[2021年7月最新]リスティング広告のクリック率を高める方法と要注意ポイント
カテゴリ:リスティング広告
リスティング広告のクリック率を高める方法は主に下記7つです。
- 検索意図に合った内容を分かりやすく書く
- ユーザーの興味を引く言葉や記号を含める
- 広告表示オプションを使用する
- 入札単価を上げて掲載順位を上げる
- 入札するキーワードを見直す
- ターゲティング設定をする
- コンバージョン率を高める
こんにちは、株式会社inglowマーケティングチームの梅田です。
弊社、株式会社inglowは、国内外の最新AI・自動化技術を用いることで、広告予算が月々15万円~数百万円の企業様に対しても、莫大な予算を使っている大企業にも匹敵するハイレベルなマーケティングをご提供しているマーケティング会社です。
- リスティング広告の平均クリック率がどのくらいか知りたい。
- リスティング広告のクリック率を高める方法を知りたい。
本記事は、上記のような悩みを持たれた方に向けて書いております。
クリック率を高めることでリスティング広告の費用対効果を高めることが出来ますが、それによって生じる可能性のあるデメリットも合わせて解説していきます。
それでは、早速いきましょう。
クリック率とは?
クリック率とは、ブログ記事やWeb広告などが表示された際にクリックされる割合を表す数値のことを言い、CTR(Click through rateの略。)とも言います。
リスティング広告におけるクリック率の計算方法
リスティング広告におけるクリック率は、下記の計算式によって求めることが出来ます。
(クリック率)=(クリック数)÷(インプレッション数)×100
ここでは、クリック数とはリスティング広告がクリックされた回数、インプレッション数とは広告がユーザーの検索画面に表示された回数のことを言っています。
例えば、インプレッション数が1,000回に対しクリック数が30回の場合、30÷1,000×100=3という計算式から、クリック率が3%であると求められます。
リスティング広告の平均クリック率
WordStream社の2021年のデータによると、リスティング広告の平均クリック率は3.17%、それに対してディスプレイ広告の平均クリック率は0.46%でした。
参考:
リスティング広告・ディスプレイ広告の業界別平均クリック率(WordStream社)
しかし、自然検索の掲載順位ごとの平均クリック率が2020年の時点では下記のようになりました。
検索順位 | 平均クリック率 |
---|---|
1位 | 28.5% |
2位 | 15.7% |
3位 | 11.0% |
4位 | 8.0% |
5位 | 7.2% |
6位 | 5.1% |
7位 | 4.0% |
8位 | 3.2% |
9位 | 2.8% |
10位 | 2.5% |
参考:
自然検索の検索順位別平均クリック率(SISTRIX社)
このデータから、リスティング広告の平均クリック率は、ディスプレイ広告よりも高いものの自然検索の上位記事よりは低いことが分かるかと思います。
リスティング広告がディスプレイ広告よりも平均クリック率が高い理由
リスティング広告は既に購買意欲の高いユーザーが検索エンジンで検索した際に表示させる広告です。
それに対し、ディスプレイ広告はユーザーがその商品とは関係のないサイトを閲覧している時に表示させる広告です。
つまり、広告を表示させるユーザーの購買意欲の差が、リスティング広告とディスプレイ広告との平均クリック率の差を生んでいます。
リスティング広告が自然検索よりも平均クリック率が低い理由
リスティング広告と自然検索、ともに購買意欲の高いユーザーが検索エンジンで検索した際に表示させるものではありますが、広告を敬遠してしまうユーザーが一定数います。
そのようになる理由は、広告に対し商品やサービスを売りつけられるものだという意識があることで、広告を見た際に気が引けてしまうからです。
そういったユーザーがいることで、リスティング広告と自然検索の平均クリック率に差が生じています。
リスティング広告のクリック率を高めるメリット
リスティング広告のクリック率を高めるメリットは主に下記3つが挙げられます。
- 検索順位が上がる
- クリック単価が下がる
- より多くのユーザーデータを収集できる
検索順位が上がる
リスティング広告のクリック率を高めることで、品質スコアが向上します。
品質スコアはリスティング広告の掲載順位を左右する指標の1つであるため、クリック率を高めることで掲載順位が高まりやすくなります。
品質スコアがどう決まるのかについてより詳しく知りたい方は、下記記事を参考にしてみて下さい。
クリック単価が下がる
リスティング広告のクリック単価は、下記の計算式から決まります。
(クリック単価)=(掲載順位が一つ下の広告の広告ランク)÷(自社の広告の品質スコア)+1
自社のリスティング広告のクリック率を高めることで品質スコアが高まるため、それによってクリック単価が下がることが、上記の計算式から言えます。
例えば、掲載順位が一つ下の広告の広告ランクが600、自社の広告の品質スコアが5だとしましょう。この時のクリック単価は600÷5+1=121より、121円となります。
そこで、自社の広告のクリック率が高まったことで自社の広告の品質スコアが5から8になったとしましょう。そうなると、クリック率は600÷8+1=76より、76円となります。
このように、自社のリスティング広告のクリック率を高めることで、クリック単価が下がります。
より多くのユーザーデータを収集できる
リスティング広告を配信することで、広告をクリックしたユーザーがその後コンバージョンに繋がったのかどうか、繋がらなかった場合は広告をクリックして遷移したページでどのタイミングで離脱したのかなどのデータを蓄積することが出来ます。
そのため、リスティング広告のクリック率を高めることで、より多くのユーザーをランディングページへ遷移させることが出来るため、それに伴ってより多くのユーザーデータを収集することが出来ると言えます。
多くのユーザーデータを収集することが出来れば、それを用いてランディングページや広告文における訴求の仕方などについて改善点をより見つけやすくなります。
リスティング広告のクリック率の改善方法
検索意図に合った内容を分かりやすく書く
クリック率を上げるには、まずユーザーに興味を示してもらうために検索ニーズに合わせた広告文を分かりやすく作成しましょう。
なぜなら、ユーザーは広告を見て、自分の探している情報が掲載されている、また自分の悩みや疑問が解決出来ると判断出来ないとクリックしないからです。
その最も簡単な方法としては、検索キーワードを広告文に含めることなどが挙げられます。
その他にも、より自分ごとのように捉えてもらうために、「新宿 美容院」と検索したユーザーに対して「東京にお住まいの方必見!」と訴求するよりも「新宿にお住まいの方必見!」と訴求するなど、よりターゲットを狭めて訴求することも大切です。
検索意図の把握の仕方
キーワードごとの検索ニーズは、自然検索で実際にそのキーワードで検索し、上位表示されている記事を読むことである程度把握できます。
なぜなら、Googleの検索アルゴリズムは、検索ニーズを満たす記事すなわちユーザーの問題を解決できる記事を高く評価し、上位表示させる仕組みになっているからです。
ユーザーの興味を引く言葉や記号を含める
ユーザーの興味を引く言葉や記号としては、主に下記が挙げられます。
- 数値を含めた実績(「1000社の取引実績」など)
- 【】などの目立つ記号
- 期間限定であることを訴求した言葉(「7月限定」など)
- 「無料」
- 「公式」
- 競合他社と全く異なる訴求
一般的にこれらのキーワードを含めることでリスティング広告のクリック率が高まることが多いです。
しかし、これらのキーワードを含めたからといって必ずしもクリック率が高まるとは限らないので、ABテストを繰り返しながらクリック率の高まりやすい広告文を見つけていくようにしましょう。
広告表示オプションを使用する
広告表示オプションを使用することで、リスティング広告のクリック率が高まりやすいです。その主な理由としては、下記2点が挙げられます。
- ユーザーにより多くの情報を伝えられることで興味を持ってもらいやすくなる
- リスティング広告の表示面積が大きくなることでユーザーの目に止まりやすくなる
広告表示オプションとは、リスティング広告に情報を追加して掲載することの出来るオプションのことを言い、追加することの出来る情報によって10種類以上の広告表示オプションがあります。
どういった種類の広告表示オプションがあるのか、また適切な広告表示オプションの選び方などについては、下記記事にて細かく解説しております。
広告表示オプションが使いこなせていない方は参考にしてみて下さい。
入札単価を上げて掲載順位を上げる
入札単価を上げて掲載順位を上げることで、リスティング広告のクリック率を上げることが出来ます。
ユーザーは表示されている記事や広告全てに目を通す訳ではなく、上位に表示されているものから順に目を通していき、興味を持ったものをクリックすることになります。
そのため、掲載順位が低くなるほどユーザーの目に留まる可能性が下がります。
つまり、リスティング広告の掲載順位を高めることで、他の記事や広告よりも早くユーザーの目に留まるようになるため、クリック率が高まりやすくなります。
入札するキーワードを見直す
自社のターゲット層が検索しないキーワードや、ターゲット層に検索されてもクリックやコンバージョンに繋がらないようなキーワードは入札を止めたり除外設定することが、リスティング広告のクリック率を高めるために重要です。
また、そういった成果に繋がらないクエリが多く流入するキーワードに入札している場合には、そのキーワードのマッチタイプをより拡張性の低いものに設定することも1つの方法です。
こういった自社のターゲット以外のユーザーに広告を表示させないようにすることで、リスティング広告のクリック率を上げることが出来るようになりますし、それによって広告費が無駄に使われてしまうことを防ぐことも出来ます。
ターゲティング設定をする
リスティング広告はユーザーの配信エリアや言語、性別などを絞って配信することが可能で、ターゲット層によってユーザーを絞って配信することが大切です。
例えば地域密着型の店舗ビジネスを展開されている場合には配信エリアを絞ったり、化粧品を販売されている場合には性別を女性のみに絞ることが大切です。
自社のターゲット以外のユーザーには、そもそもリスティング広告を表示させてもクリックされない可能性が高いためクリック率を下げる原因になりますし、表示させてクリックされたところでコンバージョンに繋がらないため、広告を表示させる必要がありません。
このように、ターゲティング設定をすることによっても自社のターゲット以外のユーザーへリスティング広告が表示されるのを止めることができ、クリック率を高めることが出来るようになります。
コンバージョン率を高める
リスティング広告の掲載順位を左右する指標の一つに品質スコアがありましたが、それを左右する指標の一つにランディングページの利便性が挙げられます。
すなわち、ランディングページを改善してコンバージョン率を高めることで、リスティング広告の品質スコアを高めことができ、それによって掲載順位が高まり、クリック率が高まりやすくなります。
ランディングページのコンバージョン率を高める方法は下記記事にて解説しておりますので、ぜひ参考にしてみて下さい。
リスティング広告のクリック率を改善する際の注意点
コンバージョンに繋がるクリックのみを集める
リスティング広告のクリック率を改善することが必ずしもリスティング広告の成果に繋がるとは限りません。
例えば、クリック率を大幅に改善することが出来ても獲得出来るコンバージョン数が変わらなかったとします。
この場合、同じ獲得コンバージョン数に対してかかる費用が高くなり、費用対効果が下がることになってしまいます。
なぜなら、リスティング広告はクリック課金制によって成り立っているからです。
つまり、リスティング広告はクリックされる度に広告費が発生する仕組みとなっているので、コンバージョンに繋がらないユーザーからのクリックによって発生した広告費は無駄になってしまいます。
ただクリック率を改善すれば良いのではありません。
コンバージョンに繋がる可能性の低いユーザーにまでクリックされるようにするのではなく、あくまでもコンバージョンに繋がる可能性のあるユーザーのみによるクリック率を高められる範囲で施策を行うようにしましょう。
まとめ
以上、リスティング広告のクリック率について解説してきました。
リスティング広告のクリック率は、費用対効果が下がらない範囲で改善することが大切です。
また、本記事では紹介していないリスティング広告の運用方法や改善方法などについては、下記記事を参考にしてみて下さい。
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