【2024年更新】来店客を増やす!飲食店の集客方法を徹底解説
カテゴリ:集客
本記事は、下記のような悩みを持たれた方に向けて書いております。
- 競争力が激しい中、人件費や原価を下げずに競合と差別化したい
- 平日などの時間でも継続して集客を維持したい
- オンラインを使って集客をしたいけど、はじめ方がよくわからない
今回の記事を読むことで、人件費や単価を下げずにオンラインで効果的に集客する方法をご紹介します。
是非最後までご覧ください。
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今飲食店が集客で課題と
していること
昨今、飲食店の競争力はますます激化しており、非常に厳しいビジネスとなっています。
まずは、現状の課題を再認識しましょう。
- 競合が多い
- グルメサイトの信頼度が低下
- デリバリーサービスの普及
- 人材不足
競合が多い
これは言わずもがなですが、飲食店は開業率・廃業率が非常に高いと言われています。
開業率が高いということは、新規参入がしやすいため競争が激化しやすいです。
また、お客様は基本的に1日3食と絶対数が限られています。
つまり、競合が新しく増えていくことで、絶対数を常に奪い合っている状態です。
同じエリア内に同じジャンルか、あるいは別のジャンルであれ、飲食店同士は基本的に競合と成り、集客が難しい状態と言えるでしょう。
グルメサイトの信頼度が低下
多くの飲食店がグルメサイトの利用をされていますが、近年グルメサイトの信頼度が低下している傾向にあります。
理由は次のとおりです。
- 他のサービスの普及により、利用頻度が減った
- 掲載料金によって上位表示される店舗が違う
- 自分好みのお店があまり見つからない
下記の記事では、グルメサイトの評価を信頼しないと答えているユーザーは6割いることが分かっています。
グルメサイトから見込み客の集客が難しいことを把握しておいた方が良いかもしれません。
参考:
~グルメサイト評価、「信頼しない」飲食店6割。飲食店探しは「Googleマップ」「ウェブ検索」が急増~
デリバリーサービスの普及
デリバリーサービスが近年から特に利用されるようになっていますが、どの飲食店にとってもデリバリーが簡単に導入できるわけではありません。
また、デリバリーサービスの導入ができても、必ずしも売上に繋がるわけでもないのです。
デリバリーサービスの課題は次のとおりです。
- 準備の手間
- 商品のクオリティが落ちる
- イメージとのギャップ
- 配達時のトラブル
デリバリ−サービスの活用をすると、基本的にお店で出すクオリティで提供することが難しくなります。
容器や配達を考慮するため、イメージとのギャップは生まれやすく、お店の印象に悪影響を与えてしまう可能性があります。
したがって、質を求め、お客様の期待を裏切りたくないと考えるお店ほど、デリバリーサービスの導入は難しいです。
参考:
~デリバリーサービス導入のメリット&デメリットまとめ~
人材不足
飲食店の8割が人材不足だというアンケート調査があります*。
出典:約80%の飲食店が人手不足に直面している原因と改善策を考察
理由は、主に次の2つです。
- 給与水準が低い
- 労働環境が厳しくなりがち
給与水準が低い
飲食業界は競合が多くなりがちなため、人件費や原価の削減による競合との差別化が主に行われます。
そのため、給料が安くなり、従業員が少なくなりがちなのが現状です。
労働環境が厳しくなりがち
飲食店は基本休日も営業しているため、従業員が多く必要となります。
人手がもともと少ないため、従業員が穴埋めをすることになり、一人あたりの仕事量が増えてしまいます。
そのため、休日に長時間の労働になってしまったりと労働環境が悪化しやすい傾向があります。
では、次にこのような現状の課題を踏まえ、オンラインで効果的に集客をしていく方法を解説します。
飲食店が集客する具体的な方法
結論、これからの飲食店の集客は、お客様の評価によって認知を獲得し、費用対効果の高い集客を維持していくことが重要です。
下の図が集客する流れになります。
図に記載されたアルファベットそれぞれの意味について解説します。
UGC | ユーザー生成コンテンツ | |
---|---|---|
Like | 投稿内容への反応 | |
Search1 | SNS検索 | |
Search2 | Google / Yahoo検索 | |
Action | 行動 | |
Spread | 拡散 |
上記の図は、「ULSSAS(ウルサス)」と言い、費用対効果の高い集客を目的に考えられたお客様の行動プロセスです。
従来の集客では、いわゆる[ファネル型]と言われる「とにかく広く認知させる」「お店に来てもらえたらゴール」といった方法がとられてきました。
しかし、それだけでは、多くの予算をかけて広告やグルメサイトで宣伝している競合と差別化ができず、宣伝に多く予算を使った上で人は集まらない状態でした。
そのため、上記の右図にある[フライホイール型]で、来店だけで終わらせない集客の方法が重要になります。
それでは、ULSSASについて具体例を紹介します。
お客様が来店時に利用したツールにレビューをする(UGC)
↓
別のユーザーがレビューやSNS投稿に共感し、いいねで反応する(LIKE)
↓
他にどのような人がお店に訪れているのかSNSで検索をする(Search1)
↓
さらに詳しくお店の情報を知るためにGoogleやYahooで検索(Search2)
↓
実際にお店に訪れる(Action)
↓
今度はそのお客様が実際の体験にもとづき投稿内容を別の人にシェアする(Spread)
このように一度質の高い投稿・レビューがされることで、その後は自然と共感が生まれ、拡散へとつながっていきます。
また、これまでの集客プロセスでは、最初の「認知」から「来店」までで終わっていたところが、
拡散によってさらに認知を獲得できるため「来店」から「認知」へと循環構造になっています。
では、次にどのようにしてULSSASの流れを作るのか、それぞれのプロセスについて詳しく解説します。
UGC
UGC(User Generated Contents)とは、「ユーザー生成コンテンツ」といわれています。
UGCは次のようなものが挙げられます。
- 口コミ
- レビュー
- ブログ
- SNS投稿
これらを得るためには、おいしい高級料理や最高のサービスなどが優れている必要があると考えるかもしれません。
たしかにプラスの効果はありますが、重要視するのはそこではありません。
まずは、UGCの構成要素について見てみましょう。
UGCの構成要素
UGCの構成要素は「ユーザー属性」と「ジャンル」によって決まります。
ユーザー属性
ユーザー属性とは、ユーザーの利用しているSNSと店内の雰囲気がマッチしているかが重要です。
例えば、喫茶店で若い20~30代の女性層向けであれば、Instagramがマッチしていると言えます。
ジャンル
ジャンルはユーザー属性にマッチした「人に勧めたい」「共有したい」と思えるものになります。
例えば、20~30代の女性層向けであれば、「おしゃれなカフェ」「インスタ映えするスイーツ」などのジャンルが向いているかもしれません。
その場合は、写真がとりたくなるような店内の仕掛けがあると投稿されやすいです。
UGCの増やし方
UGCを増やすには、次の施策が効果的です。
- リポスト
- 指定ハッシュタグ
リポスト
リポストとは、ユーザーが投稿した自社のサービス・商品の投稿を引用・シェアという形で自分のコンテンツとして投稿することです。
リポストをすることで、自社のサービスを宣伝色を薄くしてPRできる上、UGCとして信頼につなげることができます。
注意点としては、Instagramの場合、ユーザーによって様々な写真で投稿されるため、むやみにリポストしすぎるとアカウント内の画像が煩雑になってしまう可能性があります。
したがって、コツとしてはテーマを決め、それに合ったユーザーの投稿をリポストするようにしましょう。
指定ハッシュタグ
指定ハッシュタグをプロフィールや投稿に設け、他のユーザーにも使用してもらうことでUGCが獲得できます。
指定ハッシュタグとは、まだ誰も使っていないお店独自のハッシュタグになります。
例:#inglowのデジタルマーケティング、#顧客情報管理ツールのスマリス
指定ハッシュタグを使用してもらうためには、例えば指定ハッシュタグつきで投稿すると、クーポンをプレゼントするなどの工夫をすることで得やすくなります。
後に解説しますが、指定ハッシュタグの投稿をキャンペーンとして広告を配信することで、一度に多くのUGCを獲得できる「#(ハッシュタグ)キャンペーン」も効果的です。
広告によるUGCの活用
UGCがユーザーによって生成されるコンテンツであることから、「広告に活用することはできないのか」と思われたかもしれません。
実は、広告もUGCの視点で活用することで、質の高い認知が得られます。
UGCを広告で効果的に活用する方法2種類を紹介します。
- UGC風のクリエイティブ
- #(ハッシュタグ)キャンペーン
UGC風のクリエイティブ
例えば、SNS広告では従来の「いかにも広告」なクリエイティブではなく、まるで一般ユーザーがスマホで撮影したかのようなUGC風のクリエイティブをたまに見かけます。
UGC風のクリエイティブを活用することで、他のユーザー投稿と違和感なく溶け込むため、嫌悪されずにクリック率が上がるという効果も見られています。
参考:
~カゴメがFacebook広告にUGCを使ったのは何故? 通販限定商品「つぶより野菜」の広告戦略~
#(ハッシュタグ)キャンペーン
#(ハッシュタグ)キャンペーンを実施し、指定ハッシュタグを設けてユーザーにキャンペーンの応募を促すことでUGCを獲得します。
下記は『丸亀製麺』のキャンペーンの事例です。
YouTube配信で「#食いっプリグランプリ」とつけて、うどんを食べてる動画をSNSに投稿することを応募条件とすることで、UGCを獲得しています。
このUGCを他のユーザーが認知することで、広告色が薄いため、気軽にユーザーの参加を促しています。
インフルエンサーを起用する
UGCに最も効果的なのは、インフルエンサーからのUGCです。
なぜなら、グルメサイトで単純に上位表示されているものよりも、「誰が勧めているか」の方が信頼度が高いためです。
配信するメディアにあったインフルエンサーを起用し、効果的に認知を得ましょう。
インフルエンサーを起用した宣伝はステルスマーケティングとは違います。
ステルスマーケティングは「宣伝であることを悟られずに宣伝をすること」ですが、
インフルエンサーによる宣伝は、始めから宣伝であることが誰でもわかるように投稿します。
例えばTwitter、Instagramであれば「#PR」とつけて投稿されます。
あくまで一般の投稿と遜色ない形で影響力のある人から宣伝してもらえるという理解をすると良いでしょう。
Like
Likeとは、主にSNSの機能でユーザーが「いいね」によってお気に入りの投稿を保存しておく行動を指します。
Likeが行われることで次のメリットがあります。
- ユーザーがお店を選ぶ際の比較検討する材料となる
- 「いいね」が増えることでSNS上の上位に表示されやすくなり、認知が高まる
- 「いいね」がついていることで投稿内容の信頼度が増す
いいねを増やす方法
いいねを増やすためには、SNSを次のように活用することで得られます。
- 投稿する画像は統一感を持たせる
- 文章には、「共感」につながる内容をいれる
- ユーザーとのコミュニケーションを増やす
投稿する画像は統一感を持たせる
例えばInstagramの場合、投稿した画像の統一感があることで企業情報を一覧で見た際に受ける印象が良く、伝えたい情報もスッと入ってきやすくなります。
画像の内容も一貫していることや、撮影の角度などの統一感を意識するとなお良いでしょう。
文章には、「共感」につながる内容をいれる
文章はきっちりしたうまい文章であるより、「共感」を感じる少しゆるい言い回しの方がいいねを得やすいです。
下記のお店では、Twitterで引用リツイートをし、コメントという形で効果的に投稿しています。
ユーザーとのコミュニケーションを増やす
広告やSNSの発信にユーザーからコメントをもらうことがあります。
その際はなるべく早くコメントを返し、コミュニケーションを積極的にすることでお店に興味を持ってもらいましょう。
Search1(SNS検索)
SNS検索は近年重要度が特に高まっています。
ULSSASの流れをご覧のとおり、ユーザーはお店の具体的な内容を先に知るより、SNSで個人のリアルな評価を調べる傾向が増えています。
したがって、SNS検索の利用シーンを理解し、検索で上位に表示されやすい工夫をしましょう。
SNS検索の利用のされ方
SNS検索の利用は主に次の2つです。
- 特定のアカウントを見つけたい
- 特定の投稿を見つけたい
特定のアカウントを見つけたい
他のSNSを利用していたときに発見した気になったアカウントを調べるときや、以前知った情報をまた調べたいときに、検索でひっかかりやすくするような工夫が必要です。
次の点を意識しましょう。
- アカウント名が英語表記の場合、カタカナも加えて「表記ゆれ」に対応する
- テーマ・ジャンルの検索に対応するため、トピックキーワードをアカウントのプロフィールなどに記載しておく
特定の投稿を見つけたい
特定の投稿を探すユーザーはリアルタイムの情報を求めている場合が多いです。
なぜなら、GoogleやYahooといった検索エンジンでは、リアルタイムの情報の公開に時間がかかります。
したがって、キーワードはトレンドを含めた投稿をすることで発見されやすくなります。
ハッシュタグ検索を最適化する
特にInstagramでは、拡散機能がないため、ハッシュタグ検索が重要視されます。
ここでは、Instagramを例に最適なハッシュタグの選定方法を紹介します。
ハッシュタグには「ビッグタグ」「ミドルタグ」「スモールタグ」というものが存在します。
それぞれ検索結果の件数により、分類されます。
ビッグタグ | 50万件以上 | |
---|---|---|
ミドルタグ | 1万~50万件 | |
スモールタグ | 1万件以下 |
ビッグタグ
ビッグタグとは、ハッシュタグ検索で検索されやすいボリュームの多いキーワードを指します。
ボリュームが多いということは、その分競合も多いため、検索時に上位に表示されにくい特徴があります。
例:#food、#喫茶店、#飲食店
ミドルタグ
ミドルタグとは、投稿件数・検索ボリュームがそこそこあるキーワードのハッシュタグになります。
例:#喫茶店モーニング、#名古屋喫茶店、#喫茶店巡り
ハッシュタグ検索でお店の情報を紹介したい場合、まずはミドルタグを狙うことをおすすめします。
スモールタグ
スモールタグとは、あまり検索されないニッチなキーワードを指します。
しかし、検索結果を特定したい場合が多く、ユーザーの検索意図と検索の表示結果でマッチしやすいです。
スモールタグはミドルタグを含めて活用しましょう。
例:#○○○店(○は店舗名)、#おいしいコーヒーが飲みたい、#コーヒー好きな人と繋がりたい
ハッシュタグの組み合わせ方
ハッシュタグの組み合わせは次の点をおさえましょう。
- 運用仕立ては、スモールタグ・ミドルタグのみにする
- ハッシュタグは関連性が高いものにする
- ハッシュタグは最高5つまで
- ハッシュタグをつける場合は、スモールタグ→ミドルタグの順
補足で、スモールタグからミドルタグの順番でつける意味は、
ミドルタグでひっかかったユーザーに対し、まずは目につきやすい左側にスモールタグが見える状態にすることで、ブランド認知をさせることができるからです。
Search2(Google、Yahoo検索)
SNS検索でお店に興味を持ったユーザーが次に利用するのがGoogleやYahooを使用した検索です。
このとき、お店の情報がすぐに検索で表示されるために、最低限次の2つを用意しましょう。
- Google マイビジネスへの登録
- ホームページを作成する
Google マイビジネスへの登録
Google マイビジネスに登録することで、「地域名」+「キーワード」の検索でGoogleマップ内の表示と写真つきでお店の情報が表示されます。
レビューや住所を含んで一覧表示されるため、通常の検索よりクリック率が高いため、問い合わせにつなげやすいです。
ホームページを作成する
ホームページがないだけで、せっかくお店に興味を持ったユーザーの信頼を損失してしまいかねません。
また、ホームページ内のコンテンツ(ブログやランディングページなど)はユーザーにとって魅力的である必要があります。
- トップページでメニューがすぐに見れるようにしておく
- ファーストビューにお店の雰囲気や、映える商品を載せる
- 臨時休業などのお店情報を記載する
- 地図情報を設置する
- 予約システムを導入する
- 定期的に最新のメニューを掲載する
Action
この段階では、実際にユーザーが行動を起こすのに必要な情報をSNS検索やGoogle、Yahoo検索で十分満たしていることが重要です。
- 予約がしやすい
- 問い合わせがしやすい
- 従業員とお客様で接点をつくる
- デリバリーサービスの導入
予約がしやすい
ホームページであれば予約がわかりやすい場所に設けてあることやInstagramであれば「予約機能」を活用し、Instagramから直接予約ページに遷移して受け付けることが可能です。
参考:
~【徹底解説】Instagramで予約をとる(アクションボタンを追加する)方法!2021年最新版~
問い合わせがしやすい
興味を持っても、まだユーザーは悩みを持っている可能性があります。
その場合に備え、いつでも答えが用意できる状態が望ましいです。
ホームページのどのページでも電話番号がページ上部に設けてあると、興味を持ったタイミングで問い合わせに繋げられます。
また、LINE公式アカウントを作成していることで、お客様と気軽なチャットのやりとり、またLINEコールによるお客様から無料の通話ができるため、利用されやすくなります。
従業員とお客様で接点をつくる
競合ではなく、自分のお店にきてもらえる最大の要因は従業員との関係性にあります。
SNSで既に関係を構築していれば、競合ではなく、自分のお店に足を運んでくれます。
デリバリーサービスの導入
デリバリーサービスがあることで、興味を持ったが、実際店舗に足を運べないユーザーからの問い合わせを得ることができます。
飲食店でデリバリーサービスを始めるには、各サイトからレストランパートナーとして登録が必要です。
また導入するには、最低限下記を準備する必要があります。
- SIMカード
- Wi−Fi環境の設置
- デリバリー専用メニュー
- 価格設定
その他人気のデリバリーサービスやメリット・デメリットの詳細は下記をご参考ください。
参考:
~飲食店がフードデリバリーを始めるメリット・デメリット3つ!~
デリバリーサービスの注意点も知っておきましょう。
- 店内メニューにない商品なら許可が必要
- 写真とのギャップが生まれやすく、料理の質が見劣りしやすい
- お客様のもとに届ける時間を考慮した衛生管理が必要
Spread
最後に実際に来店で得た印象をお客様によって拡散されることが重要です。
このとき拡散された情報がUGCとなり、さらにお客様を呼び寄せることができます。
実際の店舗あるいはデリバリーでもお客様の満足度を最大化できるように工夫しましょう。
拡散を起こすためには次の項目を意識しましょう。
- ES(従業員満足度)の向上
- CS(顧客満足度)の向上
ES(従業員満足度)の向上
お客様の満足を得るには、まずは従業員の満足度の向上が必要です。
理由は、従業員のあり方こそがサービス全体の向上につながるからです。
次のサイクルをイメージしてみるとわかりやすいです。
図をご覧の通り、次の流れでESの向上が行われます。
ESが向上
↓
生産性向上
↓
サービス・品質向上
↓
売上・利益向上
↓
職場環境が良好
ポイントは、ESが向上することで、生産性が向上し、結果としてサービスの品質が改善していることです。
つまり、ここでCS(顧客満足度)の向上につながっているというわけです。
ESの向上には、下記を意識しましょう。
- お店のビジョンを共有できているか
- 労働時間など人事評価のマネジメントを適切か
- 仕事を通して成長していると実感できているか
- 職場環境が楽しいものであるか
CS(顧客満足度)の向上
CSの向上には「QSC」が重要と言われています。
QSCとは、「QUALITY(クオリティ)」「SERVICE(サービス)」「CLEAN(清潔感)」のことです。
それぞれ詳しく解説します。
QUALITY(クオリティ)
クオリティの維持は基本中の基本です。
しかし、実際は忙しい状況や別々の従業員によって作られるなど、クオリティの維持が難しいところがあります。
コツとしては、料理のレシピを誰が見ても同じように作れるように教育が必要です。
また、食材に関しても常に同じものを用意し、ボリュームも常に一定の状態をキープする必要があります。
そのための店内のマニュアルを徹底しましょう。
SERVICE(サービス)
SERVICE(サービス)の改善は、次の点を意識しましょう。
- 従業員とお客様の接客態度
- イベントを設ける
【従業員とお客様の接客態度】
サービス向上のため、常にお客様の声やご案内、新商品・新メニューの開発などお客様視点でサービスを考え直すことが重要です。
お客様視点を設けるために、「ペルソナ」というターゲット設定の考え方があります。
ペルソナについては下記の記事をご参考ください。
【イベントを設ける】
イベントを設けて特別感があることも重要です。
「毎年この時期にはこういったことをしているといった印象づけ」にもつながり、来店を促せます。
例として一番実施しやすいのは、季節によって旬な食材を使用したメニューを設けることです。
-
春
- 春野菜
- 桜を使ったデザート
- お花見イベント
-
夏
- 夏野菜
- 夏バテ防止のメニュー
- バーベキューイベント
-
秋
- 紫芋や栗などの秋の食材
- お月見のイベント
-
冬
- 鍋
- お年玉イベント
CLEAN(清潔感)
清潔感を出すには、最低限下記をこころがけましょう。
- 店内の目の届きにくいところの掃除
- 照明を効果的に活用する
- キャッシュレス化
【店内の目の届きにくいところの掃除】
例えば、次の箇所も意識して掃除をしましょう。
- フロア
- 陳列棚
- レジ前
- トイレ
- 窓
- 駐車場
【照明を効果的に活用する】
繁盛している飲食店に共通していることは、照明の使い方が絶妙に上手です。
お店の雰囲気によって適切な照明を選ぶことが重要です。
メリット | デメリット | |
---|---|---|
明るい照明 | ||
暗い照明 |
基本的には明るい照明を使うことをおすすめします。
理由は、SNSで写真の投稿に向いていることやお客様同士のコミュニケーションも明るくなりやすく、お店全体伊の雰囲気が明るくなります。
【キャッシュレス化】
キャッシュレス化は直接清潔感につながるわけではないですが、近年特に現金に対する不潔感を持っているお客様が一定数います。
実際キャッシュレス決済を利用したいお客様は約5割という調査結果がでています。
そのため、キャッシュレスがあることで安心して支払いを行ってもらえます。
お店を出るときの印象も良くするため、ぜひとも導入したいところです。
キャッシュレスがないだけで、口コミで不満の声がでてしまう場合があるので、導入することを強くおすすめします。
参考:
~電通、コロナ禍における生活者のキャッシュレス意識調査を実施~
飲食店で使えるキャッシュレスは次のとおりです。
- クレジットカード
- 電子マネー
- デビットカード
- QRコード決済
それぞれの決済の特徴や導入時のメリット・デメリットについては下記をご参考ください。
参考:
~飲食店がキャッシュレス決済を導入するメリットとデメリットを解説~
以上がULSSASの消費者行動プロセスに則った集客方法の紹介になります。
最後に集客に活用できるツールの紹介をします。
飲食店が集客に活用できる
ツールを紹介
飲食店が集客する上で特に必須のツールを紹介します。
- Google マイビジネス
- LINE公式アカウント
- YouTube
- ホームページ
- Web広告
Google マイビジネス
飲食店ビジネスをされている方は、とりあえずGoogle マイビジネスを活用することをおすすめします。
こちらは無料で店舗情報を登録でき、通常の検索結果より写真やレビューなどの店舗情報を含めて検索結果に表示されます。
Google マイビジネスは「地域名」+「キーワード」のローカル検索でGoogleマップの地図情報と店舗情報を表示するサービスです。
Google マイビジネスの特徴は次のとおりです。
- ローカル検索で画像や店舗情報を記載して検索結果に表示できる
- ホームページと連携できる
- 口コミ・レビューの機能がある
- 基本機能は無料で利用できる
- ユーザーの反応・検索された情報の分析ができる
Google マイビジネスを活用する上で検索結果の上位に表示させるための工夫や、その他の詳細については下記の記事をご参考ください。
Instagramは写真・動画を共有し、固定ファンの獲得に向いているSNSです。
Instagramを活用することで、写真映えするお店の雰囲気を共有できます。
また、そこで共感を得たユーザーは Instagramに投稿するために来店しようとします。
近年の飲食店を探すために利用するサービスとして、InstagramはGoogleに次いで2位となっています。
また、直近で地図検索機能が実装されたことで、今後さらに飲食店の検索ツールとして使用されることが予想できます。
下の動画では、Instagramの地図検索機能について使い方と機能をわかりやすく解説しています。
Instagramの特徴をまとめます。
- 飲食店を探す際に利用するSNSとして、利用ユーザーが最も多い
- 店舗情報を視覚的に伝えられる
- お客様とフォローなどで関係構築ができ、リピーターを増やすのに向いている
- 無料で利用できる
Instagramで集客するための詳細は下記の記事をご参考ください。
LINE公式アカウント
LINE公式アカウントはビジネスに特化したLINEの無料で利用できるツールです。
LINE公式アカウントでは、ポイントカードやクーポンがLINE公式上で発行できるため、主にリピーター獲得に向いています。
引用:LINE広告で友だち数7倍!顧客メリットを訴求する店舗とECでのLINE公式アカウント活用
また、カスタマーサポートができる自動で定型文によるFAQの応対機能が設けられたり、無料の電話機能があることから、お客様のお悩みにすぐ対応できるため、顧客満足度を維持することに活かせます。
LINE公式アカウントの特徴は次のとおりです。
- 店内の接客時以外のコミュニケーションでスタンプなどの利用ができ、深い関係を構築しやすい
- 「行きつけ」になりやすいポイントカードやクーポンが作成できる
- 電話対応や自動応対機能があることで顧客満足度の維持がしやすい
- 定期的なステップメール配信ができ、お客様をリピーターに育成しやすい
下記の記事でLINE公式アカウントを活用した新規顧客からリピーター獲得までもっと詳しく解説しています。こちらも合わせて参考ください。
YouTube
YouTubeは動画で店舗情報を紹介できるため、他のSNSより情報量が最も多く伝えられます。
文章や画像だけでは伝えられない調理過程やプロの技を披露する場合にも活用でき、よりユーザーの興味を引き起こすことができます。
YouTubeの特徴は次のとおりです。
- お店の雰囲気をよりリアルに伝えられる
- 従業員の雰囲気を見せることができ、信頼度が向上する
- プロの技を披露できる
- 利用者が多く、元々興味がなかった視聴者の潜在ニーズを引き起こしやすい
YouTubeで企画から集客するためのチャンネルの運用方法について下記の記事で解説しています。
ホームページ
ホームページはあらゆる集客ツールからの導線になるため、持っておくことは必須といえます。
ホームページを閲覧することで、お店への信頼度が増し、他にどういった活動をされているのか、ざっくりとお店の内容を知ることができます。
出典:奏樹
上記の飲食店のホームぺージは、ファーストビューで料理とお店の雰囲気をスライドで表現し、下に続くと営業日をすぐに表示して必要な情報を見やすい形で表現しています。
ホームページは最もカスタマイズ性が高く店舗の情報を伝えられるため、このように他の集客ツールで伝えられない情報や表現ができます。
ホームページの特徴は次のとおりです。
- 他の集客ツールより伝えたい情報のカスタマイズがしやすい
- お店の信頼につながる
- お店に興味を持っているユーザーに対してアプローチできる
- 他の集客ツールからの導線として活用できる
ホームページに効果的に集客する方法を短期的・長期的とそれぞれ解説しています。
Web広告
Web広告と言っても種類は様々です。
ここでは、特におすすめのWeb広告を紹介します。
- 検索連動型広告・ローカル検索広告
- SNS広告
検索連動型広告・ローカル検索広告
こちらは、ユーザーが特定のキーワードで検索をした際に検索結果で上位に表示させるための広告になります。
検索するユーザーは既にお店に興味を持っているユーザーが多く、来店や問い合わせにつながりやすいです。
また、ローカル検索広告の場合は、ローカル検索で表示されるGoogle マイビジネスの情報を上位表示させることができます。
SNS広告
SNS広告は元々お店に興味を持っていなかった潜在ニーズのユーザーに対してアプローチできます。
また、UGCを意識した広告が馴染みやすく、広告であっても嫌悪されにくいです。
中でも特におすすめは、次のものになります。
Facebook広告 | 細かいユーザー属性でターゲティングできる | |
---|---|---|
Instagram広告 | アクティブなユーザーが多いため、広告を見たあとの行動につなげやすい | |
Twitter広告 | 拡散性が高いため、広く認知を獲得できる | |
YouTube広告 | 情報量が多く、ユーザーの潜在ニーズを引き起こしやすい |
SNS広告の特徴は次のとおりです。
- 広告の中でも比較的嫌悪感を抱かれにくい
- フォロワーと似ている属性のユーザーにアプローチできる
- 配信状況・閲覧しているユーザー・広告をタップしたユーザーなどの分析ができる
自分のお店の場合はどの種類の広告が良いのか、また広告以外で効果的な集客方法はないか、これから広告を始めてみようと思っているけどこのようなお悩みはありませんか?
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まとめ
今回は下記の内容で紹介しました。
- 今飲食店が集客で課題としていること
- 飲食店が集客する具体的な方法
- 飲食店が集客に活用できるツールを紹介
競争が激しい業界で勝ち続けるお店には、変化し続けるお客様のニーズに常に迅速に対応できる必要があります。
そのため、オンラインによる集客で柔軟な対応が今後はさらに必須となるでしょう。
お店によっても集客方法は異なりますので、今のうちからオンラインで集客の知見を溜めていき、今後に向けてさらに集客力アップが期待できるでしょう。
弊社inglowでは、これから広告の運用を考えられている方、あるいはこれから広告代理店に運用をお願いされる方向けに、「業界別Web広告の成功事例」をまとめた資料を無料配布しております。
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寺澤 大河
inglow エンジニア兼マーケティングチーム所属。寺院での修行を経て、エンジニアとしてinglowに入社。SNS広告の自動化システムの開発やタスク管理ツールなどの実装を経験後、マーケティングチームにてSEO・マーケティングオートメーションを活用したコンテンツマーケティングに携わる。またWeb広告運用を習得し、マーケティングとシステムエンジニアの知見を活かし、サイト構造とWeb広告の両方の側面で最適化した運用を実現している。