して成果を上げるコツについて解説します。

本章で紹介する内容のほかにも、Facebookが公表しているコツもいくつかあります。

それらが書かれた記事のURLを下記に掲載しておきますので、そちらも合わせて参考にしてみて下さい。

引用
コレクションのベストプラクティス(Facebook for Business)

サブとなる画像には購入される可能性が高いものを並べる

メインビジュアルの下に表示させる3つもしくは4つの商品画像は、ユーザーが興味を持ったり購入したりする可能性が高いものを掲載することが、Facebookコレクション広告で成果を上げるために大切です。

具体的には、セール中の商品、他の商品と比べて安い商品、あるいは数量限定の商品などが挙げられます。

こういった工夫をすることで、広告のクリック率が大幅に上がる傾向にありますので、ぜひ試してみて下さい。

タブを有効活用する

タブとは、インスタントエクスペリエンスのページ内において内容ごとにページを切り替えられる機能のことを言います。

Webサイトなどでよく見られる機能ですが、これがインスタントエクスペリエンスでも使用することが可能です。

特に商品数や商品ごとのジャンルが多い場合に非常に有効で、例えばアパレルに関する広告にコレクションを使用したい場合に、性別ごとにタブで分けたり、あるいは季節ごとに分けたりなどすることで、ユーザーが探している商品にいち早く辿り着きやすくさせることが出来るようになります。

コレクション広告を使用して成果が上がりやすい業種・業界

コレクション広告を使用して成果が上がりやすい業種としては、主に商品数が多いビジネスが第一に挙げられます。

なぜなら、一度に非常に多くの商品をユーザーに見せることが出来るからです。

これに当てはまる業界としては、不動産業界、EC業界、アパレル業界、化粧品業界などが挙げられます。

広告フォーマットを基本的に網羅して広告を配信すべき理由

ここまでFacebookコレクション広告について解説してきましたが、カルーセル広告はたしかに成果が上がりやすい広告フォーマットです。

しかし、実は5つあるFacebookの広告フォーマットの中でも、コレクション広告のみを使用していてはなかなか成果が挙げられません。

なぜなら、FacebookのAIがユーザーごとにクリックしやすい広告フォーマットを機械学習をしており、ユーザーごとにクリックされやすい広告フォーマットが使われた広告を多く配信するようにFacebook広告のシステムが組まれているからです。

そのため、例えばコレクションが使われた広告のみを入稿していると、コレクションが使われた広告をあまりクリックしないユーザーに対しては広告が配信されなくなってしまい、それによってインプレッションの機会損失が生じてしまいます。

それによって、当然クリック数、コンバージョン数も減ってしまいます。

ですので、コレクション広告を使用したい時であっても、それ以外の広告フォーマットで成果を上げられそうな広告フォーマットは全て網羅して広告を配信するようにしましょう。

まとめ

以上、Facebookコレクション広告について解説してきました。

大切なのは何よりも、本記事の終盤で解説した、コレクション広告以外の広告フォーマットも全て網羅して広告を配信することです。

また、最後に少し宣伝をさせて下さい。

弊社、株式会社inglowは、広告運用を始めとしたWebマーケティング施策を行いたい企業で、特に広告予算が15万円~数百万円ほどの企業が、最適なマーケティングサービスを受けることが出来ていないという広告業界の課題を解決したいと思っています。

そのために、国内外の最新AI・自動化技術を使うことで業務内容を最大限に効率かつ高性能化し、プロのマーケターが運用して改善し続ける運用体制を整えています。

本記事で解説したFacebook広告については、全掲載場所に全広告フォーマットを網羅して広告を配信しては結果に応じて配信場所や予算配分を成果が最大化するように改善し続け、アメリカ発のAI・自動化システムを社内で運用することで、精度の高いバナーやテキスト、ランディングページを定期的に追加し続けては比較検証していくサイクルを繰り返し続けることで成果を伸ばし続けます。

さらにはプロのマーケターも揃っているため、莫大な予算を使っている大手広告代理店に匹敵するハイレベルなマーケティングを比較的低コストで提供させて頂くことが可能となっております。

詳しくは下記詳細ページをご覧下さい。

参考
[2020年11月最新]AI時代における小規模~中堅企業のマーケティング戦略必勝法

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それでは、最後まで読んで頂き、ありがとうございました。

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