リスティング広告の費用は?相場や広告費の決め方、費用対効果を高める方法

カテゴリ:リスティング広告

公開日:2020.11.27 最終更新日:2021.08.03
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こんにちは、株式会社inglowマーケティングチームの梅田です。

弊社、株式会社inglowは、国内外の最新AI・自動化技術を用いることで、広告予算が月々15万円~数百万円の企業様に対しても、莫大な予算を使っている大企業にも匹敵するハイレベルなマーケティングをご提供しているマーケティング会社です。

弊社のブログでは、そういった視点から最新のマーケティング情報を提供しています。

本記事は、以下のような悩みを持たれた方に向けて書いております。

  • リスティング広告にどれくらいの費用がかかるのか知りたい。
  • 具体的にいくらで運用すれば良いのか、費用の決め方を知りたい。
  • 少ない費用で大きな成果を上げる方法も合わせて知りたい。

また、本記事を読むメリットは以下の通りです。

  • リスティング広告に使用する費用の決め方や相場が分かる。
  • リスティング広告を通して少ない費用で大きな成果を上げる方法が分かる。

それでは、早速いきましょう。

リスティング広告の課金形態

リスティング広告はクリック課金制によって成り立っており、広告がクリックされるたびに広告費が発生する仕組みとなっています。

ですので、広告がクリックされない限り広告費は発生せず、広告費はクリック単価とクリック数の掛け算によって決まります。

リスティング広告の費用の相場

リスティング広告に使用する広告費は、もちろん業界や取り扱う商品によるものの、一か月あたり20~50万円とする企業が多いです。

しかし、大手企業となると毎月数百万円、数千万円を広告費として使用する企業もありますし、毎月10~15万円という少額な予算でリスティング広告を運用し、中小企業も存在します。

もちろん広告費を多く使用するほど成果を上げられやすくなりますが、業界やその市場規模によるものの、例えば毎月15万円という少額予算による運用によって成果を上げることも充分に可能です。

リスティング広告の広告費の決め方

リスティング広告に使う広告費の決め方として、主に以下の4つの方法が挙げられます。

  • 広告代理店に聞く
  • 獲得したい成果から逆算する
  • 平均クリック単価の相場から逆算する
  • テスト予算5~10万円で試しに運用してみる

それぞれ、詳しく解説していきます。

広告代理店に聞く

競合他社のリスティング広告を運用している広告代理店に、その競合他社がどれくらいの広告費を使用していてどれくらいの成果を得られているのかを聞いてみることが、まず1つの目の方法として挙げられます。

しかしリスティング広告は、広告費だけではなく運用方法によって成果は大きく変わります。

そのため、複数の広告代理店に聞くことで偏った情報のみを得ることを避けるようにしましょう。

獲得したい成果から逆算する

もう一つの方法としては、獲得したい成果から逆算するという方法が挙げられます。

具体的には、1コンバージョンあたりに使用可能な費用と獲得したいコンバージョン数の掛け算によって得られる金額分だけ広告費として使うという方法です。

1コンバージョンあたりに使用可能な費用というのは、1コンバージョンあたりに得られる売上(顧客単価)から原価を差し引いた金額のうち、さらに人件費などの支払いに必要な金額などを差し引いた金額のことです。

例えば、顧客単価が10,000円の場合、原価が1000円、その他人件費などの支出に当てたい金額が4000円だとすると、1コンバージョンあたりに使用可能な費用というのは、下記の計算式から5,000円となります。

10,000円ー1,000円ー4,000円=5,000円

利益を確保するよりも口コミを多く集めるために多く広告費を使いたい場合には、このような計算によって算出される金額よりも多く広告費として使用する場合もありますし、商品がサブスクリプション型の場合は、顧客単価から支出を差し引くのではなくて、LTV(ライフタイムバリューの略。消費者一人あたりから獲得可能な総売上のこと。)から支出を差し引いて計算すべき場合などもあります。

さらには、リスティング広告以外の広告とも併用して運用する場合は、そちらの広告費との兼ね合いも考えながら、1コンバージョンあたりに使用可能な金額を算出します。

そして、リスティング広告によって獲得したい目標コンバージョン数を決め、それら2つの値の掛け算によって使用すると良い目安の広告費が算出されます。

これらをもとに広告費を決めていくのも、思わず広告費を多く使いすぎてしまうことを防ぐためにも、また成果を上げるためにも有効な方法です。

もしこれらの数値を社内で計算することが難しい場合には、リスティング広告代理店に聞き、計算してもらうことで判断の目安にすることも有効です。

平均クリック単価の相場から逆算する

リスティング広告の場合、キーワードごとに平均クリック単価がある程度決まっており、それらはキーワードプランナーにて調べることが出来ます。

ですので、広告を配信したいキーワードを洗い出した上で、下記の式によって広告費を求めることが出来ます。

(広告費)=(平均クリック単価)×(獲得したいコンバージョン数)÷(コンバージョン率)

しかし、リスティング広告は配信開始後、入札したいキーワードを変更する機会が多かったり、キーワードごとに獲得したいコンバージョン数を求めることが非常に難しいです。

そのため、この方法で広告費を設定することはあまりオススメ出来ません。

少額で試しに運用してみる

いきなり数十万円という資金を広告費として使用することに抵抗のある方は、月5~10万円ほどで試しに運用してみることも1つの手です。

その後成果が上がる見込みがあれば、広告費を少しずつ増やしていきながら広告を配信していくことも有効です。

運用手数料の決まり方

リスティング広告の運用を広告代理店に依頼する際には、代理店に対して運用手数料を支払う必要があります。

それの決まり方としては、主に以下の4パターンが挙げられます。

  • 手数料が広告費に対して一律の割合で決まる場合
  • 広告費によって手数料率が決まる場合
  • 広告によって上がった成果に応じて決まる場合
  • 広告費や成果などに関係なく一律で決まる場合

リスティング広告の運用を依頼する代理店は、運用手数料の安さで決めるのではなく、過去の実績などからその代理店の広告運用力やマーケティング力を重視して決めるようにしましょう。

リスティング広告代理店の選び方【広告業界の闇を知れば失敗しない】
リスティング広告を代理店に依頼するか検討されている方に向けて、代理店選びに失敗しないために知っておくべきこと、実力の無い代理店の見抜き方など生々しい事実を解説しています。

代理店に依頼すること・社内運用それぞれのメリット・デメリット

リスティング広告の運用を代理店に依頼すること、社内で運用することそれぞれのメリット・デメリットは以下の通りです。

代理店に依頼することのメリット

  • リスティング広告に詳しい人材を社内で確保せずに済む。
  • 社内で広告運用に時間を割かずに済む。
  • 広告代理店のみが知っている最新ノウハウを活かした運用が実現出来る。
  • 社内で運用するよりも比較的早い段階で成果を上げることが出来る。

代理店に依頼することのデメリット

  • 社内で運用する場合にかからない運用手数料が発生する。
  • 業界における専門知識に疎い人が運用担当者になった場合、成果が上がりにくい。

社内で運用することのメリット

  • 代理店に依頼する際に必要な手数料がかからない。
  • 運用し続けることで社内に運用ノウハウが蓄積される。

社内で運用することのデメリット

  • リスティング広告に関する最新情報が入手しにくくなる。
  • 専門知識やノウハウを持った人材が確保できないと成果を上げにくい。

リスティング広告の費用対効果を高める方法

リスティング広告の費用を抑えるためには、限られた費用の中で出来る限り大きな成果を上げることが大切です。

そのための方法として、大きく以下の3つが挙げられます。

  • コンバージョン率(CVR)を高める
  • クリック単価(CPC)を下げる
  • 入札するキーワードの調節

それぞれ、詳しく解説していきます。

コンバージョン率(CVR)を高める

コンバージョン率を高めることによって、同じ広告費でもより多くのコンバージョンを獲得出来るようになるので、それによって広告の費用対効果が高まります。

コンバージョン率を高める主な方法として、以下の7つが挙げられます。

  • ロングテールキーワードを狙う
  • キーワードの除外設定
  • 配信エリアを限定する
  • 配信時間を限定する
  • 配信ターゲットを限定する
  • オーディエンスリストを有効活用する
  • マッチタイプの調整

ランディングページのCVRを高める方法については、下記記事も合わせて参考にしてみて下さい。

[2021年7月更新]LPO対策のコツと他にやるべき4つのコト
どの広告に関しても、LP(ランディングページ)が最適化されていなければコンバージョンに繋がりません。本記事では、コンバージョン率を最大化するために大切なことをまとめております。

クリック単価(CPC)を下げる

クリック単価を下げることによって、同じコンバージョン数を獲得するのにかかる広告費を下げることが出来るようになり、それによって広告の費用対効果が高まります。

クリック単価を下げる方法については、下記記事を参考にしてみて下さい。

リスティング広告のクリック単価|決め方、改善方法、費用対効果の高め方を解説
リスティング広告の費用対効果を大きく左右するクリック単価。これを最適化するための方法をまとめた記事ですので、広告の費用対効果を高めたい方はぜひ参考にしてみて下さい。

入札するキーワード数の調節

リスティング広告を運用し始めると、キーワードごとにCPA(Cost Per Actionの略。1コンバージョンを獲得するのにかかった費用のことを言う。)を調べることが出来ます。

広告予算を使い切れている場合には、CPAが比較的高くなっているキーワードへの入札を止め、CPAが比較的低いキーワードに絞って広告を配信することで、リスティング広告全体でのCPAを下げる、すなわち費用対効果を高めることが出来るようになります。

例えば以下のように、3つのキーワードに入札し、それぞれのキーワードのCPAと獲得コンバージョン数が以下のようだったとします。

キーワード CPA 獲得コンバージョン数
「名古屋 美容院」 5,000円 10CV
「栄 美容院」 4,000円 5CV
「栄 ヘアカラー」 3,000円 5CV

この時、全体でのCPAは以下の計算によって4250円となります。

(5,000×10+4,000×5+3,000×5)/(10+5+5)= 4250

そこで、上記3つのキーワードのうち、CPAが最も高い「名古屋 美容院」というキーワードへの入札を止め、「名古屋 美容院」よりもCPAの低いキーワード「名古屋 美容院 格安」へ新たに入札した結果、それぞれのキーワードで下記の結果が得られたとします。

キーワード CPA 獲得コンバージョン数
「栄 美容院」 4,000円 5CV
「栄 ヘアカラー」 3,000円 5CV
「名古屋 美容院 格安」 2,000円 15CV

すると、全体でのCPAは以下の計算によって3500円となります。

(4,000円×5CV+3,000円×5CV+2,000円×15CV)/(5+5+15)= 2,600

このように、CPAの高いキーワードへの入札を止め、CPAのより低いキーワードへ入札することで、全体でのCPAを下げることが出来ます。

ですので、なるべくCPAが比較的低いキーワードを選んで入札するキーワードを増やしていくようにしましょう。

[2021年7月最新]リスティング広告のクリック率を高める方法と要注意ポイント
リスティング広告を配信していても費用がなかなか消化されない広告運用担当者の方には必見の記事となっております。本記事を通して改善点がどこか探していてください。

費用を決めるにあたって決めておくべき2つのポイント

撤退ライン

リスティング広告を配信し始めてなかなか成果に繋がらなかったり、あるいは順調に成果が上げられていたものの突然CPAが高騰してしまうことも起こりえます。

そういった場合に備えて、撤退ラインを決めておきましょう。

例えば「CPAが〇円を超えたら配信を停止しよう」といった感じで具体的な数値で定めることで、成果が出ないまま配信をずるずる続けてしまうことを避けましょう。

しかし、リスティング広告を配信し始めてなかなか成果に繋がらない場合には、最低でも3.4か月は成果を見て改善しながら配信し続けることをオススメします。

なぜなら、1か月などという短期間で配信しただけでは、成果が出なかった原因を具体的に突き止めるのが難しくなるからです。

ですので、最低3.4か月ほどは配信し続け、撤退した後成果に繋げるためのデータを蓄積するようにしましょう。

広告費の増額基準

リスティング広告の配信開始後、理想としていた成果あるいはそれ以上の成果が得られた場合にも備えて、広告費の増額基準もあらかじめ決めておきましょう。

増額基準も撤退ラインと同様に、例えば「CPAが〇円を下回ったら広告費を増額しよう」といった感じで具体的な数値で定めることで、成果が好調のタイミングでさらに利益を伸ばすチャンスを失わないようにしましょう。

しかし、広告費を増額しても、増額前と全く同じ費用対効果を得られるとは限りません。

ですので増額する際は、大幅に広告費を増額するのではなく一か月あたりに使用する広告費を5~10万円ほどずつ増額していき、費用対効果を維持しながら増額していくようにしましょう。

まとめ

以上、リスティング広告の費用の決め方や相場、費用対効果を高める方法などについて解説しました。

広告費は自社の状況に合わせて決めるようにしましょう。






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