リスティング広告代理店の選び方【広告業界の闇を知れば失敗しない】

カテゴリ:リスティング広告

公開日:2020.11.12 最終更新日:2021.08.03
このエントリーをはてなブックマークに追加

リスティング広告代理店を選ぶ際に外せない条件は大きく下記2点です。

  • 成果を上げる運用力がある代理店を選ぶこと
  • 顧客対応などの面で安心して任せられる代理店を選ぶこと

こんにちは、株式会社inglowマーケティングチームの梅田です。

弊社、株式会社inglowは、国内外の最新AI・自動化技術を用いることで、広告予算が月々15万円~数百万円の企業様に対しても、莫大な予算を使っている大企業にも匹敵するハイレベルなマーケティングをご提供しているマーケティング会社です。弊社のブログでは、そういった視点から最新のマーケティング情報を提供しています。

本記事は、以下のような悩みを持たれた方に向けて書いております。

  • リスティング広告の運用がいまいち上手くいっていない。
  • リスティング広告の運用を代理店に任せようか迷っている。
  • リスティング広告の代理店の選び方を知りたい。

本記事を読まれている方は、おそらく広告代理店に運用を依頼したいものの、どの代理店に依頼をしようか迷っておられることだと思います。

同業者だからこそ分かる広告業界の実態をもとに、絶対に失敗しない広告代理店の選び方を本記事を通してお伝え出来ればと思います。

また、既にリスティング広告の運用を代理店へ依頼していて、別の代理店へ乗り換えたいという場合は、乗り換える際に必ず行うべきことについて下記記事にて解説していますので、本記事を読んで依頼する広告代理店を決めた後に、合わせて参考にしてみて下さい。

リスティング広告の乗り換えで失敗しないために
リスティング広告の代理店を乗り換えようと検討されている方に向けて、乗り換え時に気を付けるべきことを全てまとめた記事となっております。

それでは、いきましょう。

リスティング広告運用を代理店に依頼するメリット・デメリット

メリット

リスティング広告の運用を代理店に依頼する主なメリットとしては、以下の二点が挙げられます。

  • 広告に関する専門知識がなくとも成果を上げられる
  • 広告に関する専門知識を教えてもらえる

それぞれ解説していきます。

広告に関する専門知識がなくとも成果を上げられる

リスティング広告を運用するためには、それに関する専門知識が幅広く求められます。

今ではネットで検索すればリスティング広告運用に関するノウハウなどに関する記事もたくさん見つかりますが、それらをインプットして実行してもそう簡単には成果には繋がるわけではありません。

実際に成果を上げるには、何度も試していくうちにノウハウを身に付けていく必要があり、初心者が始めると年単位で時間がかかってしまいます。

しかし、それらを全て広告代理店に運用の依頼をすれば、既に広告に関する知見・ノウハウが蓄積されているマーケターにリスティング広告を運用してもらえるようになるので、すぐに成果に繋がりやすいということが言えます。

広告に関する専門知識を教えてもらえる

リスティング広告を代理店に運用してもらえば、運用担当者と連絡を取り合うようになります。

その中で実際の設定方法であったり広告運用で成果を上げるための知見・ノウハウなどを共有してもらうことも出来たりするので、広告運用初心者の企業でも代理店に依頼することで、広告について勉強することが出来るとも言えます。

また、リスティング広告以外の広告なども取り扱っている代理店に運用代行を依頼すれば、リスティング広告以外に関する専門知識も学べる場合もあるので、これは代理店に依頼をする大きなメリットだと言えます。

デメリット

リスティング広告の運用を代理店に依頼する主なデメリットとしては、以下の三点が挙げられます。

  • 代理店の運用担当者が自社のビジネスについて精通していないと成果を上げにくい場合がある
  • 依頼する代理店が多くのクライアントを抱え込んでいると対応が荒くなる場合がある
  • 運用する広告費が少なすぎると運用代行を断られる場合がある

それぞれ詳しく解説していきます。

代理店の運用担当者が自社のビジネスについて精通していないと成果を上げにくい場合がある

リスティング広告を運用して成果に繋げるためには、販売したい商品に対してそれを欲しがる顧客層がどういったことを考えているのかなどについて具体的にイメージ出来ることが必要です。

代理店の運用担当者がリスティング広告についてどれだけ詳しかったとしても、過去に関わったことのない業種・業態のビジネスのリスティング広告を運用するとなると、なかなか成果を上げにくかったりすることもあります。

顧客層の特徴を具体的にイメージしづらいからです。

そういった問題を解決するためには、依頼しようか悩んでいる代理店のホームページを実際に閲覧し、過去に担当したクライアントに自社の業種・業態に似ている企業があるかどうかを調べることが有効です。

どちらにしろ、そういったデメリットがあることはあらかじめ把握しておく必要があります。

依頼する代理店が多くのクライアントを抱え込んでいると対応が荒くなる場合がある

リスティング広告代理店の運用担当者は、1人で複数のクライアントの広告を運用しているケースが多いです。

そして運用担当者一人当たりが担当するクライアント数が多いほど、当然ですが運用担当者はクライアント一社当たりに費やすことが出来る時間は減ってしまいます。

そのため、依頼したいと考えているリスティング広告代理店の運用担当者があまりに多くのクライアントを同時に抱え込んでいると、例えば運用担当者からの返信が遅くなったり、運用が少し雑になってしまったり、あるいはリスティング広告での成果を上げるための策を考える時間が減ってしまったりと、いろいろな面での対応が雑になってしまう可能性があります。

ですので、もしリスティング広告の運用を依頼したい代理店がある場合には、運用担当者一人当たりが担当しているクライアント数を問い合わせて聞いてみることも一つの手かなと思います。

運用する広告費が少なすぎると運用代行を断られる場合がある

リスティング広告の運用を代理店に依頼しようとしても、代理店によっては運用代行の依頼が来ても広告費が一定金額以下のクライアントからの依頼は受け付けないところもあります。

ですので、たとえ優れた広告代理店を見つけても、自社で使うことのできる広告予算があまりに少なすぎると、代理店から運用代行を断られてしまう可能性があります。

代理店によっては、広告費の最低ラインをサイト内で言及している場合も多いので、代理店に依頼をする際にサイトなどで確認してみるとそういった失敗をせずに済むかもしれません。

リスティング広告を社内で運用(インハウス化)するメリット・デメリット

メリット

リスティング広告を社内で運用する主なメリットとしては、以下の四点が挙げられます。

  • 比較的費用が安くて済む
  • 自社のビジネスに精通した人に運用を任せることが出来る
  • 柔軟かつ迅速に対応できる

それぞれ詳しく解説していきます。

比較的費用が安くて済む

リスティング広告に限らずどの広告に関しても言えることですが、社内で運用することで、代理店に依頼する際に必要となる手数料がかからずに済みますので、その分安い費用で広告を運用することが出来ます。

自社のビジネスに精通した人に運用を任せることが出来る

広告運用を代理店に依頼する際のデメリットとして前章で挙げた内容と被ってしまいますが、社内で広告を運用するとなると、自社が取り組んでいるビジネスに精通した人に運用を任せることが出来ますので、ターゲットとする顧客層について詳しく知っていることで、より正確にターゲティングが出来やすかったりします。

こちらもリスティング広告に限らずどの広告についても同じく言えることです。

柔軟かつ迅速に対応できる

リスティング広告を代理店に運用してもらうとなると、例えば期間限定キャンペーンを実施したくて広告のクリエイティブを変えたいといった時でも、自社の要望を代理店に伝えてから実行してもらうまでにどうしても時間がかかってしまいます。

しかしリスティング広告を社内で運用していれば、そういった時間のロスを考えることなく迅速に対応出来るので、それは社内で運用することの大きなメリットだと言えます。

デメリット

リスティング広告を社内で運用する主なデメリットとしては、以下の二点が挙げられます。

  • 広告に詳しいマーケターが社内にいないと成果を上げづらい
  • 運用体制を整えるのに苦労する

それぞれ詳しく解説していきます。

広告に詳しいマーケターが社内にいないと成果を上げづらい

広告を運用して成果を上げるには、運用方法に関する知見・ノウハウがないとなかなか成果を出しづらいという傾向にあります。

ですので、社内に広告に詳しい方がいないと社内で広告を運用して成果に繋げるというのはなかなか難しいというのが現状です。

運用体制を整えるのに苦労する

社内でリスティング広告を運用するとなると、実際にキーワードを選定して入稿設定をし、成果を見ては改善するという手間がかかるため、それらに取り組む人的リソースを確保する必要があります。

広告業界においても新卒社員が広告の運用方法を覚えてから慣れて、実際に成果を上げられるほどのノウハウを身に付けるまでには年単位での時間が必要となることが多いです。

それに加えて社内で日々の業務に忙しい社員ばかりという状況の中で広告運用に時間を割くことのできる人材を確保することはなかなか難しいかなというのが、弊社の意見です。

リスティング広告の運用を代理店に依頼する際にかかる費用

リスティング広告を含めどの広告でも、運用を代理店に依頼するとなると、広告費に加えて代理店に支払う手数料が必要となります。

手数料の具体的な金額は代理店によってさまざまで、その決まり方には主に以下の4種類が挙げられます。

  • 手数料が広告費に対して一律の割合で決まる場合
  • 広告費によって手数料率が決まる場合
  • 広告によって上がった成果に応じて決まる場合
  • 広告費や成果などに関係なく一律で決まる場合

本章では、それぞれの場合について具体的に解説していきます。

また、リスティング広告にかかる広告費がいくらくらいになるのか、詳しく知りたい方は下記記事をご覧下さい。

リスティング広告の費用は?相場や広告費の決め方、費用対効果を高める方法
リスティング広告にどれくらいの費用がかかるのか知りたい方、また費用対効果を高めたい方には必見の記事となっております。

手数料が広告費に対して一律の割合で決まる場合

あらかじめ広告費のうち何%を手数料として代理店に支払う必要があるかが決まっている場合のことを言います。

一般的には手数料率が20~30%と決めている代理店が多いです。

手数料率が20%の場合は、広告費が100万円の場合は手数料が20万円、広告費が300万円の場合は手数料が60万円となります。

手数料率は代理店によってさまざまで、20%よりも低く設定している代理店もあれば、それよりも高く設定している代理店もあります。

広告費によって手数料率が決まる場合

広告費に応じて手数料率が変動する場合のことを言います。

例えば、広告費が300万円未満の場合は手数料率は30%、広告費が300万円以上800万円以下の場合は手数料率は25%などといった感じです。

一般的には広告費が高くなるほど手数料率が下がる代理店が多いので、広告費を多く使った大規模な広告運用を依頼したい場合は、この仕組みを採用している代理店に依頼すると、手数料が安く済ませられる場合もあります。

広告によって上がった成果に応じて決まる場合

広告を運用してみてどれくらいの成果が上がったかによって手数料率が決まる場合のことを言います。

実際に広告を運用してみて成果が出なかった場合は手数料率が安くなることもあるので、代理店にとっては手数料をあまり回収できないリスクもあるが、それだけ運用力に自信のあることの証明にもなることからこの仕組みを採用している代理店も存在します。

一般的には成果報酬型という仕組みを取り入れている代理店は少ない印象です。

広告費や成果などに関係なく一律で決まる場合

広告費や上がった成果などに関係なく一律で手数料費を決めている場合のことを言います。

この場合は代理店によって手数料は異なりますが、一般的には20~30万円と定めている代理店が多い印象ですが、それ以上の金額に定めている代理店もあります。

広告費を多く使う大規模な広告を運用する場合は、この仕組みを取り入れている代理店に依頼をすると、手数料が少なくて済む場合もあります。

これらのように、手数料の決まり方にはいくつかの仕組みがありますが、代理店を選ぶ際に手数料を気にしすぎてしまうと、運用を依頼したもののなかなか成果に繋がらなかったり、あるいは対応の質があまり良くなくて不満が溜まってしまったりと、満足のいく代理店に巡り合えないことになりがちです。

手数料の安さで代理店を選ぶよりも、その代理店に依頼することで成果を上げられるかどうかが何よりも大切です。

成果を上げられる広告代理店かどうかを判断するためには、大きく2つの軸があります。

一つ目がその広告代理店がリスティング広告についての知見・ノウハウを備えていてWebマーケティングの実力があるかどうか、二つ目が安心して広告運用を任せられて満足のいく対応をしてくれそうかどうかです。

成果を上げてくれる代理店かどうかを最優先に考えた上で、例えば広告運用を依頼する代理店を複数個所で迷った際に選ぶ最終手段として手数料で判断するくらいのスタンスでいることが、代理店選びに失敗しない一つの方法だと思います。

次章以降では、上で挙げた広告代理店を選ぶ際の二つの条件を満たしているかどうかを判断するための方法について解説していきます。

リスティング広告代理店に本当に運用力があるかどうかの見極め方

本章では、リスティング広告運用を依頼する代理店を選ぶ際に考えるべき一つ目の軸であった、その代理店がリスティング広告についての知見・ノウハウを備えていてWebマーケティングの実力があるかどうかを判断するための方法について解説していきます。

過去に担当したクライアント一覧や運用実績を公開しているか

過去に担当したクライアントや運用実績などを自社のホームページ内などで公開していないリスティング広告代理店は要注意かもしれません。

なぜなら、どの広告代理店にとっても、過去の運用実績をサイト内で公開することは自社の信頼性の担保になるはずなので、運用力に自信のある広告代理店にとっては、サイト内で実績を公開することにプラスの意味しかないからです。

もしそれらを自社のサイト内で公開していない広告代理店があれば、そこはまだこれといった実績がないだけか、もしくはリスティング広告の運用力に自信がないのかもしれません。

なかにはもしかしたら、過去のクライアントからサイト内での掲載許可を得られなくて、運用実績があるもののサイト内で公開していないだけという広告代理店も存在するかもしれませんが、会社の看板とも言えるホームページに過去の実績を掲載していないということは、同じように顧客対応など他の場面でも対応がおろそかにされてしまう可能性もありますので、要注意です。

広告アカウントを開示してもらえるか

リスティング広告アカウントの開示を拒否しているリスティング広告代理店は、要注意かもしれません。

そういった代理店は、広告アカウントの開示を拒む理由としてノウハウの流出を防ぎたいことを挙げている場合が多いですが、実際、リスティング広告アカウントを見ただけで漏れてしまう知見・ノウハウなどはほとんどありません。

また、リスティング広告運用のプロの方たちは、実際にリスティング広告アカウントを分析すると、改善すべき箇所をどんどん見つけることが出来ます。

これら二つの点から、リスティング広告アカウントの開示を拒む広告代理店は、社内の知見・ノウハウが漏れることを防ぎたいと言いつつ、クライアント様が別の広告代理店に相談をされた際に社内の知見・ノウハウの薄さが他の広告代理店にバレてしまうことを防ぎたいと考えている場合がある可能性があります。

だからといって、広告アカウントを開示しない全てのリスティング広告代理店に実力がないとも言い切れませんので、本記事で紹介している他の判断材料も加味して考えて頂ければと思います。

ブログでノウハウを公開しているか

社内のブログでリスティング広告を含めたさまざまな手法について知見・ノウハウを公開しているリスティング広告代理店は、一定の信頼・運用力があると判断出来ます。

ブログも過去の運用実績と同じように、その会社にどれくらいの実力があるのかを判断する一つの材料となるからです。

ブログ記事を読んでみると、その広告代理店がリスティング広告を含めさまざまな広告を運用する際にどういったことに気を付けているのかなども知ることが出来ます。

逆にブログで社内の知見・ノウハウを公開していないリスティング広告代理店は要注意かもしれません。

ちなみに、弊社のリスティング広告に関する知見・ノウハウは下記記事にて紹介しています。

ぜひ参考にしてみて下さい。

リスティング広告とは?仕組み、やり方、運用方法を分かりやすく解説!
本記事では、リスティング広告で成果を上げるためにしっておくべき基礎情報から、成果を最大化するためにやるべきことを凝縮した記事となっております。

定期的にセミナーを開催しているか

定期的にセミナーを開催しているかどうかも、その広告代理店に実力があるかどうかを判断するための大切な材料となります。

セミナーには主にその広告代理店に運用を任せたい人やその広告代理店がどういった運用をしているのかを知りたい人、あるいはそのセミナーを通して勉強したい人などさまざまな人が来られますが、代理店側にとっては、将来的に顧客となる可能性のある人に対して社内の知見・ノウハウをアピール出来たり、運用担当者の人柄や社内の雰囲気も伝えられる場です。

セミナーを開催していない広告代理店は、社外に公開するほどの広告運用に関する知見・ノウハウをそこまで持ち合わせていなかったり、もしくは日々の業務に追われていてセミナーを開催するほど時間に余裕がある人材が社内にいなかったりといったことも考えられます。

これも前節で解説したブログに関する事例と似ていますが、セミナーを開催していない広告代理店が必ずしも実力のないとは限りません。

ブログで知見・ノウハウを公開していれば自社のアピールに関しては充分だと判断し、セミナーは開催する必要性を感じていない場合もあれば、YouTubeチャンネルを開設していてそちらで知見・ノウハウを公開している企業も増えています。

そのため、気になるリスティング広告代理店がセミナーを定期的に開催しているようであれば、実際に参加してみたり、YouTubeチャンネルを開設していたらそちらを閲覧するのも一つの手でしょう。

リスティング広告以外の幅広い提案が出来るか

リスティング広告で成果を上げるには、それ以外にもアクセス解析をしたり競合分析をしたり、さらにはランディングページを改善したり他の広告と併用して運用したりなど、幅広い施策が必要になってきます。

リスティング広告代理店がそういったリスティング広告以外の提案をしてくれて実際に取り組んでくれるかどうかは、その代理店が実力があるかどうかを判断する上で大切な指標です。

なぜなら、広告運用力のある広告代理店は、リスティング広告で成果を上げるためにはその他の領域まで改善することが必須であることをみな分かっているからです。

リスティング広告代理店の中には、例えばキーワード選定をするだけで他は何も受け付けない代理店であったり、キーワードを想像ベースで見つけて広告文を作ったらそれ以降は何も改善してくれない代理店などもあったりします。

ある狭い特定領域しか対応していない代理店だと、その分野に関する専門知識は豊富にあるかもしれませんが、Webマーケティングを通して売上を伸ばすというクライアントの達成したい目的から離れたところで運用をしている場合も少なくありません。

実はここに広告業界の闇が潜んでいますので、詳しくは7章をご覧下さい。

広告を改善し続けてくれるか

リスティング広告を含めて広告の運用で成果を上げるには、日々成果を見ながら改善し続けることで成果を最大化していくというスタンスで取り組むべきで、たとえ運用力のある広告代理店であっても、運用し始めてすぐに成果に繋がるとは限りません。

そのため、リスティング広告を通して成果を上げるには、入稿するキーワードや入札単価、そして広告文などを日々改善し続けながら運用する必要があります。

それにも関わらず、リスティング広告代理店の中には、一度入稿設定をしたらそれきり何も改善しない広告代理店も多くあります。

そういった広告代理店に運用を任せても、成果が上がる可能性は限りなく低いです。

運用力のある広告代理店の場合は、たしかに運用し始めてすぐに成果が上がることもあります。

しかしそういった代理店は、広告はしばらく運用し続けることで成果が最大化されることを知ったうえで運用しています。

広告を改善し続けてくれない広告代理店は基本的に運用力がある代理店である可能性は低いですので、注意して下さい。

運用担当者がどういった案件を得意としているか

その広告代理店が過去にどういった案件に取り組んできたかを知ることで、その代理店がどういった案件を得意としているかが判断出来たりします。

使った広告予算やビジネスモデル、顧客単価、顧客層などの観点から、その広告代理店が過去に自社と似たクライアントを担当しているかどうかを調べてみましょう。

もしそうであれば、自社がその代理店に運用してもらう際も過去の経験をもとに取り組んでもらえるため、成果がより上がりやすかったりします。

もし調べても分からなさそうな場合は、直接問い合わせてみることも有効です。

代理店側も仕事の受注が出来る可能性があると張り切る場合が多いので、親切に対応してくれるでしょう。

リスティング広告代理店の実力を見極めるには足らない指標

前章では、リスティング広告代理店が実力がある代理店であるかどうかの見極め方について解説してきましたが、本章では、他記事にはリスティング広告代理店運用力を判断するために有効な方法であると書いてあっても、一概には判断しづらい指標について解説します。

それが「GoogleやYahoo!の認定パートナーであるかどうか」「正規代理店であるかどうか」です。

これらは、言葉の響きが良くてどうしても運用力のある信頼できる広告代理店であると判断してしまいがちですが、運用力のみを評価されて認定されるわけではありません。

実際は、過去の運用実績も加味されますが、どれくらいの広告費を使用したかであったり社内の資格保有人数なども加味されるため、GoogleやYahoo!から正規代理店として認定されていても必ずしも運用力の高い広告代理店であるとは限らないので注意しましょう。

詳しくは、GoogleとYahoo!がこれらの内容について公表していますので、詳しくは下記をご覧下さい。

参考:Yahoo!が定めるマーケティングソリューションパートナーについて
参考:Googleが定める代理店専門認定について

リスティング広告代理店に安心して任せられるかどうかの見極め方

人的リソースが空いているか

リスティング広告代理店を選ぶ際には、社内にリソースが空いている運用担当者がいるかどうかが大切です。

運用担当者一人当たりが同時に担当しているクライアント数があまりにも多すぎる広告代理店に広告の運用を依頼をしてしまうと、自社になかなか時間を掛けてもらえない状況になり、運用に乱れが生じたり広告の改善をしてもらいにくくなることもあります。

広告代理店にリソースが空いている運用担当者がいるかどうかを判断する方法として、代理店に実際に問い合わせて聞いてみることも有効ですが、その代理店のブログやYouTubeの更新頻度をチェックすることの方がその代理店の実態をより深く知ることが出来ます。

ブログやYoutubeの更新は、短い隙間時間でこなせるほど甘くありませんし、かなりのエネルギーも消費します。

ブログ記事はSEO対策を行ってかなり質の高い記事を作ろうと思うと、半日以上かかることもありますし、YouTubeに投稿する動画を作成しようと思っても同じくらいの時間を要します。

これらの更新頻度をチェックし、あまり更新されていないようでしたらその広告代理店は、既にブログやYouTubeを通して集客が出来ているか日々の業務に追われていて時間に余裕がない、もしくは時間の有効活用が出来ていないのかのいずれかである可能性が高いです。

注意しましょう。

定期的に運用レポートを提示してくれるか

運用レポートは、広告代理店が広告を運用していてどれくらいの成果が出ているのかであったり、あるいは今後どういった改善をしていくのかなどをクライアントが知るための大切な手段です。

運用レポートなどによる定期的な報告を代理店側からしてもらえるかどうかは、運用の依頼をする前に広告代理店に聞いておきましょう。

代理店によっては、レポート作成には別途で費用がかかる場合もありますし、通常料金にレポート作成代が含まれていても、報告してもらえる内容に加えてさらに細かい内容まで報告してもらいたい際に別途料金がかかってしまうこともあります。

運用の依頼をした後で知ってしまったなどといった失態は無いようにしましょう。

中途解約が可能か

リスティング広告代理店の中では、最低契約期間が設けられている場合もあります。

そういった代理店に広告運用の依頼をしてしまうと、例えば運用開始して後に代理店の運用力が想像以上に低かったり対応が雑であったりなどの不満が生じても、解約できなくなってしまいます。

また別の代理店では、中途解約をする際に別途料金がかかってしまう場合もあります。

そういった決まりを設けている場合にはホームページに記載があると思いますが、そういった記載が見当たらなくて不安の場合には、一度問い合わせてみましょう。

提供されるサービス内容やそれに応じた費用が明記されているか

リスティング広告代理店に広告運用依頼をする前に、ホームページなどにどれくらいの金額でどういったサービスが提供されるかについて明記されているかどうかを確認しましょう。

代理店によっては、それらを明記していない場合もありますが、それをないがしろにしたまま運用が開始されてしまうと、後に代理店側とのトラブルを招く恐れもあります。

広告運用を依頼する側にとって提供されるサービス内容は誰もが気になる箇所ですが、それらに配慮がされていない代理店に依頼すること自体も後にトラブルを起こす原因になりますので、注意しましょう。

要望に対して早く対応してくれるか

広告代理店に運用を依頼した際、広告主側の要望に対して早く対応してくれるかどうかも、その代理店に運用を安心して任せられるかどうかの分かれ目となります。

例えば、急遽クリエイティブを変更したくなったり、あるいは期間限定キャンペーンを実施したくてそれ用の広告を別で出稿したい場合でも、代理店側の対応が遅れてしまうと広告主側も困ります。

そういった事例が広告主側に起こりえない場合は問題ありませんが、急遽対応して欲しい場合が今後出てきそうな場合には、突然の要望にも対応してもらえるかどうかを代理店にあらかじめ聞いておくことも大切です。

運用担当者と直接会えたり連絡が取れるか

リスティング広告代理店に運用依頼をしても、代理店によっては運用担当者となかなか連絡が取れない場合もあります。

その場合は一般的に営業担当者と連絡を取り合うことになります。

しかし、営業担当者は運用状況について把握していない場合がほとんどですので、営業担当者に聞いても運用状況が分からないため、運用担当者と連絡が取れる状況にないと依頼側も不安になります。

ですので、運用担当者と連絡が取れるかどうかを運用を依頼する前に確認しておきましょう。

リスティング広告を少額で運用したい企業が代理店について知っておくべき闇

本章では、特にリスティング広告を少額で運用したい企業が知っておくべき広告業界についての闇をお話します。

これを知らずに運用代行を依頼する代理店を選んでしまうと、最悪の事態を引き起こしてしまう可能性もあるので、広告業界にあまり精通していない方は、ぜひ知っておいて頂きたいことを4つ、お話します。

広告代理店のクライアントに対する対応の仕方

まず一つ目は、広告代理店が企業から運用代行の依頼を受けた際、どのように対応をしていくかについてです。

どの代理店も基本的には、依頼を受けた案件の広告予算がその代理店がその時点で受けている案件の中でどれくらいの位置づけになるかによって、広告代理店内でどれくらい実力のある運用担当者が配属されるかがだいたい決まります。

広告代理店がその時点で受けている案件と比較しても広告予算が大きい案件を受けた場合には、代理店内でも特に実力のある運用担当者が配属されることが多いですが、そうでない場合は、代理店内でそこまで運用経験の浅い運用担当者や、ましてや運用経験がほぼない新卒社員が配属されてしまう場合もあります。

代理店側としては、もしクライアントの期待通りに成果が上げられることがあれば、契約期間を延長してもらえる場合もあります。

手数料が固定で決まっていない限りは、広告予算が大きい案件ほど契約期間を延長してもらえた時の利益が大きくなるわけです。

そのため、広告予算が大きい案件には代理店内でも運用力のある運用担当者が配属されるので、代理店内で広告予算が比較的小さい案件は、代理店にとって優先順位が低くなってしまうということです。

残酷な話ですが、広告代理店もより多く利益を得ることを一つの目的としているので、利益をより多く確保しようと動いていくため、クライアント側の意思に反する対応も起こってしまうというのが、広告業界の現状です。

大手広告代理店に運用代行を依頼すると無駄に費用がかさんでしまう

二つ目は、大手広告代理店に運用代行を依頼すると、無駄に費用がかさんでしまう場合があることです。

これは大手広告代理店のビジネスモデルに関係します。

大手広告代理店には基本的に下請けとなる企業などが存在しています。

大手広告代理店は企業から運用代行の依頼を受けた際、社内で主に運用方針などを決定したら、ランディングページの作成やキーワード選定、広告文の作成などは下請けの企業へ依頼することがあります。

そうなると、大手広告代理店は下請け企業に支払うべき手数料をクライアントから受け取ることになります。

そうなると、クライアントは大手広告代理店だけでなくその下請け企業にも手数料を支払わなければならなくなるので、無駄に費用がかさんでしまうということになります。

大手広告代理店は運用力のある人材も揃っていて、運用を依頼すれば成果を上げてもらえる可能性も高いですが、その分手数料をより多く支払わなければならないという現状があります。

広告代理店のビジネスモデル

三つ目は、広告代理店のビジネスモデルについてです。

ビジネスモデルというのは簡潔に表すと、どのように利益を得ているかです。

広告代理店が得ている利益の大半は、広告運用代行の依頼を受けた企業からも受け取る手数料が占めています。

ということは、クライアント一社あたりから受け取る手数料が少ないほど、一定の利益を得るために必要なクライアント数は増えますし、また逆も然りです。

同時に担当するクライアント数が増えれば増えるほど、クライアント一社あたりに対応できる時間が減ってしまいますので、例えば運用手数料の安さを特に売りにしている広告代理店は、クライアントへの対応が遅れてしまったり運用に粗さが出てしまったりする可能性があります。

この点も、広告業界について知っておくべき大切な要素です。

専門分野に特化した広告代理店には要注意

最後に四つ目は、特定の専門分野に特化した広告代理店についてです。

当たり前のことですが、広告代理店には、広告運用の依頼を受けて利益を得ることが一つの大きな目的としてあり、それに対して広告運用の依頼をしたい企業は、現状から利益をより伸ばすということが目的としてあります。

また、Webマーケティングには数多くの手法があり、企業の利益を伸ばすためには、その企業が販売している商品やターゲットとなる顧客層によって最適なWebマーケティング手法は異なります。

そのため、企業の利益を伸ばすためには、利益を伸ばすためにどのWebマーケティング手法が最適なのかを考えることが必須になります。

しかし、特定の専門分野に特化した広告代理店は、自社で取り扱っているものを販売して利益を得ることが最大の目的としてあるため、例えばリスティング広告のみを取り扱っている広告代理店は、リスティング広告を運用して実際に成果が出るのか分からなくとも「リスティング広告を運用すれば儲かります!」などと謳って、案件を受注しようとしてしまいます。

ここに、何とかして案件の受注を達成したい広告代理店と広告運用を通して利益を伸ばしたい企業との間に目的の矛盾が生じます。

特定の専門分野に特化した広告代理店というのは、その分野にはかなり詳しいかも知れませんが、Webマーケティングを通して企業の利益を伸ばそうという視点に欠けている可能性があるため、そういった広告代理店に広告運用を依頼する際には注意しましょう。

株式会社inglowの運用方法

最後に弊社についての宣伝を少しだけさせて下さい。

弊社、株式会社inglowは、広告運用を始めとしたWebマーケティング施策を行いたい企業で、特に広告予算が15万円~数百万円ほどの企業が、最適なマーケティングサービスを受けることが出来ていないという広告業界の課題を解決したいと思っています。

そのために、国内外の最新AI・自動化技術を使うことで業務内容を最大限に効率化かつ高性能化し、プロのマーケターが運用して改善し続ける運用体制を整えています。

これによって、莫大な予算を使っている大手広告代理店に匹敵するハイレベルなマーケティングを比較的低コストで提供させて頂いております。

詳しくは、下記記事をご覧下さい。

参考:AI時代における小規模~中堅企業のマーケティング戦略必勝法

また、下記には企業が社内のマーケティングの状態を無料で診断出来るサイトを用意しています。

30問の選択問題に答えて頂くだけで、良い部分と改善点を細かく診断し、具体的なアクションプランまでご提示します。

約5分ほどでご回答頂けますので、ぜひ下記URLもしくは、画面右下にあるポップアップからぜひご利用下さい。

参考:5分でできるデジタルマーケティング診断

まとめ

以上、リスティング広告代理店の失敗しない選び方と、広告業界に潜む闇について解説してきました。

リスティング広告の運用を依頼する代理店を選ぶ際の基準についていくつも紹介してきましたが、その中でも特に以下の全てを満たしている代理店であれば、おそらく失敗する可能性は低いだろうと思います。

本記事で紹介した判断材料が多すぎて代理店を選ぶのが難しいという方は、以下に示した4つの点に特に気を付けて探していくと、良い代理店に巡り合うことが出来るかと思います。

  • 運用に関する知見・ノウハウを何らかの形で公開しているかどうか
  • 料金・サービス内容を明記しているか
  • リスティング広告以外の幅広い提案がされるかどうか
  • 代理店側にリソースの空きがあるかどうか

最後まで読んで頂きありがとうございました。

一覧へ戻る